佐世保市議会議員の橋之口裕太です。

 

Facebookにて、佐世保市の新型コロナウイルスの感染者情報の「非公開」についてご意見を頂戴しました。

 

Facebookで回答しましたが、多くの市民の皆様からも同様のご意見を頂戴しますので、私の現時点での考えについてブログでも共有させていただきます。

 

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非公表について、様々なご意見を議員それぞれにいただいています。

 

また、非公表のたびに、議員や市役所、教育委員会に「どこで」「教えろ」「誰が」などなど問い合わせが殺到しています。

 

ちなみに、議員だろうが、コロナ担当以外の職員も、公表されている以上の情報は持ち合わせません。

 

私は、4月すでに公表されている長崎国際大学の学生のサポートに入りました。

 

学校名を公表するか、非公表にするか、議論がありましたが、私は公表することを進言しました。

 

佐世保市内には、3つの大学しかありませんから、学生と発表することで、容易に大学が特定されるからです。

 

公表し、事後の対応を速やかに行うことが、公益にかない、社会的信用を高めると思っています。

 

しかし、大学名の公表を好意的に受け止める声の一方で、公表後大学には問い合わせが殺到しました。

 

記者会見で、「大学名を公表しなければメディアが特定する、公表すればしない」と言い切ったメディアも翌日には、数十件大学に問い合わせをし、大学敷地付近で、学生を待ち伏せする始末です。

 

また、大学生がアルバイトをしている場合、長崎国際大学であることで、出勤停止を求められたり、留学生がスーパーで買い物をしているだけで、大学には「学生を出すな」と苦言が寄せられました。

 

衝撃でしたし、残念な気持ちになりました。

 

新型コロナに感染した方、ご家族は、個人が特定されることで、誹謗中傷、噂によって苦しんでいます。

 

まちを歩くことや人の視線が怖くて、生きていることが辛く、毎日涙があふれている人もいます。

 

私も議員ですから、万一感染の場合は、行動歴を全て公表しますが、子を持つ父親としては、出来るなら非公開にして子どもたちの尊厳を守りたいという気持ちもあります。

 

正直、SNSで何人感染したとか、行動歴をシェアする行為は嫌いです。

 

こうして、私のSNSを見ることができる人であれば、ご自分で意識して行政から発信される情報をキャッチすることができますし、すでに多くの人が気をつけて生活されています。

 

自分の情報がSNSやネットで拡散される度に、感染された方は怯えています。

 

市中感染が増えつつある中で、手洗い、うがい、マスク、三密を避けていたとしても、感染のリスクが0ではない以上、誰でも感染するのが新型コロナです。

 

行政も公表することが、多くの市民を守ることにつながると判断すれば、ご本人の同意をいただき公表するように努めています。

 

現在、佐世保市保健所も、他の業務に従事する職員の応援体制を受けて、日夜闘っています。

 

医療機関、検査機関など、多くの関係者が市民の命と暮らしを守るために、頑張ってくださっています。

 

情報公開の在り方については、今現在もどのように対応すべきかケースごとに検証しながら、市民の皆様の不安軽減につながるよう研究を深めています。

 

私も、市民の代表である議会人の一人として、市長さんをはじめ、市当局の皆さんと市民の皆さんが一体感をもってこの難局を乗り越えるために努力します。

 

ご意見ありがとうございました。

 

体調管理には十分気をつけてお過ごしください。

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適切な情報公開のあり方について、より良く改善ができないか当局とも問題意識を共有しています。

 

また、提案しているのは、感染者になった場合、濃厚接触者になった場合、接触者になった場合、子どもが通っている学校で新型コロナの感染が確認された場合など、保健所の対応について、心構えとして、周知できないかということです。

 

学校関係で新型コロナ感染が発生した場合、保護者の出勤などにも影響を与えます。

 

新型コロナウイルスを市民の皆様が身近なこととして、感じている今、わかりやすく周知することは大切なことだと感じています。