続けていこう、この夢路を | 端っこの気持ち

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東京の端っこに住む劇団四季と酒をこよなく愛する頑固者が書くいつまで続くかわからん日記…のようなもの

今日『夢から醒めた夢』を観てきた。演劇


今日で2回目の観劇となった今回の『夢から醒めた夢』。今日もしっかり楽しんできたし、感動してきました。今日は一昨日から東京に観劇遠征しているISSYさんが、ホテル近くのコンビニでアンサンブルの鈴木伶央さんに会ったらしく、「鈴木伶央さんに注目」という内容のメール手紙が来たのですが、舞台が始まるとそんな事はすっかり忘れてしまっていた俺なのでした。



では、気になるキャストの感想を。


ピコを演じた樋口麻美さん。

初日に観た時よりも声の調子が良くなっていたように思います。元気いっぱいで可愛らしいピコですね。前回観た時は随分と「お姉さんっぽいピコ」という感じだったんだけど、今日はあんまり「お姉さん」という感じは受けませんでした。演技もメリハリがあって良かったと思います。「貴女ならきっと会えるわ。」の後の「だと良いなぁ。」の台詞回しがちょっと変わった感じがするけど、今日の言い方の方が俺としては好きです。


マコを演じた花田えりかさん。

初日の時は苫田さんが演じていたマコですが、今回は花田さんのマコでした。樋口ピコとのバランスから言うと花田マコより苫田マコの方が良いとは思うんだけど、花田マコと樋口ピコのコンビもそれなりに良かったです。ただ、本音を言えば樋口ピコなら木村花代さんのマコが一番観たかったなぁと…。それはさておき、花田マコですが相変わらず綺麗な歌声で良かったです。マコを長く演じているので花田さんなりのマコを作り上げた感じがしますね。


メソを演じた飯村和也さん。

初日では有賀さんのメソでしたが、今回は飯村さんのメソでした。いや~、暗い(誉めてます)。暗すぎてホントにいじめたくなってしまう(誉めてるんです)。悲壮感が漂ってますね(本気で誉めてるんです)。メソが死んだ理由は泣けてきます。今日は「メソの過ち」のナンバーで声が裏返っちゃったような感じになっちゃったけど、そんな所はご愛嬌。それにしても飯村さんはシンバよりメソの方がよく似合う。


マコの母を演じた白木美貴子さん。

今日も一番泣かせてもらった白木さんのマコの母。いや~、良いわ。熱くて細かい演技で俺の泣き所を突いてきます。マコを失った時の演技から涙が出てきて、「行かないで」のナンバーではやっぱり号泣スイッチが入ってしまいました。去年観た織笠さんのママより良いかもしれない。いや、織笠さんのマコの母も悪くはないんですよ。


デビルを演じた道口瑞之さん。

観る度に面白くなってきている道口デビル。初日に観た時よりも笑わせてもらいました。声の強弱などを使って感情というか気持ちを表現していて良いですね。演技はややオーバーな所も感じられるけど、それがデビルというものなんだろう。


エンジェルを演じた有賀光一さん。

初日ではメソを演じてましたが、今回はエンジェルでした。藤原エンジェルより可愛さは若干少ない感じはしますが好青年といった感じのエンジェルですね。芯の通ったエンジェルという感じでちょっと頼もしいですね。考えてみれば、今日の公演では元メソである道口さんを含めメソ役者が3人も揃ってたんだねぇ。これで夢の配達人を荒川務さんが演じてればメソ役者が4人揃ったのに…。


夢の配達人を演じた味方隆司さん。

クールというかどことなく突き放すような感じのする味方さんの配達人。今日もそんな感じを受けました。『アンデルセン』の時のような優しい味方さんは何処に行ってしまったのはてなマークというくらいクールでした。温かい役もクールな役も演じられる味方さんはやっぱり凄いですね。



他にもグレーの3人組の小芝居は今日も楽しかったなぁとか、山口嘉三さんの老人は他の方が演じる老人よりも元気なおじいちゃんだなぁとか、色々あるのですがこの辺で…。



今日は天気晴れも良くて暑かったので、劇場に早く入ってロビーパフォーマンスを楽しみました。今日は小人達のハンドベルベルを堪能してきました。今度の観劇の時は何のパフォーマンスを楽しもうかなぁ。