広島に原爆が落とされた日 | 元文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ

広島に原爆が落とされた日

日課であるジョギングをしている最中、私の友人である落語家の楽松さんが、6日に広島を発ちランニングをして9日に長崎に入るという、平和の願いを込めたピースラン活動を続けている事をふと思いだしました。

66年前の8月6日、広島に原子爆弾が投下されました。

東日本大震災で起きました福島第一原子力発電所事故以来、私達は原子力というものを身近に感じざるおえなくなってしまいました。
時に原子力発電と原子爆弾を関連付けている報道を見ることがあります。たしかに同じ核分裂を利用した原子力ではありますが、水を沸騰させることだけを目的としたものと一瞬にして10万人以上の命を奪ったものを同列に扱うものではないと私は思います。

未だに収束の目処が経たない福島第一原子力発電所事故は、まず国民全体を放射線の恐怖から開放するように全力を傾けて頂かなくてはいけません。
まず、農作物のセシウム汚染などから引き起こされる体内被曝に対し、政府は年齢別に年間被曝量の目安を示すべきでしょう。
さらに、現在想定できる全ての風評被害に対策するため、地域ごとに計測した放射線量も公開すべきでしょう。
社会の混乱を招くと現政権は情報の公開を控えてきましたが、結果更なる混乱を招いています。もはや選択の余地はないと私は思います。

また、今後の原子力発電のあり方に関しては、使用済み核燃料の最終処分が決まらない現状から考えると廃止をしていくべきだと思います。
しかし、原子力発電の代替エネルギーになりうるもの無い現在、急にやめることは出来ないでしょう。
気候や天候に左右されてしまう太陽光や風力などの自然エネルギーと、今回事故を起こしてしまったように一度動かすとずっと動き続ける原子力は、原発と原爆のように同列に扱うものではないと私は思います。

66年間、日本は世界で唯一の被爆国であり続けています。
本日行われた広島の平和式典には毎年、核保有国の代表として多くの方が来ています。
他にもテレビや新聞などメディアを通じて見つめている方々が世界中にいます。
だからこそ、被爆国であり被曝国でもある日本の立場から、今後の原子力のあり方を世界に対してもっと強く言っても良いのではないかと感じました。