派遣社員 その3 | 日々の戯言

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何となく続けている親父のブログ

『派遣社員 その2』のつづき


彼女が辞めてからもメールで遣り取りを続けていた。
私が海外出張に行く話や、彼女の様子などの他愛のない事をメールで遣り取りしていた。


お盆が終った頃には、もう暫くのんびりしてから次の仕事を探すと言っていたが、
8月25日頃に彼女からメールがあり、次の職場が決まった。」との事。
詳しい話を聞くと、大きなシステム構築の仕事の一部で、マニュアル作成をする仕事。
年末までに完成させなければならず、9時、10時の残業になるとの事。
以前は、残業は絶対に嫌!」と言ってしなかったのに、大きな変わり様である。


9月1日から新しい派遣先で働き出してからも、新しい職場の様子や私の会社の様子を
メールで遣り取りしていたが、余りメールをするのも悪いと思い20日間余り止めていた。


9月28日の金曜日に久し振りに近況を知りたいと思いメールを送ったが、
翌日の土曜日になっても返事はなかった。
その土曜日は朝から雨が降ってする事がないので、インターネットで遊んでいた。
『派遣社員 その2』で記した名前で検索する遊びである。
彼女の名前で検索すると2件ヒットした。
1件はカレンダーモデルの記事で、もう1件は9月20日に投稿された別の記事である。


その記事を開くと、どうも風俗関係の体験談のブログの様である。
「まさか!」と思いながら見ると彼女の苗字と名前がはっきり記されていた。
「鈴木」とか「佐藤」とかのありふれた苗字なら、同姓同名で人違いと考えるが、
彼女の苗字は3文字の苗字で、全国的にも数が少なく京都に多い苗字であった。
風俗関係のブログも関西版のブログである。

ブログに載った女性と彼女が同一人物である確率は高いが、確証がない。


ネットの事は伏せて連絡を取ろうと思い、どうしているかとメールを送信したところ、
着信拒否となっており、携帯に電話を掛けるも電話も着信拒否されている始末である。
仕方がないので、パソコンのメールで「どうしたのか?」とメールを送ると、
「アドレス、携帯番号を削除願います。」との返事。


会社で働いていた頃、彼女が着ている服装は質素で地味であったし、

冬場に着るコートも時代遅れの代物で、腕時計はガラスが黄色っぽくなった古い物で、

携帯もかなり古いのを使っていた。
派遣社員と言っても特別なスキルがなければ、手取りは大卒の初任給並である。
その給料で年金生活の両親と3人で、一家を構えて暮らしていくのは厳しいと思う。
多分、昼間派遣社員で働き、夜風俗のアルバイトをして生活費を稼いでいたのだろう。
風俗で働いていた事を知って「あばずれ女」と思うよりも、彼女が可哀想で悲しくなって来た。


それから1年経った2008年の年末、彼女が教えた新入社員と元の上司とで
飲みにいった様で、その席で新しい職場で知り合った男性と2009年の春に
結婚して東京で暮らすと話していたと、新入社員の女性が教えてくれた。
結婚してから1年ちょっとが経っているので、子供が出来ているかもしれない。


過去の事はどうあれ、幸せに暮らしていればそれでいい。


(完)