新スタッフ 仁田(ニッタ) エピソード 1 | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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今年4月…

存在感というよりも
重量感?のあった吉岡店長と、
丁度入れ替わるように
メンズビギ横浜店の
新メンバーとなった仁田。



早いもので、
もう4ヶ月以上も経ってしまった。

彼の人間的本質も
すっかり掴めてきたところなので、
この場を借りて記しておこう。


私が仁田と初めて会ったのは、
去年の年末である。
それは面接であった。

最初の印象は、
一言で言えばナイスガイ。

礼儀正しく、
受け答えも明るくテキパキ。
ユーモアを交える余裕もあり、
話す内容にも破綻がない。

服飾専門学校に通っただけあり、
ファッションにもコダワリが感じられ、
自分が似合う服をしっかり理解してる風。

清潔感があり、
育ちも良さそうで、
頭の回転が早く利口そうである。

これは掘り出し物!

元々やりたかった仕事だけに
ヤル気と情熱も充分、
即戦力として大いに期待できる!

そして4月から正式に働くことになったのだ。


しかし…

現実は、そう甘くはない。

ファッション販売は簡単なようで、
実に奥が深い仕事なのだ。

彼が絶対的な自信を持っていたトークも、
なかなか通用しない。

商品説明も空回り。
アプローチのタイミングも掴めない。

「こんなはずじゃなかった…」
と思ったかどうか分からないが、
゛見るのとヤルのとでは大違い゛
と気付いたはずである。

新人の販売員誰もが最初に経験する壁だ。


販売員とは、喋る仕事というよりも、
お客様の心の声を聞く仕事なのだ。

お客様をよく観察し、
同一化するほど寄り添う気持ちがあれば、
相手が気になっている点が分かってくる。

すると、自然なアプローチが出来るから、
あっという間に信頼関係が築けるのだ。

商品知識はあるに越したことはないが、
それを上手く説明できたからと言って、
信頼関係が築けるとは限らない。

お客様が望んでなければ、
むしろ逆効果である・・・

などと、
私は折に触れてアドバイスしてきた。
私は彼のポテンシャルを信じているのだ。

当初、厳しい洗礼を受けた彼も、
その情熱とひたむきさの甲斐あって、
徐々にそのコツを掴むようになってきたのである。


そんな彼にある日、
大物の片鱗を覗かせる出来事が起こった。

彼が店頭に立っていると、
店の前の通路から知らないオジサンが、
仁田君を指差してニヤニヤ笑っている。

これは失礼な行為だ。

゛人を指差してはいけない゛
これは子供の頃、必ず教わってるはずだ。

普通のお客様はそんなことはしない。

それでも仁田は笑顔を返す。

するとそのオジサンは、
仁田に近寄りこう言い放ったのである。

「君、ピノキオにソックリだね!
よく言われるでしょ!」

これも失礼な発言だ。

゛○○に似てるね゛
この安易な一言には、
人間関係崩壊へのリスクが潜んでいる。
しかもピノキオだ。

普通のお客様はそんなことは言わない。
怒ってもいいぐらいだ。

しかし、
それに対し仁田は、

「ピノキオは初めてですね!
ピーポ君ならありますけど!」

と、笑顔で切り返したのである。

お見事❗ パーフェクトだ❗

その機転の早さとユーモア感覚。
さすが私が見込んだ男だけのことはある。

自分よりも遥かに年下で、
立場の弱そうな販売員に向かって、
からかい半分で話し掛けてきた
謎のオジサンも、
ピノキオをさらに上回るキャラクターを
持ち出された日には、
引き下がるしかないだろう。

ここで勝負あった❗

謎のオジサンは一言も発せず、
スゴスゴとその場を立ち去って行ったのである。

あ、ちなみにピーポ君とは?

都民と警視庁の絆を強めるため、
「親しまれ、信頼される警視庁」
をテーマに生まれた、
警視庁のシンボルマスコットなのだ❗
(ちゃんと書かないと逮捕される)




ウーン、確かに似ているかもしれない。

是非とも仁田には、
お客様とメンズビギ マルイシティ横浜店の
絆を強めるため、
親しまれ、信頼される、
シンボルマスコットになってほしい❗


この記事をご覧になった皆様、
服を見るついでに、
ピーポ君…いや、仁田に話し掛けてほしい。

そしてその時は、
くれぐれも指を差さないように…。



メンズビギ  マルイシティ横浜店  GMより


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