お母さんに ありがとう | 橋本志穂の部屋

お母さんに ありがとう

夫の郷里、伊豆に帰省しました。

今回は、悲しい帰省
夫の母が他界したのです。



103歳❣️

悲しいけど、誇らしい大往生でしたので
みんな笑顔でいられました。



若い頃から東京に出てきて芸能活動をしている夫に
「おかあさんの顔を見に帰ろうよ❣️
温泉も入りたいしさー」と誘っても
「忙しいしー」と取りつく島もない感じだったのが、ここ数年は
「そうだなぁ」と柔軟に言うようになっていたんです。

そんな矢先に、
今年の3月に 産んでくれた母がなくなり
先週、とうとう育ててくれた母も亡くなってしまいました。

育ての母に会えたのは
結局それが最後になってしまったのですが、
その時に
「生きてるうちにまたタカヒトと会えると思ってなかった」と
夫の手をか細い手を伸ばして握って
泣きじゃくった母の姿が頭から離れません。


もう少ししたら桜が咲くので
母を主人が背負って、お花見に行けたらいいなぁと
その時願ったのですが、
今年の春は帰省できなかったので
来春こそ!と思っていたのです。


2人の母には
長男の嫁ということで優しく接していただいたと感謝しています。

2人の母が、隣合わせて住まい、
近くにいる姉たちが面倒を見てくれる
そんな家族愛は、
私にとって羨ましくもあり、自慢の1つでもありました。


そんな自慢の2人の母が
今年、どちらも長寿で
天寿を全うしたのです。

一気に寂しくなりました。


介護してくれていた姉たち、姉の家族たち
本当にお疲れ様でした。

母は亡くなる2日前まで元気にご飯も食べていたそうです。
呼吸が苦しそうなので酸素吸入をして、
「明日から入院だね」と決まったそうですが、
酸素を吸って楽になってスヤスヤ眠って
そのまま、、永遠の眠りについたようです。

病院に入るのをずっと嫌がっていたので
意思を貫いた、カッコいい最期ですよね。


なので、みんな笑顔でお見送りしました。

初めてあった時にヨチヨチ歩きだった子たちが
今では立派なお母さんになってたりー。

みんな大きくなっててびっくりです。

こういう法事でもないと
なかなか会う機会がない親戚と集えたのも
笑顔になれた理由の1つです。

私はギリギリ通夜には間に合ったのですが
夫は仕事の都合で間に合わず、、、
喪主としての挨拶の代役を突然言われー

焼香に脚を運んでくださった皆様に感謝の気持ちをお伝えするの喜ばしいことですが、
側で介護して毎日たくさんの時間を過ごした姉たちをおいて
差し出がましい気がしてー。
申し訳ない気持ちを抱きながら
夫に代わってご挨拶をさせていただきました。

喪主の主人の姿はなかったお通夜でしたが
枝豆さんと、奥さんのともみちゃんが駆けつけてくれました。


枝豆さんと主人は軍団の前に
カージナルスというコンビとして芸人デビューした仲ですが
この街で幼少期を一緒に過ごした幼馴染でもあるのです。

母の訃報を、夫は誰にも知らせずにいるだろうなという気配を察したので
奥さんのともみちゃんにこっそり連絡して
枝豆さんには伝えたいと思いました。


私たちの結婚の時も一番喜んでくれたマメさん。
主人の家族のこともよく知ってくれているし、
この度、オフィス北野の新社長でもありますから〜。

報告だけと思っていたのですが
ご自身のお母さんにも会いたいからーと
忙しい中、2人できてくれました。

お花も、たくさん手配してくれたのです。
こういう配慮のあるところも
社長に抜擢される素晴らしいところなのです。

2人がきてくれたことで、
親族一同、街の人たちも喜んでくれました。


103年という月日に
苦労も悲しみもあったでしょうけれど
多くの 孫、ひ孫、玄孫に囲まれて
病院にお世話になることもなく
自宅でその人生の幕を閉じた母は
幸せだったと思います。


心残りは、愛犬のマサオだけでしょう


私も訃報を聞いてから
ずっと気がかりでした
でも、お母さん、安心してください


心の優しいひ孫が
私が連れて帰るーと、、、、
糞尿にまみれていたこの子を
連れて帰ってくれました。

兄と妹で面倒を見てくれるそうです。

この子も老犬ですから、
あとどのくらい生きてくれるかわかりません。
でも、こうして抱っこされて
愛情いっぱい可愛がってくれたら
この子もお母さんがいなくなった寂しさを
少しは忘れて過ごせるかもしれません。


亡くなってから葬儀が終わるまで
ぐるぐるぐるぐる
同じ場所を回っていたマサオですが
この子たちが連れて帰って綺麗に洗ってくれて
抱っこしてあげてたら
ぐるぐるしなくなったそうです。

本当に良かった。

お母さんのように
まだまだ長生きできそうな気がしてきました。

美しい自然に溢れた夫のふるさと

そこで助け合って暮らす家族のみんなが
ずっと幸せでいますようにー。


お姉さんの計らいで
近所の温泉宿「たつた」の貸切風呂をいただいて帰ることにー。


絶景❣️

狩野川の支流の持越川のせせらぎを聞きながらー
紅葉を眺めて入る温泉は最高でした。

そして、たつた のご主人がとってきたらかりの
しいたけをこんなにたくさん下さいました。



ありがとうございます😊


お風呂に入っている間は
姪っ子たちが面倒を見てくれていたヌーイ。


お葬式の時も
火葬場でも
納骨でもー

何時間も車で待たせてしまいました。


ごめんね、、、、


お父さまとお母さんは別々に行ったので
それぞれの車でしたが
途中のサービスエリアに立ち寄り
車を交代して
ヌーイと帰りました。





悲しい帰省ではありましたが、
自慢できる親戚がいて
自慢できる美しいふるさとがあって
私は幸せだなぁと思いました。
 
嫁いだ先の母たちが他界して、
私の実の母ももういないので
私にとっての親はもう父しかいません。

父も健康で長生きしますようにー。

そう願うばかりです