《ボブ・ディラン》と《メンズビギ》 | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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ファッションやカルチャー、ライフスタイル全般まで、
役立つものからどうでもいい話まで、
GM(ゼネラルマネージャー)独自の視点で綴るブログ。

今頃、ボブ・ディランの記事が
いっぱい出てるだろうなぁ。

ニュースが落ち着いた後は、
雑誌や本の特集号が巷に溢れ…。

音楽好きとは言え、天の邪鬼な私は、
敢えてこの話題には触れないことにしようと思ったのだが…

でもやっぱり便乗もしてみたい。

なんか独自の視点はないだろうか…

あ、閃いた❗

この手があった❗

今こそファッションからの切り口を
使おうと。
だって洋服屋のブログだし…。

都合のいい時だけは、
ファッションブログになるのだ。
(普段あまりやらないくせに)

文学的なことは他の人に任せておこう。

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《ボブ・ディラン》と《メンズビギ》

これなら世間と被らないだろう…
っていうか、誰もやらないか。

ところで…

ボブ・ディランという人は
お洒落なのだろうか?

゛答えは風の中にある…゛

というのはウソで、
この人の場合はお洒落を超越した
存在なのだ。

だからと言って、
ここで終わるわけにはいかない。

正直、デビューから数年後までのディランはお世辞にもお洒落とは言えない。

田舎から出てきたばかりの、
どこか垢抜けない素朴で貧弱な少年というのが私の中でのイメージである。


画像は引用

ところが…

ディランのファッションに変化がみられるようになったのは1965年辺りからではないだろうか。

1965年といえば、ディランが初めてエレクトリック・バンドをバックにつけるようになったアルバム
「Bringing  It  All  Back  Home」
をリリースした年である。
フォークファンから総スカンを食ったのは有名な話だ。



それまで何度か渡英しているディランは、
音楽面(ビートルズやアニマルズ…)だけでなく、ファッションについてもロンドンの影響を多分に受けたはずだ。

1966年の英国ツアーの映像を見れば明らかだが、それまでのダブダブのシャツやジーンズは鳴りを潜め、当時ロンドンの若者に人気があった、細身のモッズ風ファッションを採り入れている。


画像は引用

事実、ディランはロンドンの
カーナビー・ストリートにある
一軒のブティックがお気に入りで、
スーツやブーツもそこで揃えていたという。

あれだけ感性の鋭い人だから、
音楽だけでなくファッションの重要性にも気づいたのではなかろうか。

しかも当時のロンドンは、
アメリカの片田舎出身の彼には
ニューヨーク以上に刺激的だったはずだ。

これからの時代、
新たな聴衆を魅了するには、
エレクトリックなサウンドと
ステージ映えするファッションの融合が
不可欠だと思ったとしても、
決して不思議ではない。


古くからのフォークファンが、彼を裏切り者扱いしたのもよく分かる。

例えていえば…

片想いの素朴で可愛い彼女が、金持ちでイケメンの男と付き合うようになり、突然容姿や服装が洗練されて、遠い存在になっていく…

古くからのファンが、ディランの変貌をあれほど非難した背景には、聴覚(サウンド)だけでなく、視覚(ファッション)からも刺激されたからに違いない。

ディランという人は、
上昇志向がかなり強い人ではないかと
私は睨んでいる。


さて、時代とともにファッションも変化を遂げてきたディランだが、
彼が一貫して大好きなアイテムがある。

彼のアイコンともいえる、
レイバンのサングラス。

そして水玉のシャツである。

特にここぞという時の
水玉シャツの着用率はズバ抜けている。
ニューポート・フォーク・フェスティバル
時代からだ。



画像は引用

そして、ビートルズも愛用したビートルブーツ(チェルシーブーツ)もその一つ。

画像は引用


ところで…

ボブ・ディランとメンズビギって、
なんか関係あんの?

という方もいらっしゃるだろう。

実は、2003A/Wのシーズンテーマが、
前述の「Bringing  It  All  Back  Home」
だったのである。

1965年にリリースされた、
ディランのターニングポイントとなる
アルバムにインスピレーションを得た
ファッションを展開したのだ。

当時のカタログより
 
 
 

ビートルブーツ、水玉シャツ、スウェードジャケット、ダブルコート…

そして極め付きはこのネックレス❗

ディランといえば、首から掛けたブルースハープ(ハーモニカ)。
多くのミュージシャンが愛用する
HONER社のブルースハープのミニチュアのネックレスを別注。(もちろん音は出る)

さすがメンズビギ❗本気度が違う。

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こんな感じで下書きを進めていた昨日、
突然店長の中西君が、

「メンズビギの公式ブログで、何とかという有名な歌手がノーベル賞を獲った話が出てました」
と言うではないか。

「えっ❗マジで⁉」

恐る恐る見てみると、
やはり話が一部被っていたのであった。

こんな記事を書くのはあの男しかいない。

メンズビギきっての音楽通、
名物プレスの石井氏である。

しまった、先を越された❗
と思う反面、そんなスタッフもいることが
メンズビギの良さでもあると実感した。

是非、そちらの記事もご覧頂きたい。
http://www.mens-bigi.com/blog/mens_bigi/


ところで、今朝お店に出勤すると
私は 驚愕❗した。

私の目の前に、
ボブ・ディランがいたのである❗



よく見ると、スタッフの仁田君であった。

そういえば彼のヘアスタイルは
カーリーヘアー。
本人曰く、水玉シャツを着てきたのは
たまたまだという。

確かに彼は、ボブ・ディランのことをあまり知らない。

不思議なことがあるもんだ…。

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今日の一曲は、
ボブ・ディランと思いきや、
ジミ・ヘンドリックスがカバーした

All Along The Watchtower」



これなら、石井氏と被らない…。

偉大なアーティストは、
カバーされる曲も多いのだ。

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メンズビギ  マルイシティ横浜店  GMより

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