先週行ったラリック美術館はフランスのアルザス地方にあるのですが、フランスのアルザス地方はドイツとの国境に面した地方。

そこには「マジノ線」と云う、フランス軍が第二次世界大戦に備えドイツからの侵略を防ぐ為に作ったと云う要塞跡があります。



ラリック美術館に行く途中、たまたまマジノ線付近を通ったので、立ち寄ってみました。



こんな田舎道に面してマジノ線跡はありました。
恐らく、車以外の手段で来る事は難しそうです。



マジノ線の跡は何箇所か残されており、有名なところはSchonenbourgにあるそうですが、私が辿り着いたのはHattenと云う場所のCasemate Eschと云うマジノ線跡。
(正確な発音が分からず、フランス語表記のみで失礼します。。。)









中は博物館になってるみたいです。
入らなかったけども。



ちょっと勉強してみると・・・、
マジノ線は、第一次世界大戦でドイツに脅威を覚えたフランスが、ドイツから侵略されない様に、フランスとドイツの国境付近に頑丈な要塞(=マジノ線)を作り備えました。
そして第二次世界大戦が勃発し、フランスはその頑丈なマジノ線でドイツからの攻撃を防げると思いきや、何とドイツ軍はマジノ線が途切れたベルギー側から迂回して、いとも簡単にフランス側に入り、遂にはパリを征服してしまったと云う。。。

「フランス人はマヌケだ。」と揶揄する代名詞にマジノ線の例えを用いられたりもするそうで・・・、フランスとしては不名誉な歴史的建造物である様です。。。
(誰だって「マヌケ」だなんて言われたくないですもんね。)



そもそも「アルザス地方にはマジノ線がある」と云う情報は、私の父が知り合いから聞いたよと教えてくれて知ったのですが、「マジノ線が何なのか?」さえも分かってなかった私・・・。


軍事マニアでもないので、見学して心踊る事はなかったですが・・・、大陸続きである国同士の争いについてや第一次第二次世界大戦について、そしてマジノ線のフランスの不名誉なエピソードなど、歴史のお勉強になり面白かったです。
機会があったら、他のマジノ線へも訪れてみようと思います。


(参考)マジノ線について