幸せだったかな
愛猫のちゃいが天国へ旅立った。
子猫の頃、女の子だと思って茶々と名付けたら実は男の子だったちゃい。
子供の頃は白に近い毛色で仔狐のようだったちゃい。
だんだん仔狸のように成長していったちゃい。
子供の頃から手足が太くて、これは大きくなるぞー、って思っていたらみるみる内に大きくなって丸くなって、でっかいみたらし団子みたいになっていったちゃい。
自分でご飯の量が調節できなくて、カリカリをあげすぎるとあるだけ食べちゃって結局吐いちゃうから、
少しずつ時間を空けて与えてあげないといけなくて手間のかかるちゃい。
寝ながらモチャモチャ口を動かして、何か美味しいものでも食べる夢でもみてたのかなー。
東日本大震災のときは一緒に部屋の外に避難したね。
棚のものが落ちるほどの揺れにびびってトラウマになったのかその後は地震には敏感に反応するようになったちゃい。
あぁ、そういえば最近はシャンプーしてあげられてなかったなー。
本人めちゃくちゃ嫌そうなんだもんなー。
箱入り息子だから人見知りで知らない人がくると隠れて出てこないちゃい。
新入り猫のちゅうがやってくるとびびりの癖に強がって虚勢をはって因縁つけていたちゃい。
思い出がいっぱいだ。
午前中までは普段通りだったのに。
まさかこんなに突然いなくなるなんて。
もういい年だからあと数年かなぁとは思っていたけれど…。
悲しいけれどお腹はすく。
人間も生きて前に進んでいかなくてはいけない。
人間がご飯の準備をして、ご飯が出来上がるタイミングを何かの空気で察して、「ごはんですね」と言わんばかりに「ちゃいにもごはんを」とご飯をもらいにくる。
きょうは、
もう
こない。
こんなに
こんなに
さみしいとは想像していなかった。
天国では
好きなだけ
お腹いっぱい食べて
幸せに過ごしてね