(このセリフ、結構気に入ってる…)
さて、今夜は、
“GM流ヴィンテージ・アーカイブス”
シリーズの第2回目。
伝説の男 ウィンザー公《後編》である。
(なんだかDJになった気分…)
ちなみに“GM流ヴィンテージ・アーカイブス”とは?
昔書いた記事に、後から曲を貼り付けただけの、ただの再アップ記事のことである。
(黙ってた方がよかったか…)
それでは早速、本編をどうぞ!
(これ、クセになりそう…)
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゛20世紀最強のトレンドセッター゛
゛メンズファッションの革命児゛
゛英国ファッションの伝説的アイコン゛
゛20世紀最もファッショナブルな男性゛
゛メンズスタイルの公式を作った先駆者゛
゛ファッションリーダー゛
゛スタイルセッター゛
もういいか…。
これ全てウィンザー公を指す時に、
よく使われる言葉である。
メンズファッションにおける彼の功績が、
どれほどのものかがよく分かる。
ウィンザー公を知らなくても、
現在オシャレを楽しんでいる男性のほとんどが、この人の影響下にあると言っても過言ではない。
前回の記事で紹介したように、
ウィンザー公は常識に捉われない、
とてもエキセントリックな男である。
メンズファッションの原点は英国である。
伝統と格式を重んじる国だから、
当然TPOにもうるさい。
この、時・場所・場合を使い分ける服装を
崩していったのが、ウィンザー公なのだ。
例えば…
ノーフォークジャケットにニッカポッカーズが常識だった当時のゴルフ場に、
フェアアイルのセーターを着て行った。
しかも、ゴルフの聖地セント・アンドリュースにである。

(写真は引用)
また、ポロ競技の観戦には、
当時女性やゲイしか履かなかった茶のスウェード靴を、グレーのチョークストライプのフランネルスーツに合わせた。
さらに、レーストラック場には、
愛犬を引き連れ、パナマ帽とコンビのローファーで現れた。

(写真は引用)
パンツの裾は、彼が雨の日に裾が汚れないように、たまたま捲ったのがカッコいいということになり流行ってしまったダブルである。
ここまで来ると、なんでもアリだ!
紳士社交界への絶大な影響力をもつ
彼がやることは、あっという間に世間に広まって、皆が真似をし始めたという。
他の人が同じことをやったとしても、
こうはいかないだろう。
これ以外にも、
彼が世に広めた着こなしやアイテムは、
数知れずだ。
グレンチェック、ハウンドツース、ツイードジャケット、レジメンタルタイ、ワイドカラーシャツ、タブカラーシャツ、ダブルモンクストラップシューズ、ギリーシューズ、ヌバックのウィングチップ……
もういいか…。
調べれば、ぞろぞろ出てきそうだ。
私が゛これはスゴい❗゛と思ったのが、
この着こなしである。


(写真は引用)
ウィンドウペンのスーツに、
ギンガムチェックのシャツ、
そしてグレンチェックのタイである!
どこからこんな発想が生まれたのだろう?
ひとつ間違えたらチンドン屋なのに、
むしろ上品でエレガントにしか見えない。
色合いやトーンの組合わせだけでなく、
柄の強弱、タイの太さや長さに至るまで、
これ以外にないというほどの絶妙なバランスの上に成り立っているのだ。
パターン・オン・パターンとか、
チェック・オン・チェックと呼ばれる、
高度な着こなしの原点も彼なのである。


(写真は引用)
まるで、メンズビギのカタログである。
う~ん…
恐るべし、ウィンザー公。
この人がいなかったら、今のファッションはどうなっていたのだろう?
たぶん私は洋服の仕事をしてないかもしれないし、麻生太郎はスーツにパナマ帽を被ってなかっただろう。
ファッションの世界に゛着崩しの概念゛
をもたらした彼の功績は計り知れない。
伝統の中から生まれた革新。
その影響は、ファッションだけに止まらず、その後のカウンターカルチャーにまで及んだと思うのは、考え過ぎだろうか?
彼の自由な発想や行動は、
今を生きる私たちの生活にも、
知らず知らずのうちに根付いているのだ。
そう言えばイギリス、
EU離脱しちゃいましたね…。
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今日の一曲もクイーンである。
なんたって、自ら“女王”と名乗ってるぐらいだから、王室モノにはピッタリだ。
しかもタイトルに、KingやQueenが付く曲がやたらと多い。
初期のクイーンほど、淫靡で妖艶でキテレツでグロテスクなバンドはいない。
後に国民的ロックバンド化していくが、
こっちの方が私は断然好きである。
「Queen」
“Great King Rat”
ベースのジョン・ディーコンは、
何度見ても久米宏にしか見えない。
やはり英国人と日本人は似ている…
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