冷凍食品地獄
先日、福岡に帰った時、
両親と博多グルメを楽しもうと思っていたの。
夕方着くなり
「あんた、懐かしいやろ。リンガー行こう」と母。
そう、両親が住んでる家から歩いて3分程度のトコに
リンガーハットがあるんです。
「リンガーハットの無い土地には嫁にはいかんよ」と公言するほど
私は子供の頃、リンガーハットが大好きでした。
博多のラーメン屋や中華料理屋には、当時
ドコに行ってもだいたいちゃんぽんはあったの。
今は一蘭みたいに「ラーメン専門」になってる店が多いけど・・・。
でも、そういう店のちゃんぽんって油っぽくて
豚骨臭くて私は苦手ー
ところがリンガーハットのちゃんぽんはサラっとしてて
麺も固ゆでー
途端に「ちゃんぽん大好き」になった私でした。
でも、今回は夜の博多グルメを楽しみにしていた私ですから
「ミニちゃんぽん」を頼んで胃をセーブ・・・
小さいけど久しぶりの懐かしい味に舌鼓でした。
さて、じゃぁ夜は何を食べようか・・・
そんな会話をしていると、母が
「あんた○○って知ってる?おいしいよ」というので
「じゃぁ、ソコに行く?」と答えると、父が
「イヤや、あそこはまずか」と呟いたのです。
そっか、父は美味しいお酒が呑めて
美味しい魚が食べたいんだもんね・・・
でも、ランチが夕方でしょ~?
日曜でドコも休みでしょ~?
と悩んでいたら、
コラっ!
父が晩酌を始めてしまった
「おいおい、美味しいもの食べに出かけようって」と言うと
「もうよか、今日は功名が辻もあるし」と座り込んじゃった。
「え~!そんなのビデオ録り~ぃよ」と提案したけど
もう無理だなぁ
あ~ぁ
ガッカリしてると、母がレンジでチンしたたこやきを持ってきた
それも私1人に12個くらい並んでる
苦しいけど、母が食え食えうるさいから食べてみた。
中は熱々のドロリで外はブシャブシャ・・・
レンジでフニュフニュになってるたこやきは1個食べるのが
やっとだけど半分くらいがんばった。
ようやく半分食べたくらいで、今度は
「ほら、コレもおいしいよ」
と今度はレンジでチンしたコロッケ。
これも外のコロモがショボショボして中はボサボサ・・・
えぇぇぇ~?
こんなのばっか、食べてるの?
リリーフランキーさんの「東京タワー」を読んで
彼のおバァさんが一人暮らしになって
ジャーの中で黄色くカリカリになったご飯を食べていたーという
表現に、「あぁ、うちの父方のバァちゃんもそうだったな」と
すごく同感したけれど、
今ドキのバァさんたちは、カリカリになったご飯じゃなくて
最初からもうジャーでは炊かず、
手軽で便利だけど味気は今ひとつの冷凍食品ばかりを
食べてるんだな・・・と悲しくなった。
父の健康も心配。
確かに、冷凍食品は便利だけど、
私が唯一認めてるおいしい冷凍食品は「カトキチのうどん」くらいで・・・
後は普段ほとんど買わないのです。
自分で大量に作っておいて、冷凍しておく料理の方が
だんぜん経済的だしおいしいし~というのが理由だけど
小さいお子さんがいて、毎日お弁当を作らなきゃ!という
ママさんにはお助けアイテムなのかな?
最近はレンジでチンしなくても
凍ったままお弁当に詰めておけば、
ランチ時には解凍されて食べられるーなんてのもあるらいしけど
そこまで主婦業、楽していいのかな?ってちょっと
ガッカリ・・・。
冷凍食品はやっぱ好きになれないな~
母の名誉のために言うと
母はリウマチで、手が自由に使えないので~
本当は私が何か作ってあげたらいいのでしょうけど
母の簡易台所じゃ~作れないなぁ。道具も材料もないし。。
キッチンを片付けるトコから始めなきゃいけないから
多分最終の飛行機に間に合わなくなっちゃう
もっと老いた先を思うと、私が東京に引き取って
どうせ夫の分と二人分しか作らない料理を
食べてもらえたら~と思うのだけど
東京の住宅事情がそうはさせてくれないんだよな~
ガッカリ・・・