絶望 | りっちゃん咲いた

りっちゃん咲いた

生後8カ月で劇症肝炎で亡くなったりっちゃんとの思い出を中心に、
日々の思いをつづっていけたらと思っています。

昨日の続き、去年の今日の話です。


「劇症肝炎と言う病気は、特定疾患に指定されているので、今後の治療費が

 たくさんかかってくることも考えて、難病申請手続きを早めにしておいた方が

 良い」との担当の先生からのアドバイスを受け、朝、区役所が開くのと同時に

パパと2人で申請の手続きに行きました。


改めて、この病気の重さを知り、先の見えない不安を感じたのでした。


移植手術を受けるにあたり、念の為、りっちゃんに白血病がないかどうか、

骨髄検査をするとのことでそのための書類にサインをしました。


午後には結果が出たのですが、その結果は白血病の前段階が

出来ている=そのままにしておくと白血病が発病するということでした。

白血病があるのであれば、最後の望み、移植手術自体が不可能に

なるということで、先生の説明を受けながら目の前がスーッと暗くなっていく

ような感覚を受けました。


あとは、治る可能性が10%と言われた内科的治療が功を奏するのを

信じて祈るしかなくなりました。

この病院に転院してきたとき、たくさんのスタッフの方と先生に囲まれた

りっちゃんを見て頼もしく思い、勝手に根拠もなく

「もう安心だ、りっちゃんは助かるんだ」と感じた気持ちが一瞬で

バラバラになってしまいました。


この日のこの説明を受けて以降のことは、ほとんど記憶にありません。

記録にも残してありません。

両方の母たちが来てくれていましたが、どんな話をしたかも覚えていません。

母たちが一足先に戻っていた自宅に、パパと2人で夜遅く帰宅したことだけが

記録されていました。