出会いの場 | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

メンズビギの商品紹介を中心に、
ファッションやカルチャー、ライフスタイル全般まで、
役立つものからどうでもいい話まで、
GM(ゼネラルマネージャー)独自の視点で綴るブログ。

先々週、アルバイトのタケ(竹内君)から電話があった。久し振りに聞く声である。

「無事に第一希望から内定もらいました。
日曜日ならいつでもバイト入れます!」

「さすがだね、タケ!
そうか、よかったな!おめでとう!」

彼は今、大学3年生。今春から4年生だ。
大学の研究室に通いながらの就活である。

私は思わず、月日が経つのは早いなぁ…
と感慨深い心境になった。
(ちなみに彼が成人式の時の記事

彼と出会ったのは、3年前の4月である。
たまたまお客としてお店に一人で入ってきた彼を、入学直後の心の隙を突き、私がアルバイトにスカウトしたのである。

以前も書いたことがあるが、
実は今までの歴代のアルバイトは5人中5人全員が、私が店頭でスカウトしてきたのだ。(そういえば、現在店長の中西もそうだった!)

求人広告は一切なし。
必要な時に、必要な人が必ず目の前に現れる。

私が狙いを定めたら100発100中なのだ!

しかし…
この類い稀な才能は、
女性に対しては何故か効かない…。

歴代のアルバイト達は、
なぜか高学歴が多いのも特徴だ。
国立大の大学院まで進んだ子が二人もいた。

彼等のそれまでの人生で、きっと私のような変わった大人と出会ったことはまずないだろう。
タイプの違う人間同志というのは、
時として、いいケミストリーが生まるから不思議だ。
今までに、卒業するまで辞める子は一人もいなかったのだ。

みんな真面目で仕事ができるし、
覚えも早い。
私のクダラナイ話にも嫌な顔せず付き合ってくれる。
深夜のコンビニのバイトで、
無断でホットドッグを食べてクビになった私とはワケが違うのだ。

特にタケの場合は、物怖じせず丁寧な接客もこなし、我々のミスまで指摘するほどである。

しかし…

我々アパレル業界を取り巻く環境は、年々厳しくなっているのも事実。
昔ほどアルバイトの仕事を必要としなくなってきたのである。
とは言っても、全く必要ないというレベルではない。

2年前のある日、私はタケに事情を話し、
バイトの回数を減らしたい旨を伝えた。

彼にしてみたら、当てにしていたバイト代が減ってしまうことになる。
あくまでこちら側の都合だから、
これで辞められてもしょうがないなと、
私は思っていたのだが…

彼は意外なことを言ったのである。

「もし可能でしたら、他のバイトと掛け持ちでやってもいいでしょうか?」と。

「オレは全然構わないけど、そんなこと可能なの?」と、私は言った。

すると彼は、
「ハイ。この店は辞めたくないので籍だけは置いといて欲しいです。
ここに来ると楽しいし、雰囲気がとても温かいので、ここ大好きなんです。
バイト代は他のバイトで稼ぎます。
もちろん必要な時は、こっちを優先します!」
                                 ダウン

  ”皆さん、ちゃんと読みましたか?
        ここ、感動するとこですよ!“

泣かせるセリフを言った彼は、
実際その後、大型スポーツ用品店でのバイトも始め、こちらの人手が足りない時だけ来る変則パターンが確立されたのだ。

そんな彼も研究室に入り、
本格的に就活を始めた昨年末…
掛け持ちでバイトをする時間的余裕がなくなった彼は、迷わずスポーツ用品店のバイトを辞めてきたという。

冒頭の電話は、
「数ヵ月は就活に専念して、いい結果が出たら連絡します!」 と宣言した正月のバイトから僅か2ヶ月目であった。

そして、
マルコとマルオの7日間》
で人手が足りない今日は、
久し振りにタケのバックアップで乗りきったのである。



一期一会…

つくづくお店というものは、
人が 集まり
人と人とが 出会う 場所なのである。

そして、お客様一人一人も例外ではない。

…………………………………………………
 「Anderson Bruford Wakeman Howe」
              ゛The Meeting ゛

…………………………………………………

メンズビギ  マルイシティ横浜店  GMより


メンズビギ公式HPはコチラ❗