2024/05/02

クロが余命1ヶ月と診断された。

最近、クロの便がずっと下痢だったり何かいつもと様子が違うなと感じていて、今日お母さんが病院に連れて行った。

俺は大した心配はしておらず、普通に送り出して風呂入って飯食ってラランドの”Xは終わってます”って動画見て笑ってた。

母親の車が尾灯を付けて駐車場に入ってくるのが見えたから玄関で電気を付けて待ち受けた。

入ってきた母親は何とも言えない表情だった。

沈みきってはいないけど明るくもない微妙な表情に一瞬嫌な予感がしたら、母親が ”残念なお知らせがあります。余命1ヶ月です” と言ってきた。

泣きそうになるのを我慢しながら平静を装って母親の話を聞いた。

腸にガンがあって色々な所に転移しているらしい。

余命1ヶ月と聞かせれたのに直ぐに自分の部屋に行くのは変だったから何分か1階にとどまって、耐えられなそうに

なった時に2階に避難した。

それでも不自然ではあったと思うし、母親も何となく察しているような気もする。

2階の自分の部屋で椅子に座って泣いた。

太ももを叩いたり ”くそっ”と嘆いたり、とにかくやり場のない気持ちが大きい。

Googleカレンダーに ”クロ健康診断” と予定を入れておいたのに、もう遅かった。

最近元気が無いのをボケ出しているのではないかと考えて、刺激を与えるために外に散歩に連れて行った時に、クロが今までと違って歩きたがらないから無理に引っ張って散歩をさせた。

今日も夕方に散歩したけど、家の裏の荷物置き場の上でクロが休みだしたから、俺もそこに腰掛けてしばらく一緒に座ってた。普通に太陽が気持ちよくていい気分だったけど、まさかこんな悲しい日の記憶になるとは思わなかった。

クロは体が辛くて動きたくなかったんだな。

やるせない悔しい気持ちが強い。

もっと長生きしてほしかった。

クロは20歳まで生きるんだってずっと言ってたのに。

でも今机の上で毛づくろいしている姿を見るととてもガンで全身侵されているようには見えない。

ステロイド注射かなんかをしてもらってちょっと元気が戻ったっぽい。

でもいつ体調が急変するか分からないらしい。

まじで急すぎるって。

12,3歳か。結構生きてはいるけどまだまだ足りないって。

これからクロが死ぬまでは家にいる時は毎日今まで以上に可愛がってあげないとな。

と言ってもクロもゆっくり休みたいかもしれないけど。

何が出来るのか何をしてあげるべきなのか調べたり考えていきたい。

日記書きながらちょっと落ち着いてきた。

でもクロを撫でたり油断すると涙が出てくる。

これからクロが死ぬまで悲しい気分に浸るのは嫌だな。

明るく送り出してあげた方がお互いに幸せかな。

辛い。悲しい。

今しっかり現状を飲み込めているのか分からない。

夢みたいな急すぎる話で。

ここ数ヶ月のクロとの記憶を思い出すと泣いてしまう。

今年はいっぱい一緒におふとんで寝たし、冬は田んぼや家の周りをたくさん散歩したね。

クロがもうすぐ過去になってしまう。すごく悲しい。

今は生きているのに。死んだらクロはどうなるんだろうか。

やっぱり天国があって欲しいな。


 

2024/05/03

朝起きて激しい悲しみの感情は薄くなった。

幸いすごくいい天気で今は眩しい太陽を浴びている。

ただ少しクロに思いを馳せて思い出とかを遡ったりしちゃうと目が潤む。

元気は無いけど死にそうには見えないんだよな。

そこがまた現実感を遠のかせる。

でもいなくなっちゃうの悲しいな。

今あるクロの意識が無になるんだろ。

余命とか初めて過ぎて心の持ちようが難しい。

何か知らんけど泣くと眼鏡のレンズに涙が付着するんだよな。

どうやって飛んでるんだろ。

 

そういやクロは朝方やけに甘えん坊(あまたろクロ)になる事があった。

朝6時前とかに起きてリビングの床に座って胡座かいてるとクロがとことことこって近づいてきてちょこんと俺の足の上に乗ってくる。

そうなる度におっかあを見て見てと呼んでクロはきぃが好きなんだと自慢してた。

クロが腿の上で爪を立ててくると痛くてクロの体勢をひっくり返したりした。

甘えん坊になる理由が、寒いからなのか餌が欲しいからなのか人恋しくなる時間帯だからなのか未だにわからない。

 

飯は自分で食べれるけど水を自分で飲まなくなってしまった。

だから父親が抱っこして注射器みたいなので口の中に水を入れてあげていた。

介抱されるクロを横で見ていたら本当に病気なんだなと感じて泣きそうになった。

 

クロが俺の机の上でうんこを漏らした。

ほとんど水みたいなうんこでくろのお尻周りや足にも沢山付いてしまった。

父親を呼んで対処してもらった。

洗面所で俺がクロを抱えて父親がクロを拭いて雑巾を洗ってを何度も繰り返した。

クロのうんこの匂いは元気だった時の強烈な匂いとは違い少し弱くて変わった匂いだった。

拭き終わって一段落してクロを床に下ろしたらクロがキョロキョロしだして玄関に下りたかと思ったら水みたいなうんこをしだした。

し終わったと思ったら玄関から和室の方に移動しようとしだして、流石に和室はやばいなと思いクロを引き止めた。

そしたら引き止めた場所で水みたいなうんこをした。

もううんこが水過ぎて自分で制御できないんだと思う。

もう一度父親を呼んでさっきみたいにクロのお尻と足を拭いて、まだうんこをするかもしれないから1回外に繋いだ。

外に出たら庭の土の場所ですぐ水うんこをした。

その後は一緒に外のベンチに座って数分間日向ぼっこをした。

ほんとに良い心地だった。

クロが元気だったら最高だった。

記憶用にクロの写真や動画を一通り撮って撫でたりした後はスポナビで日ハムオリックスの試合を見ながらゆっくりした。

クロがベンチの上で気持ちよさそうに寝だしたから俺は家の中に入った。

 

それにしても昨日余命1ヶ月と診断されてから一気に体調が変化しだしたように思える。

昨日まではうんこをこんな風に漏らしたりしなかったのに。

万が一の為にセカンドオピニオンを考えたほうが良いかもしれない。

 

何度も泣いてると頭が痛くなってくる。

母親が帰ってくるまでに何度泣いたか数え切れないけど、母親が帰ってきて泣くのを我慢するのと同時に、体調が悪化するクロにどう対処していくべきか現実的な問題に直面して冷静になっていった。

今はクロに幸せな最後を迎えてもらいつつ、いかに介護の負担を減らせるかを考えている。

泣いてばかりじゃどうにもならない状況に立たされたら涙も引っ込むんだな。


 

2024/05/04

朝起きたら最高の日差しが窓から室内に差していた。

そしてクロが気持ち良さそうに机の上で寝ていた。

息があることを確かめてから何度か撫でた。

すごく安らかであまり動かずブーブー鼻呼吸をしているから死期が近いのかなと思った。

ひげ剃りや朝飯などの仕事の準備をいつもより早く済ませて7分の時間を確保して、家を出る直前に生きてるクロとは最期になるかもしれないと思って会話をした。

クロの名前を呼びながら優しく頭や体を撫でた。

日差しが机に反射して温かい光で満たされていた。

最後になるかもしれないからクロの頭や体に優しめにクンクンムギューをした。

クロの匂いを沢山吸い込んだ。

今日死んじゃっても後悔は残らないように出来たと思う。

クロにも愛が伝わったと思う。

クロが死ぬまで毎日これをやろう。

 

ここ半年くらいクロは外に出ると毎回草を食べていたな。どいうい理由があったんだろう。

今じゃそんな姿も見ることができない。

奇跡的な回復は起こるだろうか。

起きたら奇跡としか言いようがない。


 

2024/05/06

4日の夜、家に帰る時はクロが死んではいないかとビクビクしながら帰ったけど、2階に上がるとクロがおっとおの机の上でこっちを見て元気にミャオミャオ鳴くからほっと胸を撫で下ろした。

緩和ケアの為のステロイドが想像以上に効いているのか、昨日今日とクロはすごく元気でとても余命1ヶ月に見えない。

ただこれこそが緩和ケアなんだよな。

残された時間を普通に過ごしてもらうための治療だもんな。

食欲がものすごいのはステロイドの副作用らしい。

少し不自然な元気ではあるけどそれでも弱々しいよりは全然いい。

でもこうして元気に見える状態だと、いつクロの最後が来るのか全然分からなくなる。

どこかのタイミングで急に体調が悪化するのだろうか。

ちょっとクロの余命1ヶ月に慣れてしまったような所があり、1日中かまってあげるような事はしていない。

昨日も今日も時折クロを撫でに行ってるけど、基本Sekiroにかじりついてる。

低い確率ではあるらしいけどステロイドでガンが一時的に治る可能性もあるらしく、ちょっとだけ期待してしまっている部分もある。

でも期待し過ぎると死んでしまった時の反動が大きくなるからあまりしないようにしてる。

でも今は、クロはきっと幸せな生涯を送れたはずだから、今死んでしまったとしてもクロも俺も心穏やかにいられるなと思っている。

だって若い時は2,3日家に帰ってこないで外に遊びに行ったりして自由に生きてたし、ここ数年は安心できる我が家でゆっくり日向ぼっこしたり、時折来る野良猫から自分の領地を守ったりと、本当に充実してると思うもん。

家の中じゃ俺がしつこいくらいにスキンシップをとってたし、冬の夜は温かい布団の中で一緒に寝たし、ここ半年は散歩も沢山したし、やっぱりクロは幸せだったと思う。

死ぬのが怖くないってのはこういう状態なんだね。

まあ、いざクロの体調が急変したら動転するんだろうけど。。


 

2024/05/07

やっぱりクロは空元気に思える。

一時的に食欲が増進されていただけかもしれない。

昨日は曇天の中クロと俺の二人だけで家にいたけど、クロがほぼおっとおの部屋のラックの下に潜んでいたから、あまりかまってあげる事が出来なかった。

食欲すら弱くなってしまった天気のない姿を見て気が落ちた。

曇天も相まってあんまり精神状態は良くない。

そして今日も曇天だ。しばらく続きそう。

晴れて欲しい。

 

2日前くらいにクロが元気だった時は、今クロが死んでも怖くないとか思ってたけど、いざクロが弱った今ものすごく気分が落ち込んでいる。

やっぱり死んで欲しくない。嫌だ。

 

仕事から帰ってきて今日のクロの体調を母親に尋ねたら、食欲もあって元気だったらしいよと返された。

もう付いていくのが大変だ。一喜一憂していると気持ちが持たない。

元気になったり静かになったり、緩和ケアってこんなに体調が上下するものなのか。

このまま元気でい続けてくれよ。。


 

2024/05/10

クロ2,3日前から元気なまま。俺の精神もそれに合わせて上がり調子。

このまま余命1ヶ月乗り越えて欲しいな。


 

2024/05/19

最近ずっとクロの体調が落ち着いたまま安定していてガンなんて嘘なんじゃないかと思えるくらい平穏な毎日だった。

ご飯はステロイドの副作用で何度も食べるし、たまに外の見張りもするし、おっかあがトイレを片付けてる背中をぴょんと飛び越えたりもするし、寝てる時はすごく気持ちよさそうだし。

ほんとに余命いくばくとは思えない。

でもおっかあが病院に連れて行って検査をしたら、ガンが奇跡的に消滅しているなどという事はなく、各数値が悪化していた。

やっぱりあと少ししか生きられないのは確実なのだろう。

でもやっぱり緩和ケアって周りの家族にとってはすごく気持ちが楽な手法だなと感じる。

本当に死ぬ直前くらいまでは死の影に怯えずに明るく本人と接していられるんだもん。

死ぬのは避けられないと分かってはいるけどその状況で明るく接している毎日を繰り返していると、死に対しても寛容になってきているんじゃないかと感じる。

錯覚かもしれないけど、少なくとも今は怯えていない。


 

2024/05/21

昨日クロを病院に連れて行って手術してもらった。

1日病院に泊まって今日の夜帰ってきたけど、結果は手術不可能だった。

開腹して腸を確認したら癌が7cmもの大きさになっていて出血などを考えて手術不可能だった。

開腹して腸を出している画像を見たけど確かにでかかった。

残念ではあるけどもうどうしようもない事だよな。

今は手術前と何ら変わらない様子で机の横の棚で気持ちよさそうに寝ている。

変わってた点はお腹の毛がさっぱり無くなった所くらい。

でも手術不可能で本当の本当に末期なんだなと理解した。

もしかしたら半年くらい生き延びるんじゃないかと思っていたのに。

悲しいな。死んじゃうの可哀想だな。

今は気持ちよく寝ているのに1,2ヶ月後には無なんだな。

死んで無になるのって不幸なのかな?

永遠の安らぎなのかな?

久しぶりにクロの死を思って泣いた。

でも幸せだったと思うしか無いでしょ。

幸せだったなら良いじゃん。

夜風が気持ちいいな。

クロもこの夜風涼しくて気持ちいいのかな?


 

2024/05/27

クロ、ものすごく痩せている

毛皮をまとっていても身体の痩せ具合が分かる

お腹にガンがあるからお腹だけ膨らんでいて脇腹やお尻の付け根、首周りや頭なんかなはガリガリにすぼんでいる。

ご飯もかなり受け付けなくなっていて、昨日の夜ははチャオちゅーるを9本も食べたのに今日は何をあげても少ししか食べなかった。

水も飲まないし階段を登るスピードが今まで見てきた中で一番遅かった。

もう限界なのかもしれない。

本当に別れが近いのかもしれない。

悲しいけどもう抗えない。

仕事帰りにクロの死を知るのが怖い。

でも恐れてたって仕方がないよな。

クロは幸せだったよ。

あの世があるならこの先幸せで安らかな時間が待っているし、無いなら永遠の静かな眠りにつくだけだよ。

こうやって考えるしか無いじゃん。

前向きに生きていくんだよ。


 

2024/06/02

クロがちで痩せてる。鳴き声もほとんど出さないし出しても小さなかすれ声。

正直あと1週間もつかどうか分からない。

もう残りの時間をなるべく安らかに過ごしてもらうしかない。

昨日の夜はクロの近くで寝ようと思って布団を1階に持っていって寝たら、クロが布団の中に入ってきてめちゃ嬉しかった。

今年の冬のように腕に顎を乗せて気持ちよさそうに寝てた。

今日は昼過ぎまで暖かい日差しと心地よいそよ風が吹くいい天気で、クロが外に出たがったから出してあげた。

ちょっと庭の匂いを嗅ぎながら探索してその後ベンチの下に行って、最後にベランダの下の定位置に腰を落ち着けてた。

水は飲まなかったけど、みいが送ってきた高い餌を小皿に出してあげたら結構食べた。

昼過ぎに流石に暑いかなと思って家の中に入れてあげて、その後はリビングの網戸の前で寝転がっていた。

ほんとにそよ風が気持ちよかった。

良い天気の日に安らかに逝って欲しい。


 

2024/06/03

昨日の夜はほとんど何も食べてくれなかった。

机の上で寝たがってジャンプして登ろうとしたけど全く登れていなかったから、台や座布団を何個か使って階段を作りクロが安全に上り下り出来るように用意した。

俺が寝る時はクロは机の上にいたと思う。

1時過ぎに何か物音がするなと思って目覚めて電気を点けたら、クロが部屋の入り口付近に座っていてその前には小ゲロがあった。

小ゲロを片付けて再び眠りについたけど、クロが頻繁に寝る場所を変えているのかちょくちょく物音が聞こえては目が覚めるの繰り返しだった。

でいつの間にか深い眠りについて朝5時頃物音と部屋の明るい電気で目が覚めた。

部屋には母親と父親がいた。

あたりを見回したらクロがうんことおしっこを床にしていた。

もうトイレにも行けないらしい。

一番最初にガンと診断された時のような状況に戻った。

あの時は下痢だったけど今は水気のないうんこだ。

睡眠不足でキツかったから軽く物を片付けてから2階の布団で寝た。

2時間くらい寝て目が覚めた。

その間、父親と母親は掃除をしたりクロを洗ったりしていたっぽい。

ぐったりしているクロを撫でてふと思いを馳せると涙があふれてくる。

家に誰もいなければ号泣している。

明日は父も母も仕事で本来俺も仕事だけど、クロが危ないから俺が休むことにした。

明日は俺一人だ。

晴れて欲しいな。


 

クロが死んだ。

午前中はぐったりしてはいたけどたまに尻尾を振ってくれたりした。

ただ俺が昼飯を食べ終わって2階の自室に戻ってそれからしばらくして1階のクロの元に戻ったら、今までにないほど元気がないと言うか普通じゃない雰囲気だった。

最初は床に伸びているだけかと思ったけどよく見たら首をよじった変な体勢だった。

苦しくて身体がよじれたのだと思う。でそのよじれを戻す体力がもう無かった。

首を戻してあげるのも一苦労で少し力を入れすぎたら壊れてしまうんじゃないかと思うくらい弱々しかった。

更に2,3秒に1回くらいのペースで痙攣をしていてもう駄目かも知れないと感じた。

痙攣すると頭を大きく揺らして床にコツコツぶつけるから痛々しかった。

座布団の上に乗せたけど痙攣はどんどん増していった。

クロの痛々しい姿がキツすぎて涙が溢れてしまい、この期に及んで父親に見られたくないと思うどうでもいい感情で2階に退避した。

2階で涙の腫れや充血を隠す方法をGPTに聞いて目薬を2回さした。

目に清涼感が広がり楽になった気がした。

それでまた1回のクロの所に戻った。

父親もクロの異変に気付いて痙攣するクロに寄り添って撫でてあげていた。

そこら辺からほんとにクロが苦しんでいる感じが強くなってきてどうしても耐えられず泣いた。

父親も鼻をすすったりしていたし多分泣いていたんだと思う。

でもやっぱり最後まで恥ずかしさが俺を支配していて、俺はほんとの本気でクロとは向き合えなかったかもしれない。

でもその中でもクロの名前を何度も呼んで優しく撫でてあげることはできた。

2時間以上痙攣しながら苦しんでいたと思う。

クロの痙攣が弱まってきたと思ったら小ゲロを吐いて、それ以降よだれを垂らしながら苦しそうにえずいた。

何も出ていないのに絞り出すように何度か大きくえずいた。

本当に全身で苦しそうにえずいた。

そして一番最後に今までになく大きくえずいてそこからクロの動きが止まった。

後ろ足をこわばらせて伸ばしたと思ったら縮まった。

最後かと思いクロの名前を何度か呼んだら1度だけ痙攣のようにお腹が動いたけどもうそれ以降動かなかった。

死は実感しづらい。

悲しくて泣くけど、ついさっきまで生きていたクロが死んだという事は理解できない。

5時のチャイムが悲しく聞こえる。

クロの意識はどうなったんだろう。

あの世があって欲しい。クロはどこかにいるんだと信じたい。そしたらだいぶ救われる。

ほんとに実感がわかない。

この先慣れていってクロが過去になっていくんだろうけど。

それは悲しいな。ほんとうに。

 

でも死んでしまった事実は変えられない。

もうクロは死んでしまった。

俺はクロが幸せだったと言い切れるくらい可愛がってあげた自信がある。

結果的にではあるけど、ほんとうに1年間のニート期間があってよかった。

クロは幸せだった。

だから大丈夫。

前を向いて生きていこう。

自分だって幸せにならないと。

 

できれば最後苦しませたくなかったけど、でも最後の最後だけ。

ずーーーっと幸せだったよ。

クロ良かったね。

良い天気。