大津市の中学生男子がいじめをうけ自殺した件について、Twitterでの様々な反応を見ていて心が痛んだ。
昨夜、自分のカウンセラー時代の経験をもとにいじめについてツイートした。

  • いじめで大きな問題になったり事件になったりするとカウンセラーが派遣される。実際に私も全校生徒の心のケアと称して何度か派遣されたことがあるが教育委員会や学校のアリバイ作りに利用されているような役割が嫌だった。今どんな気持ち?等と傾聴するだけでは問題解決にはならない。 posted at 00:14:53
  • 私は「いじめられる側に問題がある」とは思わない。必ず「いじめる側に問題がある」からだ。いじめ問題で学校へカウンセラーを派遣する時は加害生徒の背景を明らかにするようなカウンセリングを何度も行う必要がある。私はカウンセラー時代にこれを教委へ主張して受け入れられずその任務を下ろされた。 posted at 00:26:26
  • 学校教育現場においてはマッチョ的な思想が横行している。「やられてたらやり返せ」と平気で指導する。「こんなことでやられてたら社会にでたらやってけないぞ」と社会に出たことの無い教師が言う。被害を受けている子供が悪いがごとくに追い込むのだ。だから大ごとになると隠蔽しようとする。 posted at 00:46:55
  • 一度全国の教師にいじめに関する意識調査を徹底してやってみるとよい。こちらからすると、追い込むような被害生徒への言葉かけを教師は「励まし」と思っている可能性が高い。学校教育は全般的に弱い者や変わっている者を認めない場なのだ。 posted at 01:09:59
深夜であるにもかかわらず、このツイートへのリツイートの多さに驚いた。
このように反響の多さに、この問題はそれぞれが身近な問題であることがうかがえる。

本日7.11のネットニュースで取り上げられていた、
滋賀県が緊急対策会議設置 大津中2いじめ自殺

昨年の10月に起こった事件で、今ごろ「緊急対策会議」とは。
明らかにマスコミ対策用の「緊急対策」であり、この会議は絶対に子どものためではない。

『会議では県教委の担当者が、今回の自殺に対する大津市や県の対応を説明』

『いじめ対策についての課題を持ち寄って検討し、対策方針をまとめることを確認』

この2点を見ても、明らかに今ごろ?感が否めない。

教育関係者は、今ごろアリバイを作ろうとしているのだ。

現段階では教師への調査が必要だと考える。移動した教師も当然含む。
そしてそれ相応の立場の者には責任を負わせなくては、教師が何も学ばない。

学校現場は、子供の命、安全と健康を守る場という意識が弱すぎる。
何よりも命を預かっているのだと、もう少し現場の教職員に自覚をしてほしい。

「学校全体で、教職員全員で子どもを育てる」と、よく学校現場で聞いた言葉だが、裏を返せば、「誰もが責任をとらなくてもよい」という非常に責任感の無さを感じる言葉である。

親が安心して教師に託せなくなれば、教師不信や学校不信が起こって当然だ。
「最近の親は教師を尊敬しなくなった」など、親を「モンスターペアレンツ」扱いしている暇があったら、人の命を預かっているという自覚をもって責任のある対応を学校関係者には心がけてほしい。
そうすればおのずと信頼が高まり、「先生を尊敬」もするようになるだろう。

県や市の教育委員会の教育長は、子どもが自ら命を絶つという事件が起こってしまったのであれば、速やかに関係者の処分を検討し、自らも責任をとるしか方法はない。

そのぐらいでは、足りない問題なのは重々承知はしている。
しかし現段階ではそれさえも行われている気配もない。

これだけの問題になってしまったのだから、文科省もいじめに対する教師の意識調査を全国一斉にやるべき時ではないのか。

いじめ自殺がなくならないのは、教師のいじめ指導に対する認識や意識があまりにも被害生徒側と乖離していることを、調査で明らかにすべきだ。
追い込むような被害生徒への言葉かけを、教師は「励まし」と思っている可能性が高い。

いじめ事件の後の生徒へのアンケート調査などは、それを止められなかった生徒達へさらに過重な心の負担となるだろう。

今後の対応策を本気で考えているのであれば、調査は生徒ではなく、教師への調査を徹底的にすべきだと、強く主張したい。