広島視察 | 元文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ

広島視察

今週は視察に尾道、瀬戸内海、小田島、広島へ行きました。
少々長くなりますがまとめて記させて頂きます。

7月12日(火)
広島から尾道帆布を使っての街づくりを行っているNPO法人を訪ねました。
こちらのNPO法人は地元にテキスタイル研究所を立ち上げ、東京界隈から若者の誘致も行い雇用の活性化しています。
さらに材料である綿は地元の農場から仕入れ、足らない分は自社で畑を作り栽培するなど、地元地域の環境を良くすることにより、地元の多くの方々とのネットワークを広げて、街づくりとお金を稼ぐことを両立しています。
このような地域との触れ合いによる街づくりは大変勉強になりました。
ちなみに、こちらの情熱に溢れる行動をするNPO法人は女性が中心となっています。
やはり、近年新しい何かを起こしていくのは女性です。

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7月13日(水)
戦艦大和を中心にしたヤマトミュージアムへ訪れました。
日本が戦艦大和を建造していった背景から、最終的に撃沈される坊ノ岬沖海戦まで詳細な解説をして頂きました。改めて戦艦大和と共に亡くなった多くの命に追悼の意を表します。
続きまして一度は行きたいと思っていた、江田島自衛隊第一術科学校、幹部候補生学校(旧海軍兵学校)を訪れました。
当時を伝える教材として心を打たれるものが、こちらには多数展示されています。私は特に「五省」と呼ばれる東郷元帥謹書の聖論が深く印象に残りました。
1、 至誠に悖るなかりしか
2、 言行に恥ずるなかりしか
3、 気力にかくるなかりしか
4、 努力に憾みなかりしか
5、 不精に亘るなかりしか
これが「五省」です。
昭和7年4月、第34代海軍兵学校長松下元中将が海軍軍縮条約問題や経済不況など当時の世相に鑑みて、将来海軍将校となるべき兵学校生徒に日々の各自の行為を反省させ、明日の修養に備えさせるべく「五省」を掲げて日々生徒に実施させました。
太平洋戦争後来日した、アメリカ海軍ウイリアムマックル少将が「五省」に感銘を受け、かつてはアナポリスの海軍兵学校で「五省」が採用されました。
そして現在でも、幹部候補生学校や第一術科での学生教育に活用されています。

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7月14日(木)
広島県庁を訪問し、瀬戸内海の道構想をうかがいました。
瀬戸内をひとつのブランドとして考え、観光交流、農水産物、2つの世界遺産の活用、情報発信の強化、人づくり、地域づくりへの貢献をし、地域の再生を願って作られています。
そのあと、場所を移して財団法人放射能影響研究所に行きました。
1947年アメリカ学士院によって広島、長崎の原爆被爆者の健康影響を調査するために両市に設立されました。1975年には、日米共同の機関としてそのまま引き継いでいます。
福島の原子力発電所で起きた事故による、放射能の現実について理学博士の中村先生から48項目について詳しく伺いました。仲村先生いわく、地球上に居る限りすべての人は放射能を浴び続けている、放射能を浴びても特殊なガン細胞が出来る事は無い。
どの量まで浴びても良いのかは分からないので、日本中どの地域においても、浴びている放射能の量であれば人体に影響はない、とのことです。
時間にして2時間ほどの説明を聞いたところ、私はテレビで騒がれているほど、放射能が怖いものではないことが理解できました。
放射能を浴びるのが絶対嫌な人と、それ位ならと考える人とでは同じ話を聞いても受け止め方は全く違うと思いますが、私個人は東京で浴びている放射能の数値は全く気にならなくなりました。
さらにその後に広島赤十字、原爆病院を訪問しました。お話を伺った有田先生は被爆2世の方ですが、わかりやすく広島の現状と放射能について説明を頂きました。
原爆の爆風にやられた病院の建物が、入口に置かれていて、有田先生が案内をしていただきました。
本日も暑い日でしたが、原爆が落ちた夏はもっと暑い日だったのだと思い、手を思わず合わせます。