3月11日のその日、私は六本木にある政策研究大学院大学におりました。

久しぶりに登校して休学届を出しに行った直後、あの地震がきました。


ここの大学院は、新興国政府から派遣された外国人留学生と、日本の行政機関や企業から出向・派遣された学生が多数在籍しております。

留学生で地震を経験したことのない人たちにとっては相当の恐怖だったようです。

そんな中、日本人の公務員学生の方々は避難場所への誘導を迅速かつ冷静に行ってくれました。


そして公務員でもいわゆる”第一線職員(ストリートレベル:現場担当行政職員)”の方々に、「参集」がかかりました。震度4-5の地震の場合は、職員参集の決まりがあるとのこと。


消防庁の方、そして県庁の方は東京事務所まで、電車も止まっているだろうし災害の状況がわからないままであっても、危険を顧みず勇敢にそれぞれの参集場所へ向かって行ったのでした。


地方公務員の方々の働きを、根本的に見直した瞬間でした。


それとは異なり、国家公務員のいわゆる官僚の方々は、逆に待機して職場や政府の発表をまつというのが決まりのよう。

いずれにしても、それぞれが緊急時においても役割をきちんと遂行する姿に感嘆しました。


そして私はそのまま帰宅困難者となり、大学内で一晩皆で余震に揺られて過ごしました。


安易な公務員批判は止めようと、心に誓った貴重な1日でした。


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もちろん、それから現在までの被災地での公務員の方々のご活躍をみれば、誰もがそう思われていることでしょう。

本当に被災地の皆さんには頑張ってほしい、ただ祈るばかりです。