縦型の行政 | 元文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ

縦型の行政

「文の京」12時間リレー・3時間マラソンを開催し、各種気付いた事がありました。

例えば「文の京」を「ふみのみやこ」と皆が読んでくれていると私は思っていたのですが、電話での問い合わせに対応しておりますと、文京区在住や在勤の方々も含め、ほとんどの方が「ぶんのきょう」と読まれてました。
この現状を変えていくには、文京区=文の京(ふみのみやこ)である事を繰り返し、繰り返し宣伝するといった、地道な行動の積み重ねで覚えてもらうしかありません。
今大会に携わった約3000人は、文京区=文の京であると理解していただけたと思います。
さらに、必要な情報をインターネットで検索するのがあたり前の時代ですから、「文の京」という検索ワードがホームページやブログなどに沢山含まれていないと、検索数も増えず読み方も広く認知されないでしょう。

また、縦型の行政は変更が必要だと改めて思い知らされました。
文京スポーツセンターで大会を開催するには、沢山の許可や話し合いが必要です。
開催場所の確保は、まず文京区内のスポーツ団体を纏めているスポーツ振興課に許可を貰わなければなりません。
次に、文京スポーツセンターの指定管理者と使い方の話し合いを行います。
本来、区民に対するスポーツ施設としての利用時間は午前9時30分から午後10時までなので、その時間以外の利用には指定管理者との新たな取り決めが必要です。
そして大会の開催に辺り、文京スポーツセンター前の自由広場を管理している緑公園課にも許可が必要となります。(1ヶ月前まで申請は出来ません。)
更に、公園の中にある占春園の所有者は筑波大学なのですが、鍵の管理は文京区で行っており、夕方になると暗いと言う事もあってか15時以降は門が閉められてしまいます、
暗いのは街灯が点かないせいであり、キチンと整備されていれば、緑が溢れる綺麗な気持ちの良い道になると思うのですが、区の回答は街灯の整備にはお金が掛かるとの事でした。
せっかくの綺麗な景観が勿体なく残念です。
また、道路も一部使いますので、道路使用許可を警察に申請して許可を得ます。
近隣の住民の方々にも、ご挨拶に伺い事前に告知を行います。

スポーツ振興課、緑公園課、警察、土木部、指定管理者、そして安全を考えて救急の消防と、実に6つの組織からの了解を得られないと大会を開催出来ないのです。
このような現状を招いている縦型の行政を少しでも変えていき、文京区でのイベントが増えて「文の京」が多くの方々へ認知されるようにしていきたいです。