ゲゲゲの鳥取視察 | 元文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ

ゲゲゲの鳥取視察


文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ-ゲゲゲ

11月8、9、10日と三日間に渡って鳥取県の境港市、鳥取市、米子市を視察に行きました。

境港市はゲゲゲの女房が生まれた街を上手に演出していました。
私は飛行機を使って行ったのですが到着するときに、
「間もなく当機体は米子鬼太郎空港に到着いたします。」
とアナウンスが流れました。
その瞬間、私を含めた観光客はゲゲゲの世界に来たのだと街へ着く前からワクワク感を持たされ、早くもその世界観へと引きずり込まれます。

そして、飛行場からJRで境港市に向かおうとすると、今度は目玉のおやじが車体一面に描かれた電車が迎えてくれます。
車中もゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪が壁や天井や座席まで至る所に描かれており、途中の駅名も「ねこ娘駅」など鬼太郎関連の名前が付いた駅名になっています。
そこまでやるかーという感じもしますが、実際にゲゲゲの世界へ結構引き込まれてしまいました。

街へ着くと今度は110個以上のブロンズ像が歓迎してくれます。
すべての銅像は触れられるようにして親近感をわかせてあげたり、子供が嫌がるような怖い顔や気味の悪い妖怪のブロンズ像は小さくするなどの心遣いには、正直感心させられました。
そして街を歩いていて何よりも感じたこと、それは町中の人が水木しげる作品を愛しているということです。
この一体感から生まれる雰囲気がゲゲゲの街境港を作っているのだと深く思わされました。

次に行った足立美術館も目を見張るものがたくさんありました。
館内はとにかくメンテナンスが行き届いて綺麗です。
毎日徹底的に掃除をしていることは、来場者に心地よい空間を与えると同時に、従業員がこの美術館を愛しているのだと感じさせられます。
あと、案内をする人が誰に対してもどんな質問にも答えられるよう、教育が徹底されています。展示品の説明だけではなく、市内の温泉地、ホテルを網羅している無料のバスのアクセスにもきっちり答えていました。
また、ベンチの設置にも工夫がされています。
通常の施設は通路や何も無い場所にベンチが設置されており、そこに座っている人はどこか疲れているような印象を他の人は受けますが、ここでは庭を眺められる場所に多くのベンチが設置されており、休むというよりも庭を楽しんでいるかのような印象を私は受けました。

最後に行った鳥取砂丘は海が見えてとにかく雄大でした。
砂丘トンネルを通り抜け、砂漠の端を海までずっと歩いてやっと全体を見渡せる場所にたどり着きます。
綺麗な景観と歩いてきた達成感が一体となり不思議と感動が生まれました。
やはり大自然が人に与える感動はわかりやすい。何も説明は入りません。
隣に韓国から来た視察団らしき人達もいましたが、簡単な通訳だけで歩いて感じ取っているようでした。
期間限定で展示されている砂で作った美術品も迫力があり、とても良かったです。90%もの来場者から良かったと高評価を得ていることから、来年4月には全天候型の砂像展示施設が出来上がるみたいです。是非とも行ってみたいです。

今回の視察には、今後の文京区の観光について多くのヒントや方向性が見えました。
総務区民委員会の委員長として責任を持って区の観光産業を作り上げていきたいと思います。