このブログではしばしば「発達障がい」とか「ASD」とか「ADHD」のお話をさせていただいています。
自分の夫と子ども達に、ASD・ADHDがあるからです
「ASDやADHDって言葉は聞いたことあるけど、実際どんな感じなの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
中には、偏見を持っている方もいると思います。
ちなみにうちの夫も他人から
「えー!身体障害者なの?」「知的障害があるやばいやつだろ?」と見下げられることがあります。
(だから他人には言わない)
「身体障害者」って言葉を使って人を見下げるって、何なんでしょうね?身体に障がいのある人に失礼だと思います。いつか病気になったり手術したりして自分が「身体障害者」になるかもしれないのにね…
長男の幼稚園の某お母さんが「障害児って怖いよね〜」と言っていて、ちょっとひいたこともあります。
そういうことを平気で言っちゃう親の子こそ特性強めだったりする。
ASDは「自閉症スペクトラム」
ADHDは「注意欠陥・多動性障害」
といいます。ちなみにLDは「学習障害」です。
ASD・ADHD・LDは「知的障害」ではなく「発達障害」に区分されます。
(※発達障がいのある子が知的障がいを伴うケースもあります)
ASD・自閉症スペクトラムとは…
*人とのコミュニケーションが苦手で、対人関係を築きづらい
*こだわりが強い(パターン化した行動をする)
*想像力が乏しい
など、「社会で必要な力」が培われづらい障がいだと言われています。
ADHD・注意欠陥多動性障害とは…
*集中力がなく不注意が多い
*じっとできず落ち着きがない(多動性)
*カッとなりやすい、思いつきで行動してしまう(衝動性)
などの特性があります。
ASDの子どもは
「友達とトラブルが多い又は友達に興味を示さない」「いつもと違うことをする時や見通しが持てないとパニックになる」「特定のものにこだわる」などの特徴があって、
ASDの大人は
「コミュニケーション能力がない人」「独りよがりな人」「報連相のできない人」「何を考えているのか分からない人」なんて評価されたりします。
ADHDの子どもは
「じっとできず教室から飛び出してしまう」「いつも体のどこかが動いていて落ち着きがない」「友達をすぐ叩いてしまう」「順番が守れない」などの特徴があって、
ADHDの大人は
「せっかちで慌ただしい人」「よくキレる人」「ミスが多くて仕事ができない人」「ズボラな人」と評価されたりします。
でも、「コミュニケーションがとれない」とか「よくキレる」という特徴があると言っても、該当したり該当しなかったりして、実際のASD・ADHDはいろんなパターンがあり、人によって全然違うと思います。
前置きはここまでで…やっと本題です!!
うちの夫はASD・ADHDの診断が出ています。
子どもはASD・ADHD傾向があります。
発達障がいというのは遺伝要素も大きいので、おそらく子ども達には遺伝していると思います。
夫の病院でドクターや臨床心理士さんが
「親から子へ発達障害は遺伝はする。それが5%遺伝するか90%遺伝するかは分からないけどね」
と言っていました
そもそも自閉症スペクトラム(ASD)の「スペクトラム」とは「曖昧な境界をもちながら連続していること」という意味があります。
極端な言い方ですが、誰だって生まれながらにASDやADHDの特性を5%なり30%なり持っていると私は思っています。
もちろん私も持っています!
その特性が何%なら「障害」に値するのかは「スペクトラム」ゆえに曖昧なのかと思います。
だから、白黒判断できない「グレーゾーン」という言葉がよく使われますよね!
ちなみにうちの夫も「俺は限りなくグレーに近い発達障がいだって言われたから、わりと普通なんだ!」ってよく言っています
「限りなくグレーに近い黒」と「限りなく黒に近いグレー」はその間に大きな溝があると思うけど…あと「わりと普通」って何?
ASD要素もADHD要素も(あとLDも含めて)
何の特性も持たずに生まれてくる人なんているのかな?
とすら思います。
うっかり屋さん、神経質な人、受け身な人、ぼーっとしてる人、怒りっぽい人、自己中な人、国語は苦手だけど算数はすごく得意な人…
そんな人達が全員発達障がいかと言うと、多分そうではないです
ASDやADHD、LDの特性が本人(もしくは周りの人)に困り感をもたらしているなら、それは「障害」になります。
うちの夫の特性は、社会生活や家庭生活で支障をきたしているし、自分や他人を困らせているので「障害」にあたります。
でも、何も問題なく生活できているならそれは「障害」とは言えず、ただの個性であり特性です。
むしろその個性・特性を活かして活躍している人もいっぱいいますよね!
自分自身にもADHD傾向があるから、自分の興味のあるものに過集中気味で他のことを忘れたり疎かにしてします。色々やりたいことがありすぎて、皿回しして失敗したりします…
「私ってなんてバカなんだろ」って思うことをいっぱいしでかします。
でも、やりたいことが多く気になることはとことん調べたり徹底したりするので「物知り」になれます
ASD・ADHDの特性も、表現の仕方を変えれば、きっと短所にも長所にもなり得ると思っています!
また、ADHD特有のウッカリはメモやタイマーを使うことで予防することができます。
私も、メモとタイマーめっちゃ使ってます!
自分の特性をきちんと理解した上で工夫すれば、発達障がいの要素を持っていてもその特性と共存ができると思います。
(もちろん、特性の種類によっては何とも工夫のしようがない共存し難い特性もあると思いますが…)
実際、発達障がい傾向のある夫や子ども達と一緒にいて、しんどいと思うことはいっぱいで、グチも山ほどありますが
発達障がいを完全にネガティブに捉えているわけではありません。
Twitterで夫の話をしていると
やたら噛み付いてきたり、暴言を吐いて粘着してくる発達障がい当事者の人がいます。
フォロワーさんが増えるほどそういう人も増えてきます
発達障がいの有無関係なしに、ネットマナーの守れない人は沢山いるけども…
きっと自他境界が認識しづらい(他者視点で物事を考えられない)特性が強い人で
「自分が否定されている!」と勘違いしているんだと思うんですが…
私が困ってるのは「ASDのうちの夫」であって「ASDのあなた」ではないんです。
ASD・ADHDが「障害」となっている夫のことを書いていると、どうしても発達障がいについてネガティブな言い方をしてしまうので
不快に思う当事者の人もいるかもしれません。
だって私、うちの夫にめっちゃ困ってるんだもん…
でも、私は発達障がいの人達を否定している訳ではないので、それを分かった上で読んでいただけるとありがたいです
大事なことなので何度も言いますが
私が否定してるのは発達障がいではなくて、うちの夫です。
私がイラついているのは「発達障がいのあるあなた」ではなくて、うちの夫なんです!!!笑
なので、「私は発達障がいに関してこういう認識を持っている!」という記事を書かせていただきました
この記事ありきで他の発達障がい関連の記事も読んでいただけるとありがたいです!!