スポーツと愛国心 | 元文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ

スポーツと愛国心

今回のロンドンオリンピックにおいて審判の判定が物議を呼んでいます。

柔道男子66キロ級海老沼選手の準々決勝では、延長戦の有効が取り消され、更に判定で相手の韓国の選手に旗三本が上がりました。
取り消されたものの技はたしかに決まっており、素人目で見ても日本の選手が押していたのは明らかで、観客からは大ブーイングが浴びせられ、日本側の抗議により異例の再判定となりました。
その結果、全く逆の日本に旗三本が上がり判定勝ちを収めましたが、二転三転する審判の判断には私ともども見ていて良い気持ちはしなかったと思います。

更に、ボクシング男子バンタム級の清水選手の試合でも、審判の買収がされたのか疑うほど不可解な判定がなされました。
清水選手は相手アゼルバイジャンの選手を攻め立て、誰がどう見てもダウンと取れるものを6回とりました。
しかし、トルクメニスタン人の審判はすべてスリップダウンと判断し、結果アゼルバイジャンの選手の腕を上げました。
これにも会場からは大きなブーイングが起こり、試合後の日本側の抗議の結果、審判のミスジャッジとなり日本の選手勝利、そしてこの試合を裁いたトルクメニスタン人のレフリーを今大会から直ちに追放する処分を発表。
また、アゼルバイジャン人の国際競技役員を行為規定違反で追放となりました。

スポーツとは公平であるべきですが、どうしても不正は行われます。
今回ニュースになっているのは自国である日本のものだけですが、恐らく他の国においても同じような事が行なわれているものと思われます。
日本に対しての不正な判定は覆りましたが、各協会に在籍者がいないような国力の弱い国の場合は涙を飲んで引き下がるしかありません。
残念なことですが、これがスポーツを裁くものの現実であります。

スポーツで勝つには選手だけでなく、国力の強化も必要であり、そのためには国を強くしようとする「愛国心」が不可欠になります。
つまり、国民が一致団結となり国旗を振って応援するスポーツは愛国心を育て、愛国心がスポーツを強くするといった、表裏一体の存在なのです。
愛国心と言うと一部の人から嫌なイメージを持たれるようですが、それこそが選手を不正から守る力となります。

スポーツに限らず愛国心を持つことが、自分自身や家族を守ってくれる日本を育て、そして日本が才能を持った個人を生み出していくことへ繋がります。
スポーツを通じて、愛国心を当たり前に表現できるようになっていけば良いなと、私は願います。