今さら10話かよ、と言われそうですが。更新がすっかり滞ったので急いで追いつかねば。それにしてもタイトル、面白いけど「無し」=「none」って・・・若干ルール違反な気も。



第10話『稼無』
脚本:荒川稔久 監督:鈴村展弘


久々にカノンのバイトシーン。ということは・・・。
近藤未来さん=丸山チーフキター!!
俺も頭をポンッ、ってたたかれたい(しね)。

ところで明るくなったカノンが冒頭からいきなり「まあまあなんとかやってます!」とナレーションで視聴者に近況報告。脚本家さんが複数いるとタッチがコロコロ変わるなあ。主人公が視聴者に語りかけるナレーションが、ますます『響鬼』との共通点を感じさせます。
タイヘイさんといると元気になれて(中略)一緒にいるとなんか変われそうな気がするんです
ヒビキさん。(中略)その不思議な人と会って僕、安達明日夢の中で何かが変わってきました」引用するまでもないですね。

タイヘイのバイクに二人乗りして大学へ向かうラブラブ状態のカノン。とにかく急に明るくなって距離も急速に縮まった印象です。

キャンパスを歩くカノンとタイヘイの前に、石井正則さん演じる守谷助教が!クビを言い渡された守谷が屋上に向かって走り出したのを自殺と勘違いして引きとめるタイヘイ。

学部長はシャアの中の人でした。ゲストがいちいち豪華。

理由もなく解雇され人間不信になっている守谷、世の理不尽に逆上するまっすぐなタイヘイ。守谷が歌うのが好きだと聞いて意気投合気味の2人を残し、カノンは一旦講義に向かいます。カノンはタイヘイと守谷が仲良くなるのに引き気味で、まだ誰かと関わるのを怖がってるのかなあ、と自己分析。

自作曲の音源を持って幸太郎の部屋を訪れたサキ。「こっち座れよ」「紅茶入れてくれたら聴くよ、前入れてくれてじゃん」とヤル気満々の幸太郎。2人は恐らく以前そういう仲だったんだろうなあ。結局サキの態度が軟化しないので紅茶を入れてあげようとするも、帰られてしまって「ええぇ・・・」とがっかりな幸太郎、かわいらしいとこあるじゃないか(笑)

「だいちゃん」ではオンバケ達が仕込み中。このシーン好きなんだよなあ。サワモリ、ハシタカ、トモスケが「ニラ餃子始めました!」のイラスト入りポスターを手書きしている、だめだ和みすぎる(笑)。3人の会話によれば、歴戦の勇士・トウベエさんがこちらに向かっているとのこと。

講義が終わったカノンの手を引っ張って、カラオケ「パセラ」(ここ高いんだよなあ・・・)に連れてきたタイヘイ。個室に入ると、ギターを抱えた守谷が。守谷とタイヘイは「歌宴」の替え歌を作った様子。「♪リースートーラーが なんだなんだ~」だ、だせえ・・・(笑)。目が点のカノンが笑える(笑)。『宇宙刑事シャイダー』好きとしては、青ガキ隊「なんだなんだブギ」かと思った(笑)。ぱらぱらと精一杯の拍手を送るカノンに「いいべ?なあカノンちゃん! 」「なあ、って言われても・・・」その通りだ(笑)。

ここでこの番組にしてはセクシーなカノンの回想。幸太郎を膝枕しながら「祈り歌」を歌って聞かせる、髪が長い頃のカノン。カノンの歌で元気が出たよ、と言う幸太郎に微笑んだ途端、押し倒されてセクロス突入?(笑)・・・で回想終わり。カノンて普段が清純派っぽい描かれ方だから、この不良の元彼との描写がインパクトあります。基本スタンスとして、ヲタ向けに処女っぽく描くより、同世代の女性に共感しやすいヒロイン像を描こうとしてる様子です、後者のような視聴者がどれだけいるのか分からないけど(笑)。

さてカノンは嫌な記憶が蘇ったのか、この後飲みに行く誘いを「行きません!」とはっきり断り帰ってしまいます。今来たばかりなのに、迎えに来たタイヘイが不憫。

オタキさんとイケチヨが見守る中、「だいちゃん」でラーメン中のカノン。タイヘイを心配するカノンを銭湯に誘うイケチヨ。入浴シーンキター!と思いきや、そこはさすが「カノン」、次のカットはもう銭湯帰りというサービス精神のなさ(笑)。

カノンちゃんの肌ぴちぴちだねぇ」「イケチヨさんこそなんかキラキラして見えましたよ」「そりゃあまあ、元々は金魚だからねぇ」「へ?」イケチヨさん、9話でタイヘイが正体をばらしそうになるのを必死で止めていたはずなのにいいのか?この辺は脚本家がコロコロ入れ替わる弊害ですが、基本ルールを現場で統一しろよ!とも思ったり。まあもうすぐばれるからいいんですが。

ブランコに乗りながら話すイケチヨとカノン。昔の自分なら今日のタイヘイみたいに人のために何かをしてあげていたが、自分がされたようにタイヘイも人に裏切られるんじゃないか、と怖くなって帰って来てしまったと。イケチヨは、カノンとタイヘイは2人で1人のように見えるから、タイヘイを見ててやって欲しいと伝える。思慮深く仲間達を見守っているイケチヨさんはすごく良いキャラです。

おでん屋台で宴会中のタイヘイ達を探し出し、合流するカノン。カノンのモノローグ「私は多分タイヘイさんのこの笑顔が好き。だから守谷さんとのことも、上手く行く方に心の中で賭けてみている気がします」何だ、タイヘイに惚れてんのか?(笑)。でもタイヘイが大きくなるにつれ、幸太郎との嫌な過去ばかり思い出していた頃のカノンとは別人な程、明るくなってきた気はします。とここで咳き込んで一瞬、変身体になってしまうタイヘイ(どんな仕組みだ)、驚きながら見てみぬふりっぽいリアクションのカノン。まあとにかく今は余計なことは考えず、信じられるタイヘイを見守りたいという気持ちの表れかと。

今度は路上ライブをしようと誓って解散する三人。だが別れた途端、一瞬我に帰って浮かない表情を見せる守谷、カノンの悪い予感は当たるのか?・・・で終了。

はい、今週のVFX、咳き込んで一瞬変身したタイヘイだけでした。なめてんのかと。(笑)僕はやたら青臭いとこがある妙なキャラクタードラマとして観ているんで楽しく観ましたが、普通の特撮ファンからしたら茶番のような番組でしょうなあ。この辺の商売の下手さというか、妙に頑固なのか単に不器用なのかよく分からない高寺さんのさじ加減が、やっぱ好きなんだよなあ。こういうこと書くと信者って言われそうだけど、その人の作風が好きなことを信者と呼びたいんだったらどうぞ呼んでくれ。

最近『踊る3』と改めて『踊る2』を立て続けに観たせいか、商売と真逆のところに細部までこだわってる人の仕事を観るととてもほっとする次第。そういや後期『響鬼』と『OD2』以降の『踊る』って共通点を感じます。亀山さんの方が1000倍は商売上手だけど、高寺さんのブレのなさの方が作品のファンとしては幸せだなと実感しています。



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