私が神社の参拝に、はまり込んだ「記念すべき第1回参拝 その3」です。

この神倉神社は、前回ご紹介した、熊野速玉大社の摂社です。摂社というのは、本社(速玉大社)に付属し、その祭神と縁の深い神を祭っています。

祭神は、タカクラジ命です。

速玉大社から徒歩10分ぐらいで、階段の下に到着します。
そこから神倉山の上にある神倉神社まで、急勾配の石段538段を登ります(源頼朝が寄進したと伝えられます)。
 


急勾配の石段


本当に急勾配ですので、慣れていない方は、運動靴を履いて登った方が良いと思います。登りは、テンションが高いので、登れちゃうのです(笑)。問題は下りです。
足を踏み外すと、下まで転げ落ちるのでは?と想像してしまうような階段です。

途中で、階段を避けて、けもの道を歩く、遠回りルートもあります。
帰りは時間が掛かると思ってください。

途中で、何度戻ろうかと思ったことか・・。

とはいえ、階段を上りきった所にある、神倉神社は、「素晴らしい」の一言です。

ご神体のゴトビキ岩の大きさにびっくりします。
(地上からも、はっきりゴトビキ岩は見えます)

 

 

神倉神社全景

 

 

 



ゴトビキ岩(しめ縄は、お燈祭の前に新調されます)

 

 


古代の日本人が、この場所を聖地にした気持ちがわかります。
神社が出来る前から、この巨石は、信仰を集めていたと思われます。

熊野速玉大社の伝承によると

約2000年前(景行天皇五十八年)に、熊野権現が最初に降臨したと言われる「元宮」である神倉山(現在の神倉神社)から現在の鎮座地に遷ったと言われており、これより神倉神社の『旧宮』に対して、熊野速玉大社が『新宮』と呼ばれるようになったようです。

となると、普通は奥宮や元宮と言われるケースになりますが、摂社にとどまっているところが、変わっているところです。また、奥宮だと、里宮と祭神が同じ場合が多いです。


神倉神社と言えば、2月6日には、奇祭「お燈祭」が行われます。

「タカクラジ命が、松明をかかげて神武天皇を熊野の地に迎え入れたことが始まりである」と言われています。

たいまつを持って、この急勾配の階段を駆け下りるお祭りです。勇壮なお祭りで、1度見てみたいと思っています。

 

 

 

 



祭神は、タカクラジ命

 


この祭神のタカクラジ命は、神武天皇のピンチを、手助けする神として古事記で書かれています。

アマテラスから授けられた「神剣フツノミタマ」を神武天皇に届けることで、この神剣の霊力で元気を取り戻した神武天皇の一行は、熊野から北上して、大和を制圧することになります。

ちなみに、先ほどの古事記のタカクラジ命の話から、この神倉神社の祭神は、「神剣フツノミタマ=布都御魂大神(フツノミタマノオオカミ)」であり、熊野速玉大社の熊野速玉大神も、布都御魂大神であったという説があります。後世の神仏習合の際に、祭神が変更されたとのことです。

祭神の変更や他の神との習合、配祀(同じ神社の中に他の神を祀ること)などは、神社ではよくあることです。


熊野は、古事記や日本書紀の世界を、生で体験出来る面白い場所です。
足に自信のある方は、是非、神倉神社のゴトビキ岩を見に行ってみて下さい。