今から最後の原稿を書きます。
これを書くのは、本が終わるタイミングを意味します。
おそらく編集部内でも、僕のその気が伝わっているのだと思います。
みんなわかっていると。あ、書いているんだなって。
Yoginiを作り出して25回目の奥付ページ。
奥付にはスタッフの名前が入ります。
この本で関わってくれた多くの人の名前が入ります。
そうそう最後のページ。
ものづくりをしている中で、こういうページに名前が入ることは
エゴという形ではなく、誇りに思っていいことです。
自分の人生の一部の中で、こうして自分が物質に魂をかけたという誇りみたいなものです。
たくさん作りすぎていると、そういうことも忘れてしまうのですが、
ここは原点です。
こんな僕でも生まれて初めて関西の情報誌のスタッフに名前を連ねた時の感動は忘れていない。
エルマガジンという本で、20歳だった。
ヨガに関する本もたくさん作ってきたけど、Yoginiの奥付は特別です。
ここのページには、飾らない自分をちょっとだけ書いてきたから。
十代と二十代前半の僕は書くことで、涙し、そして癒されてきた。
書くことで浄化し、そして書くことで得てきた。
書くという行為の中に、創造、破壊があり、あまり維持はなく、そういう繰り返しがあった。
最近、Yoginiの奥付を好きだといってくれる人たちと会うと、
とても恥ずかしくなります。
そして、うれしくもなります。
どうしてかというと、そこには、素の自分がいるからです。
ただ、こういう文字を書くタイミングとは、恐ろしく忙しく、殺気だっている空間が広がる中で
完全にバリアをはりめぐり、異次元の集中力で自分の世界に入り込みます。
そこは無音という音がして、真空で、温かく、豊か。
たくさんのものが落ちていて、拾っても拾ってもたくさんがあるのです。
どんどん満ちてくるような世界。
では、行ってきます。
今回のYoginiも楽しみにしていてくださいね。
僕らにしかない、僕らのテイストで、今回も全力投球、全身全霊でトライしました。
ナーマステ。
ハシムラノブヤ