はしもと内科外科クリニックのブログ

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大阪府摂津市、医療法人春鳳会 はしもと内科外科クリニック
日本神経学会専門医、日本東洋医学専門医、日本内科学会認定医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、 医学博士
普通の診療が大半ですが、他に漢方、医療ヨガ、気功、アロマなどの民間療法も取り入れています。

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ふらつきを訴える患者さんの採血データ


田中さん(仮名)はふらつきを訴えて来院されました。


前医では採血データでそれほど異常は無いと言われたそうです。


データを見ますと、赤血球やヘモグロビンは正常範囲です。


ところが赤血球の大きさであるMCVや赤血球が持っているヘモグロビンの量とも言えるMCHが低下しています。


田中さんはMCVやMCHが低いのですが、赤血球やヘモグロビンが正常なので前医には気にしなくても良いと言われたそうです。


えっ?!と思いましたが、そう言えば、検診などでは赤血球やヘモグロビンは調べてもMCVやMCHまでは調べないですね。


となると、赤血球やヘモグロビンが正常だったら大丈夫と言われてしまうのは、ごく日常的な事ということになります。


しかし、です。

今回の採血データのように赤血球やヘモグロビンが正常でも、MCVやMCHが低い場合、赤血球が酸素を運ぶ機能が低下していると読みます。


鉄や貯蔵鉄であるフェリチンを調べましたか?と田中さんに尋ねると、これまで調べていないと


何でやねん?!と思いましたが、

じゃあ、うちで調べましょう、と調べたところ、鉄もフェリチンも低値でした。


こりゃ、鉄不足で身体の鉄貯蔵もない、赤血球もまともな働きをしていないから、ふらつくのも当たり前。


このように、データ的に貧血がなくても鉄が低いとふらつきなど、貧血と似た症状を起こします。


ふらつきのある方、赤血球やヘモグロビンが正常でも、今一度、MCVやMCH、鉄やフェリチンをチェックしてみてください。


ただし、ふらつきがあるからといって他の原因の場合もありますから、総合的に判断してください。




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