トラブル

物忘れパート２　の話です。

　スタイリストの居ない私は、殆どが自前の衣装なので

家から着ていくことが多いの。

だって１度着たら洗濯するんだもの、

通勤の服と、仕事場の服と、両方洗うくらいなら

どっちか一つで通したいじゃない？

で、着ていく服に合わせて靴を決めるのだけど

その日は「黒のロングブーツで」と頭で考えて駐車場に

降りていったの。

我が家は地下に車庫があり、車庫に靴を収納しています。

マネージャーも居ないから、一人で大荷物抱えなきゃ

いけないし、とりあえず車のトランクに荷物を積み込んで

さぁ出発！

「混んでたらイヤだな」といつも不安な気持ちで

ハンドルを握るのだけど、毎回激しく渋滞するポイントも通過ー

よし、これなら間に合うなと安心して気持ちが軽くなったその時・・・

あれ？なんだか気持ちだけじゃなくて足も軽いー

そう思ってブレーキを踏んでる自分の足元を見たら！！！！！

『あぁぁぁッ』

思わず、誰も居ない車の中で叫んでしまった。

だって、黒のブーツじゃないんだもん

スリッパ！

　地下から車庫に出る時には、簡単につっかけられるスリッパを履く習慣でー

（機内に用意してもらってるスリッパ、１度履いて捨てるの勿体ないじゃない？

だから持って帰って車庫で履くの）

スリッパで靴箱の前まで行き、靴を選んで履き替えて

車に乗るはずだったのに

その日はなんだか荷物が多いうえ、渋滞の事ばかり気になって

履き替えるのを忘れてた

それもさ～

ＪＡＬのグレーのスリッパなの。

「黒のブーツ」だったのに・・・。

黒のロングソックスを履いてたから、　黒っぽいスリッパならまだ

目立たないのになぁぁ。

その日はＡＮＡの搭乗だったから

入り口で「すみません、靴を履いてくるの忘れちゃって・・・。

ＪＡＬさんので来ちゃったので～」

「ＡＮＡさんのに履き替えていいですか？」ってココまで言いたかったのに

「まぁ、お気になさらず。」と笑顔で遮られた

ＡＮＡのスリッパは濃紺なので、黒っぽいでしょ？

目立たないと画策したんだけどー。

でも、「履き替えないでいい」といわれたら

「いえ、履き替えたいんです」とはいえなくて。

仕方なく、そのままグレーのスリッパで関西テレビまで行きました

それにしても国民性って凄いね。

羽田では、周りの人は気付いても何も言わなかったんだけど

伊丹に到着するや否や、

「お、みてみ～ィ、あの子、スリッパやで～」っておっちゃんらに

指さされる。

いい笑い者なんだけど、その方が気持ちいいや～

「うーん、忘れてきちゃったんですぅ」って言い訳できるもの