って事で『ウェストサイド物語』を観てきた。
去年の初観劇は『５５ステップス』という実に楽しい作品でしたが、今年は新年早々心が重くなる作品を観に行きました。帰り道に重たい気持ちで「こんな事ならサバンナとか、エジプトとか、オーディション会場とか、ゴミ捨て場にでも行けば良かったかなぁ…」とも思ったりもして…。とは言え、しっかり感動して初泣きをした俺なのでした。お正月らしく劇場入り口には門松が飾ってあったり、開場時にはこんなモノを配っていたりしてました。
では、気になるキャストの感想を。
トニーを演じた福井晶一さん。
ん～、やっぱり福井トニーはマジメな感じがするなぁ。そしてやっぱり腕っ節が強そう。演技も歌も素敵でした。長い間トニーを演じてきただけあって余裕が感じられますね。このまま千秋楽までトニーを演じていきそうですね。今日は最初の方から泣きっ放しでした。最後のマリアの腕の中で息を引き取るトニーを観て嗚咽が止まらなかったくらい。今回の公演が終ったら次回はいつ上演されるのか解らないけど、次回の上演時にもトニーを演じてほしいですね。
マリアを演じた笠松はるさん。
久し振りに観た笠松マリア。とても可愛いマリアですね。高木マリアも良いけど、笠松マリアも素敵です。高木マリアは表情に少し乏しい感じがあったけど、笠松マリアは表情も豊かで良いですね。マリアの気持ちが伝わってきました。歌の方は流石ですね。綺麗な歌声を披露してくれました。笠松さんの歌声を聴いていると『オペラ座の怪人』のクリスティーヌを観たくなってきた。再びクリスティーヌを演じるなら名古屋まで突発しちゃおうかなぁ…。
リフを演じた松島勇気さん。
松島リフも久し振り。去年、殆ど休みの無かった松島さんですが、素敵なリフで魅了してくれました。荒川リフだとトニーと「親友」とか「義兄弟」とか言われてもピンと来なかったんだけど、松島さんのリフだと妙に納得してしまう。ダンスはもちろん素敵ですが、演技も良かったです。色んな舞台に出ていたので演技の引き出しが増えたと言うか幅が広がった感じがしますね。以前に観た時のリフよりもっと素敵になっていました。ただ、色んな舞台に殆ど休み無しで出ていたのでこの舞台が終ったら少し休んで欲しいと思うのは俺だけだろうか
ベルナルドを演じた萩原隆匡さん。
初めて観た萩原さんのベルナルド。ず～っと観たいと思っていたので観る事が出来て嬉しかった。
そんな萩原ナルドですが、何と言うか優しさでいっぱいと言うか、愛情のあるベルナルドですね。マリアやアニタだけでなくシャーク団全員に愛情を向けている感じがします。加藤ナルドだと、随分と年の離れた兄妹に見えるけど、萩原ナルドだと、年の差はあんまり感じられません。声も優しくて少し迫力に欠けるかなぁという感じも否めないけど、萩原ナルドは好きなベルナルドです。
アニタを演じた樋口麻美さん。
姐御っぷりが板についた感じのする樋口アニタ。ダンスも歌も演技も良かったです。時折見せる色っぽいというか艶っぽい表情も素敵ですね。マリアの声色を真似るアニタには今日も笑わせてもらいました。「アメリカ」で歌い踊る姿を観て改めて思ったんだけど、あーちゃんって口が大きいよねぇ。なんだか食べられそうな気持ちになってしまう（コラッ
）。２幕最後の方のアニタはやっぱり哀しいですね。観ていて胸が痛くなってしまう。
ベイビー・ジョーンを演じた大空卓鵬さん。
大空さんの舞台を観たのは久し振り。しかも大空さんのセリフを聴いたのはもっと久し振り。『トロイ戦争は起こらないだろう』以来。あの時は「イヤだ」というセリフくらいだけだったような…。そんな大空さんだったのでセリフは大丈夫なのかなぁと少し心配してたんけど（って、余計なお世話）、セリフに違和感も無くちゃんと観る事ができました。厂原さんのベイビー・ジョーンも良かったけど、大空さんのベイビー・ジョーンも良かったです。
他にもグラジェラを演じた高倉恵美さんは今日も素敵なダンスを披露してくれたなぁとか、シュランクを演じた志村要さんは悪徳警察官みたいだなぁとか、色々書こうかと思ったんだけど、この辺で…。
そうそう、今日は劇場でこんなモノを買いました。
『オペラ座の怪人』の５０００回記念誌。「買おう、買おう。」と思っていたんだけど買いそびれてしまっていて…。
そしてこんなモノも…
ニューイヤーチャームです。限定５００個と聞いていたので売り切れているのかと思ってたけど、すんなり買えました。
ちなみにチャームの裏側はこんな感じです。
さて、今年の初観劇も無事に終了しました。今年は四季の舞台はもちろんだけど四季以外の舞台もたくさん観たいと思っている俺なのです。