イジメに思う
最近、子供の世界ばかりか
大人の世界のイジメも度が過ぎて
社会問題になってるけれど
毎日のように
「イジメを苦に自殺」ってニュースはもう聞きたくないよね。
でも、このイジメ問題・・・
今に始まったことではないのです。
陰湿なイジメの問題は、ずっと昔から教育の現場では起こっていたけれど
教育者であったり家族だったりが
目をつぶって有耶無耶にしていたせい???
かくいう私も、イジメられた経験もイジメた経験もあるんです。
でも、私たちの時代って、イジメも大人になっていく上での
ヒトツの儀式みたいなモノであって、
こんな陰湿なものではなかったような気がする。。。
小学生の3、4年のときの担任の先生に恵まれなかった私は
学校に行くのがイヤでイヤでたまらなかったの。
私が左利きということもあってか、担任の女性の先生に
無視されたり、仲間はずれにされたりー
その先生はかなり陰険で、今だったらきっと新聞に載るような
悪い教育方法ばかり。
「クラスでキライな人を投票しなさい」
「ドコがキライか書きなさい」
こんなアンケートを無記名でやったり・・。
書かれる方は傷つくよね。
教育って、もちろん悪ければ叱ることが大切だけど
人間って叱って伸びるタイプと褒めて伸ばすタイプがいるんだと思う。
でも、誰だって褒められてイヤな気はしないよね。
だったら、褒めようよ
それまでの私は、幼稚園からずっと
「神童」のように(笑)勉強が好きな子だったのに
3年生になってからは学校に行くのがイヤで~
でも、両親が厳しかったから行かないわけにいかないし
当時の学校での記憶は先生にいじめられたことくらいしか
残ってないんだよね。
だから、宿題のドリルも1回もやっていかなかった。
答え合わせの時、知らん顔して座ってただけ・・。
2年間、ただボーっと机に向かって座ってただけだったから
その時期の「履修科目」は全て空白ー。
東名高速が「透明なんだ」って思っていたのもそのせいだったりするんです。
通知表にも、ヒトツもいいコトが書いてなかった。
先生の評価は
落ち着きがなく、友達からも慕われないーそんな事しか書いてなくて
親にその通知表を見せるのがとても怖かった!!
当時、私たちの通知表は3段階表示で、
「よい」「ふつう」「もうすこし」ってハンが押されるのですが
父は「もうすこし」があるとゲンコツをする人でしたし
「こんな評価だとゲンコツどころじゃないな」と背負い投げくらいは覚悟して
ビクビクと見せたのだけど、いざ、通知表を見せると
両親ともとにかく凄い剣幕で怒って
「先生の評価には愛が感じられない!誰だって一つや二つはいいところが
あるはずなのに、悪いとこしか見ない教育は断じて許せない!」と
先生に猛抗議してくれたんです。
怒られるーと思っていた私は、ちょっとビックリ・・・。
『悪いトコがあったらいつでもぶっ叩いてやって下さい!』と
常日頃から先生にも厳しくしてくださいとリクエストする両親が
『あなたの厳しさは間違ってる』と感じてくれたのは
子供の私には大きな救いでした。
それから、担任が変わって
5年、6年の時の先生がとってもステキな先生だったの!!!
勉強ができることだけが「よい」ではないーと教えてくれたし
クラスメイトにも救われました。
担任の先生が指導する合唱部に入って、
とにかく先生についていったの。
練習は厳しかったけど、コーラスコンクールで入賞する喜びも
仲間たちと分かち合えたしー
学校が楽しいなって思えた時期でした。
そんな私が中学に入ってから~
生徒同士のイジメは頻繁にありました。
最初は仲良しだった3~4人のグループが
ひょんなコトから仲間割れー
「○○ちゃんと口聞いちゃダメだからね」というルールが出来て
誰か一人が標的になるんですよね。
数週間、その子を無視し続けるんだけど
我慢できなくなってチョコっと話したりすると
今度はソレが見つかって
「志穂は裏切った」と今度は私が無視されはじめるの。。。
今まで、仲良かった友達が
急に冷たくなるーって、思春期の子供にはとても辛いこと。
私が教室に入ってきたら、蜘蛛の子を散らすように
みんな去っていったりー。
だけど、そんな辛いのもまた2~3週間したら
別の子が標的にされることで
自分への「誤解」が解けてー
その繰り返しでした。
幸い、私には「陸上競技」というものがあったので
自己を表現する手段があったし
陸上の長距離では誰にも負けない!という強さがあったから
救われたのかもしれないな。
女子高に行くようになってからも同じ。
やっぱり仲良しのグループだった子が
急に仲間はずれに・・・。
その子に「どうして私はみんなから嫌われるの?」と相談を
受けちゃった私は
「みんな○○の件があってから、友達にはなれないって言ってるんだよ。
謝ったら??」とアドバイスして口利いちゃったコトで
またまた私が嫌われ者!
だけど、いつしか笑い話になる程度の事で、
誰かが死んだり、死なせたりー
そんな酷い展開は考えられなかった。
そうやって仲間はずれにしたりされたりした仲間とは
今でもとっても仲良しだもの。
必ず誰か「正義感」の強い人がいて、
誰かを助けて、助けられてーって
そういった循環があったもの。
「汗がかかった、汚い」とか
そんなのたっくさん言われたよ~
でも、私は辛抱強かった・・・。
本当に悩んだ時は、両親が助けてくれたし
兄だって、小学校の頃、私を追いかけまわして
意地悪するガキんちょには
「シメアゲ」に行ってくれたりしたし・・。
誰にも相談できないで
一人で旅だってしまうだなんて、
悔しいし悲しいし・・・やるせないよね。
最近は、「じゃぁ自分も」みたいに
連鎖的に自殺の衝動にかられてる感じもするから
早く親だったり教育者だったり
周りの誰かが救いの手を差し伸べてあげることが
大切じゃないかな。
彼らの「死」を、決して無駄にしてはいけないんだと
心から思います。
それから、死ぬことで問題が解決できると思っている
悩める人たちに・・・
あなたが死んでも、
イジメてた奴等が悔やむのはほんの一時。
だけど、あなたのご両親や親戚や友達は
一生悔やむし一生悲しい思いを背負って行くことになるんだよ。
強くなって!と
エールを送りたいです。