9月の話なので大分前なのですが・・・、ドイツ南西部にあるシュパイヤー(Speyer)の街へ行って来ました。
大聖堂から少しだけ脇へ歩くと何やら飛行機が飛んでいる地区が。。。
ホントに飛んでるわけではなくて、いくつもの飛行機が支柱に支えられて宙に浮いています!
現在は、その習わしが由来となって、毎年春にプファルツ地方のワイン生産者が大聖堂の前でその年のワインを紹介する「大聖堂ワイン祭り」が開催されているのだそう。
上から下の礼拝堂が見えます。
ロマネスク様式時代の建物なので、派手なステンドグラスはありませんが、でもちょっとだけステンドグラスらしき窓がありました。
ドイツで最も美しいと言われる地下聖堂にも入ってみました(入場料が少々掛かります)。
「シュパイヤー国際音楽祭」は、宗教音楽や一般的なクラシック音楽の合唱作品・オーケストラ作品・オルガン作品などが演奏される音楽フェスティバルです。
目的は、世界遺産であるシュパイヤー大聖堂と、そこで毎年秋に開催されているシュパイヤー国際音楽祭です。
シュパイヤー大聖堂(世界遺産)
短時間の滞在だったので、街の観光はほんのちょっとだけ。
シュパイヤー大聖堂の前を真っ直ぐ通る「マクシミリアン通り」
聖ヤコブの象徴でもあり、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者の象徴でもある「ホタテ貝」。
シュパイヤーの街は、主要ルートではなかったものの、キリストの弟子ヤコブの墓が見付かり聖地となったスペイン北西部ガリシア州のサンチャゴ・デ・コンポステーラへ続く巡礼の道にある街の一つの様です。
ドイツのジンスハイムにある「ジンスハイム自動車・技術博物館」の分館だそうです。
(よい写真が撮れずに失礼)
実際に(支柱に支えられてますが)宙に浮いている飛行機の中に入る事も出来たり、様々な年代の乗り物などを観たりする事が出来るみたいです。
息子がもう少し大きくなったら楽しめそう!
と云うか、今私自身が楽しめること間違いない(笑)。これ絶対楽しいでしょ!
大聖堂の正面前の広場にある「大聖堂の鉢」。
昔、この地に新しい司教が選出される度に、1560リットルも入るこの鉢にワインが注がれて市民に振る舞われ、市民は新しい司教の幸せを願いワインを飲んだのだそうです。
神聖ローマ皇帝・コンラート2世の命によって、1030年から30年の月日をかけて造られたドイツ最大の大聖堂。
「ロマネスク様式」の傑作であり、多くの教会建築の手本となった建築物です。
17世紀・18世紀とフランス兵から2回攻撃を受け無残な姿になり、その度に修復されたそうですが、20世紀に本格的な修復がなされ、現在は創建当時の大聖堂の姿を見る事が出来ているそうです。
↓
上段の「カタリーナ礼拝堂」。
聖遺物とゆるしの秘跡の場との事。
この大聖堂建築を命じたコンラート2世をはじめとする歴代の皇帝やドイツ王、そのお后達が眠っている「皇帝墓所」があります。
祭壇
地下聖堂(クリプタ)
皇帝墓所の入口
歴代の王達は、信仰心のみならず、「神の名の下に」国を治めたからこそ、この大聖堂にある墓に入ったそうです。
こちらは歴代の司教達の棺
こちらが歴代の皇帝達の棺歴代の王達は、信仰心のみならず、「神の名の下に」国を治めたからこそ、この大聖堂にある墓に入ったそうです。
それ程に使命感を持って国を治めた王達が多く眠っている墓所は静寂に包まれた厳かな空気の場所でした。
観光を終えて、シュパイヤー国際音楽祭へ。
私達が行ったのは、午後に行われたパイプオルガンの無料コンサート。
実際に鑑賞したオルガンコンサートも、ミサ曲と現代曲を織り交ぜたプログラムでした。
何が良かったかと云うと、プログラム云々より(演奏者に失礼か。。。汗)、音響の良い大聖堂の中で聴くパイプオルガンの大迫力の音色!!!
大音量とも云えるパイプオルガンの音色(でも不思議とうるさくは感じない)に包まれて、コンサートの間中とても心地よかったです。
パイプオルガンをコンサートなどで聴いた事は過去に何度かありますが、教会の中でのパイプオルガンがメインとなったコンサートというのはなかなかないし、はじめての経験でした!
大音量のパイプオルガンの音色に包まれるコンサート。とってもおススメです。
シュパイヤーの街には短い時間の滞在でしたが、大きく荘厳なシュパイヤー大聖堂の雰囲気を、パイプオルガンの音色によって、通常の観光よりも増して目から耳から感じる事が出来てよかったです。