橋本禎之オフィシャルブログ「流水」Powered by Ameba -6ページ目

昭和残照伝々・悲恋

いろいろ書きたいことが多くてね。

Twitterだと字数制限とかあるからさ。

久しぶりにブログに掲載するよ。


ブログには開幕の記事も書いてないのにね。



えー、閉幕のご連絡をさせていただきます口笛



舞台「昭和残照伝々・悲恋」


橋本にとっては10月15日の顔合わせから始まり


12月3日に初日


昨日12月7日に千秋楽を迎えて


無事に最後まで走りきりましたー。


イエーイ


いやー、内心不安はあったわけですよ。


2月にコロナ陽性になって舞台を降板、


5月にも舞台があったけど、出番が少なくて


そして今回…。



演出の大谷朗さんとの出会いは、


2019年の11月、教会でやった朗読劇「原城哭く」。


あれはあれで良い出会いがたくさんあったんだけど、

その出会いのひとつに大谷朗さんとの出会いがあったのです。


シェイクスピアなどを日本に置き換えたお芝居をつくってる。


素晴らしい役者でありながら、傲らず、偉ぶらず、笑顔を絶やさず。


とても素晴らしい人。


あー、この人の演出する舞台、出たいなーって思った。



自分が芝居を始めた頃。

右も左も上手(かみて)も下手(しもて)もわからないド素人。

練習教材としてシェイクスピアの台本をいくつかやったことがあった。


長いセリフ。

ト書きから場面を想像できない。

自分ではどう動いていいのかわからない。

セリフを覚えて棒立ちで棒読み台詞を吐き出すのがやっとだったあの頃。


あれから20年。


今の自分ならどうやって芝居を作っていくだろう。

どこまでやれるんだろうって思ってた。


そんな時に出会った大谷さん。


大谷さんに、自分の芝居に出てほしいと誘われた。


これはチャンスだった!


でも別の仕事とのタイミングがあわず何度かお断りをした。


そして今回だった…。



今回はシェイクスピアではなく


シラノ・ド・ベルジュラックでシェイクスピアよりは新しめだけど、


それでも昔のヨーロッパ的な戯曲。


長いセリフもある。難しいセリフ。


それを戦前の日本におきかえた…



いいじゃないか、いいじゃないか…



自分がずっと勉強してきた殺陣もやれる



いいじゃないか‼️


今の自分の全部を試せる環境がここには


あるっ!



とまぁ、そんな感じでこの芝居に望んだわけです。


榊原


という役。


責任と重圧、思い通りに生きられない不器用さ、自由に生きる龍尾への憧れ。

玲衣子への愛も屈折したものだった。

神や仏にすがるような…

もしかしてこの愛が自分を救ってくれるんじゃないか…

そう考えていたのかもしれません。



今回の座組は

プロのフィギュアスケーター、

プロの歌手、

プロのギタリスト、

プロのトランペッター、

プロのダンサー

いろんなプロが集まってた。



普段は芝居を観にこないようなお客様もたくさん観にきてくださった。


そんなお客様からの嬉しい感想。


ただの悪役、榊原ではなく


人間、榊原をみてくれた。


榊原をみて切ないと感じてくれた。



この二十年の役者人生は無駄じゃなかった。


これからも頑張れる。


座組の







みんな愛してるぜ



橋本禎之