妹と父と福岡の夜 | 橋本志穂の部屋

妹と父と福岡の夜

先日の福岡帰省の続きです。

母のお墓まいりと、
ゴルフを兼ねた帰省でした。

久しぶりの帰省で、
初日は兄と一緒に父を連れてお墓に行き
司法書士さんの事務所にも同行して
相続のややこしい手続きを手伝ってきました。


翌日は友人らとゴルフを楽しみましたが
夜はまた、父と会いました。

父の恋人と、妹とその彼氏も一緒

毎度毎度、妹のリクエストで
お店が決まります。

この日はもつ鍋でした。


母が亡くなり、
ひどく落ち込んでいた父が心配でたまりませんでしたが、
「お父さん、好きな人ができました」
と報告を受けた時は驚きましたが、
まさかその次に
「お父さん、彼女ができました」という報告に変わった時は
驚きを通り越して嬉しく感じました。

だって、毎晩のように泣きながら電話してきて
「お母さんのところに行きたい」
「お母さんが迎えにきた。息が苦しい」と
福岡から東京に電話がかかってきてたのですから。

その頃は頻繁に帰省して
父と過ごすようにしていましたが、
今はもう、
介護士のプロの彼女に父を任せて
安心して過ごせるので本当に感謝しています。

「彼女できたとマンションのみんなに発表する」と言ってきたりしたときは
「お父さん、いつまで続くかわからんのやし、
フラれたら恥ずかしかろうが。
もうすこし黙っとき」と慌てましたが、
「俺は正々堂々と、、、スポーツマンや」と
まぁ、父らしい理由でみんなにも発表して
70過ぎた春を楽しんでいるようです。

妹と美容の話になったとき、
父が参戦してきました。
瞼が落ちてこないよう鍛える方法を伝授してたら
父が
「こうするとや?」  と、、、





この顔には妹と一緒に
大笑いです爆笑

上手上手❣️
そうよー、毎日そうやって鍛えりーと
励ましますが
すぐに元に戻ります。



老け込んだら彼女にフラれるよって言ったら
「ばぁか、俺がかっこよくなったら
浮気するばい」ってもう
酒に酔って意味がわからん。。。

「できるもんならしてみー」と
女3人で口を揃えて突っ込みました。


そうすると、
「お父さん入れ歯になった」とー。



カッチカッチ、、、みたいな四角い顔して
入れ歯を見せようとします。

そうして笑わせておいて
「お父さんは、今日はお前たちに会うのは
もう最後やろうなと思ってきたとよ。
このところ、フラフラって立ち上がれん時がある」というのです。

「お父さん、もう77やろ。
そのくらいの歳になったらみーんな
そげん風になるとよ。
それが加齢ってもんやけん、
うまく付き合わんと」と励ますけれど

悲しそうに
「これが最後や」とまた涙ぐむ。


すーーーぐ、泣くのです。




父は柔道の師範で、
子供の頃はちょっとでも口答えしたりすると
背負い投げで庭に放り出されました。

本当に厳しい父で
アナウンサー時代、夜のニュースの担当を終え
屋台に立ち寄りラーメン食べて帰った夜中の3時


玄関で仁王立ちした父のゲンコツに迎えられ
「何時と思っとるか!
ニュースは0時に終わっとろうが」と叱られたのもつい最近のことのようですが、

父がこんなにひょうきんで
泣上戸な人だったとはー。


つどつど、
私たち子供は驚かされるのです。


こんなに丸くなったのは
歳のせいもあるかもしれませんが、
何より、いつも世話をやいてくれるステキな彼女ができたからなんだろうなぁと
本当に彼女にはありがたく、感謝するのです。



帰りにタクシーで私のホテルまで寄ってくれたので、
写真撮りました。


あ、ホテルに泊まっているのは
父のマンションに
私の居場所がなくなったからです^_^

お邪魔しませんウインク




私がこの日の朝、ゴルフ行く前に撮影した壁。


流石に父はこんなポーズはできません。


妹に言うと、
「あんなんできるの、お姉ちゃんくらいやろ」と言われるに決まってる。


妹はめちゃくちゃシャイなのです。


妹はこの黒いシャツ。

前の日に、甥っ子のケンシローとデートした時の写真。

妹とはこの晩も一緒に食事しましたが、
父とはこの夜で
今回は終わり。


父は一生の終わりと思っているようですが、
この夏、父の77歳の誕生日は
父の教え子たちにも声かけて
賑やかな「喜寿」のお祝いをしたいと
妹と約束して別れました。



さぁ、明日は
高校時代の同級生と会ってランチしてから
北海道に向かうぞ、、、、


そう思ってベッドに横になりましたが、

翌朝、父の彼女からのラインで
また父と会うことになるのです。

その話に、続くー