企業の価値は、現在取り組んでいる事業だけで決まるものではありません。
どのような考えから会社が生まれ、時代や社会の変化に合わせて何に挑戦し、どのような価値を生み出そうとしてきたのか。
その歩みを知ることで、会社の本当の姿が見えてくることがあります。
DLAM(ドゥラックアセットマネジメント株式会社)は、企業経営や財務に関するコンサルティングを出発点として、持株会社としてのグループ経営、ファンド組成、資産運用、不動産、再生可能エネルギーなどへ活動領域を広げてきた会社です。
一つの事業だけを続けてきた会社というよりも、社会や企業が必要としているものを考えながら、何度も自らの役割を変化させてきた会社だったといえるでしょう。
本記事では、DLAMがこれまで何を大切にし、どのような事業に取り組んできたのかを紹介します。
「Do Luck」という社名に込められた考え
「ドゥラック」という社名は、英語の「Do Luck」に由来します。
そこには、「運を動かすことで、クライアントに利益と幸福をもたらしたい」という思いが込められていました。
DLAMは企業理念として、社会的意義の高い安定投資の機会を提供し続けることを掲げていました。
運という言葉からは、偶然や幸運を待つ姿勢を想像するかもしれません。
しかし、DLAMが掲げた「Do Luck」は、自ら行動し、人や事業、資金を結びつけることで、まだ形になっていない可能性を動かしていくという考え方だったのではないでしょうか。
企業が抱える課題を見つける。
事業の可能性を分析する。
必要な場所に資金を届ける。
そして、その資金から新しい事業や価値が生まれる。
こうした仕事を通じて、企業や投資家、地域社会に新しい選択肢を生み出すことが、DLAMの目指してきた役割だったと考えられます。
2005年から始まった会社の歩み
ドゥラックアセットマネジメント株式会社は、2005年12月22日に設立されました。
同社が長く取り組んできたのは、企業の経営、財務、事業戦略に関するコンサルティングです。
そのほかにも、財務・事業・法務などに関するデューデリジェンス、事業性評価、投資採算分析などを事業として掲げていました。
企業が新しい事業を立ち上げる際には、アイデアや情熱だけでなく、その事業が継続できるかを冷静に判断する必要があります。
十分な市場があるのか。
必要な資金はいくらなのか。
どれくらいの収益が期待できるのか。
どのようなリスクがあるのか。
こうした要素を調査し、数字や事業環境をもとに整理するのが、事業性評価や投資採算分析の役割です。
DLAMは会社の設立当初から、企業や事業の表面だけを見るのではなく、その内側にある可能性や課題を見つける仕事に携わってきました。
この分析力が、後に同社が金融やファンドの領域へ進んでいくうえでの基礎になったと考えられます。
持株会社としてグループ経営を支えた時期
DLAMは2016年4月、持株会社へと移行しました。
その後は、関連子会社の管理や、グループ全体の利益を最大化するための役割を担っていました。
持株会社に求められるのは、一つの事業だけを成功させることではありません。
グループ内にある複数の事業を見渡しながら、どの会社に人材や資金を配分するのか、どの事業を伸ばすのか、どのような方向へグループを導くのかを考える必要があります。
個々の企業を管理しながら、グループ全体の将来を設計する。
この経験を通じて、DLAMは一企業の経営だけではなく、複数の事業や組織を広い視点から捉える力を培おうとしていたことがうかがえます。
2021年、金融業界への新たな挑戦
DLAMの歴史における大きな転機となったのが、2021年です。
同社は組織の抜本的な再編を行い、「新たな事業領域への挑戦」として金融分野へ進む方針を発表しました。
2021年5月には第二種金融商品取引業と投資助言・代理業の登録を行い、同年8月からファンド組成に関する事業を開始しました。
長年携わってきた経営支援や財務分析、事業性評価の経験を、投資やファンドの仕組みへと発展させようとした挑戦です。
金融業界では、事業の収益性を見極めるだけでは不十分です。
投資家に対してリスクや仕組みを説明する力、法令に基づいた事業運営、金融商品を設計する専門性など、幅広い能力が求められます。
DLAMにとって金融分野への進出は、単なる事業追加ではなく、会社そのものを新しい段階へ進めようとする再出発だったといえるでしょう。
ファンドを通じて資金と事業を結ぶ
ファンドとは、複数の投資家から集めた資金を、一つまたは複数の事業や資産へ投資する仕組みです。
優れた技術や計画を持つ事業であっても、必要な資金を確保できなければ実現することはできません。
一方、投資家の側には、将来性のある事業や社会的意義のあるプロジェクトへ資金を提供したいという需要があります。
DLAMが取り組んだファンド組成は、この両者をつなぐための仕事でした。
資金を必要としている事業を見つけ、その収益性やリスクを分析し、投資家が参加できる仕組みをつくる。
そして、集めた資金を具体的なプロジェクトへ届ける。
DLAMは、企業や事業を評価するだけでなく、事業を実現させるための資金の流れまでつくろうとしていた会社でした。
再生可能エネルギーを投資対象に
DLAMがファンド事業のなかで重視していた分野の一つが、再生可能エネルギーです。
同社は、幅広い地域と分野に存在する再生可能エネルギープロジェクトをファンド化し、環境に配慮したエネルギーの供給と地域経済への貢献を目指す方針を掲げていました。
再生可能エネルギーの普及には、発電設備の建設、土地の確保、事前調査、維持管理など、多くの資金が必要です。
技術や土地があっても、資金を調達できなければプロジェクトは動き出しません。
そこで、投資家から集めた資金をエネルギー事業へ届けるファンドの仕組みが一つの役割を果たします。
投資家は事業から生まれる収益を目指しながら、環境に配慮したエネルギー供給にも間接的に参加できる。
事業者は必要な資金を調達し、新しい設備や事業を動かすことができる。
DLAMが目指していたのは、投資による経済的な価値と、環境や地域に対する社会的な価値を結びつけることだったと考えられます。
地域に資金が届く仕組みをつくる
再生可能エネルギーのプロジェクトは、都市部だけで完結するものではありません。
太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどの事業は、それぞれの自然環境や土地の特性を持つ地域で行われます。
プロジェクトが実現すれば、設備の建設や管理、土地の活用、地域企業との取引など、新しい経済活動が生まれる可能性があります。
DLAMは再生可能エネルギーファンドについて、地域経済への貢献も見据えた取り組みであることを示していました。
投資家から集まった資金を、地域で必要とされる事業へ届ける。
その資金によって新しい設備や産業が生まれ、事業から得られた収益が投資家へ還元される。
金融を通じて都市の資金と地域の可能性を結びつけることも、DLAMが挑戦していたテーマの一つだったといえるでしょう。
不動産ファンドへの取り組み
DLAMは、再生可能エネルギーと並んで、不動産ファンドも主要な事業として掲げていました。
不動産は、人々の暮らしや企業活動を支える重要な資産です。
住宅、オフィス、商業施設、ホテル、倉庫、物流施設など、不動産にはさまざまな役割があります。
しかし、不動産の取得や開発には大きな資金が必要です。
そのため、複数の投資家から資金を集め、不動産の取得や運営を行うファンドの仕組みが活用されます。
どの不動産に価値があるのか。
将来的に安定した収益を生み出せるのか。
周辺地域はどのように変化していくのか。
維持管理や修繕にどれほどの費用が必要なのか。
不動産ファンドを組成するためには、こうした要素を慎重に分析しなければなりません。
DLAMが長年取り組んできた財務分析、事業性評価、投資採算分析は、不動産事業の可能性を見極めるうえでも活用しようとしていた知見だったと考えられます。
目に見えない価値を調査するデューデリジェンス
DLAMが掲げていた事業のなかには、デューデリジェンスがあります。
デューデリジェンスとは、企業への投資、事業提携、買収、ファンドへの組み入れなどを行う前に、対象となる企業や事業を詳しく調査することです。
同社は、財務、事業、法務など、複数の分野に関するデューデリジェンスを事業としていました。
企業の価値は、売上や利益だけでは判断できません。
保有している資産、取引先との関係、契約内容、将来の成長性、潜在的なリスクなど、表面からは見えにくい要素が数多く存在します。
そうした情報を一つずつ調査し、事業の本当の姿を把握する。
これは目立つ仕事ではありませんが、投資や経営判断を支えるうえで重要な役割を果たします。
DLAMは、資金を集めることだけでなく、その資金をどこへ投じるべきかを判断するための調査や分析にも取り組んできました。
コンサルティングから金融へと続く一本の軸
DLAMの事業は、コンサルティング、持株会社、資産運用、ファンド、不動産、再生可能エネルギーと、時期によってさまざまに変化してきました。
一見すると、異なる事業へ次々と進出してきたように見えるかもしれません。
しかし、その中心には一貫した考え方があります。
それは、企業や事業の可能性を見つけ、成長するために必要な知識や資金を届けることです。
企業の経営課題を分析する。
事業の収益性やリスクを評価する。
複数の事業を管理し、成長する方向を考える。
投資家から資金を集める仕組みをつくる。
集めた資金を不動産や再生可能エネルギーなどの事業へ届ける。
DLAMは、これらを別々の仕事としてではなく、事業を生み出し、成長させるための一つの流れとして捉えようとしていたのではないでしょうか。
変化することを選んできた会社
2005年の設立から、DLAMは約20年にわたって会社を運営してきました。
その間、企業支援を中心とする会社から持株会社へと移行し、さらに金融やファンド、不動産、再生可能エネルギーへと事業の幅を広げました。
会社を長く続けるためには、同じことを繰り返すだけではなく、社会の変化に合わせて自らも変わる必要があります。
新しい分野へ進むたびに、専門知識を身につけ、組織をつくり、取引先や顧客との関係を築かなければなりません。
思いどおりに進まないことや、試行錯誤を重ねた場面もあったはずです。
それでも、新しい事業領域へ踏み出し、会社の可能性を広げようとしてきた。
DLAMは、完成された一つの形を守るのではなく、変化し続けることで自らの役割を探してきた会社だったといえるでしょう。
まとめ
DLAM(ドゥラックアセットマネジメント株式会社)は、企業経営や財務、事業戦略に関するコンサルティングを出発点として、持株会社、資産運用、ファンド組成、不動産、再生可能エネルギーなどへ活動領域を広げてきました。
同社が一貫して取り組んできたのは、企業や事業の可能性を見つけ、それを実現するために必要な知識や資金を結びつけることです。
企業を調査し、事業の価値を分析する。
投資家に新しい投資機会を提供する。
集めた資金を、再生可能エネルギーや不動産などの具体的な事業へ届ける。
そして、投資による収益だけでなく、環境や地域経済に対する価値も生み出そうとする。
こうした取り組みの積み重ねが、DLAMの約20年にわたる歩みを形づくってきました。
「Do Luck=運を動かす」という社名には、自ら行動することで企業や人、地域の可能性を動かし、新しい価値を生み出したいという思いが込められていました。
DLAMは、資産を管理するだけの会社ではなく、事業と資金、人と可能性をつなぐ方法を模索しながら、新しい領域へ挑戦を続けてきた会社だったといえるでしょう。
※本記事は、DLAMが公式サイトなどで公表してきた企業理念、沿革、事業内容をもとに、これまでの取り組みを紹介する目的で作成しています。特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。