1年以上けいすけと連絡を取っていなかったから勇気を出してけいすけにLINEを入れてみた。
最近哭悲って映画見て衝撃的だったから見てみてよ的なLINEで会話を始めた。
けいすけも普通に会話をしだしてブランクは感じなかった。
ゲームの話になって最近のおすすめのゲームとかを色々聞いた後に、今度ロケリ一緒にやろうという事になった。
数日後の夜に通話しながら一緒にロケリをやった。
やっぱ人とボイチャとか通話するの嫌だけど、けいすけはフレンドとゲームする時は通話するのが当たり前のようで、断る隙もなくDiscordの電話が開通された。
最初のうちはロケリの技術的な話をぼちぼちしながらプレイしてた。
俺が上手くなったとかあんま変わらねえなとか。
その後はペルソナとかスト6とか色んなゲームの話をした気がする。
で22時頃から始めて25時にロケリをやめた。
やっぱりロケリとかのゲームは時間が溶けるな~と感じた。
でロケリやめたタイミングで終わりかと思いきや、Discord通話を切るタイミングが見当たらず喋り続けた。
喋り続けたと言っても、普段なら寝ている時間帯だし俺はすげぇスローな感じでゆるく喋ってたし、けいすけもゆる~く喋っていた。
最初に俺のニート期間の話をして、貯金を1年で100万近く消費した話で盛り上がった。
しかも数十万の買い物とかはしてないから、何を買って100万も使ったのかの考察で更に盛り上がった。
で次に、けいすけは全然金を使わないという話になった。
家賃が7万くらいのデカい部屋に住んでるらしい。
何で実家ぐらししないのかとか部屋でかいなと疑問に思ったけど、彼女いたなと合点がいった。
ただ何となくお互い彼女の話は避けている感じで話が進んだ。
けいすけの勤めてる会社は地方の零細企業らしく、社員の平均年齢は50くらいらしい笑
大学卒業したら出会いなんて無いよなという話にもなった。
でゆうやが岩手でキャバクラにハマってフラレて軽く逆ギレしてた話や、けんやが彼女に頻繁に旅行に連れて行ってもらったり、ゲーミングPCや色々を買ってもらってニート生活を謳歌してた話を聞かせてあげた。
やっぱりけいすけや加瀬とかのちょい上流の人間と話す時は、どうしても俺と俺の周りのアホな奴らの話で笑いをとってしまう。
そういやけいすけの最近の楽しみはスーパーの惣菜の半額セール品を買う事だと言っていた。
けいすけはガチでほとんどゲームしかやっていないっぽい。
仕事終わって18時には家に着くらしく、そこから料理したりゲームする時間も割と取れて週5で働くのも苦では無いらしい。
何か知らんけど子供の話になって、けいすけは子供好きじゃないらしく子供はいらんと話してた。
でけいすけが、子どもの話をしたついでだから、、と前置きして、 ”わたくし結婚しています” といきなりカミングアウトしてきた。
彼女がいるのは知っていたからまああり得るかとは思ったけど、やっぱり驚いた。
素直におめでとうと言うべきだとは理解していたけど恥ずかしくてなかなか祝福の言葉が出せず、まじか、、すげえな、、とかひたすら感嘆していた。
でそこから多分1時間くらい俺がひたすら感嘆し続けながら会話してた。
全く関わりのなかったゼミの同級生が結婚を報告して来た時も自分が思っていた以上に嬉しくて素直に幸せを願ったのよ、と少し前の話を持ち出して、けいすけの結婚もまじで嬉しいよと暗に伝えたりした。
親の話になった時に、俺が世界で一番好きな人間は母親だなと思って、けいすけに ”世界で一番好きな人は誰?” と単純に疑問に思ったことを聞いた。
そしたら妻かなとけいすけが答えた。
親と妻のどちらかの命を選択しないといけない場面だったら妻の命を取ると。
大学時代にけいすけが授業でたまたま隣になった女性と付き合うことになったという話を聞いたけど、あの時の彼女とずっと付き合い続けて結婚したらしい。
まじでさ…今想像しただけでもニヤけてしまう。
どんなラブロマンスだよ。
いや世の中の男女の普通の出会いか。
お前が経験も耐性も無さ過ぎるだけだ。
でもね〜高校の時に一人付き合って大学の二人目で結婚って本当に運命的だと思うんだよな〜。
だってあいつ、マッチングアプリ使う女性、タバコを吸う人間、宗教を信じる人間、インスタなどのSNSやってる承認欲求の強い人間、Youtubeにコメントをする承認欲求人間(俺じゃねえか)などなどのラインで人を線引きしているらしく、かなり人を選り好みするタイプだと自分で言ってたもん。
てかSNSにコメントはするし日記をネットに流すはでお前承認欲求のラインで完全にアウトだな…笑
職場の平均年齢は50代で出会いは皆無。
そんな彼が結婚したんだぞ。
運が良すぎるだろまじで。
まじで妻と波長が合うらしく、付き合ってから1度も喧嘩をしたことが無いらしい。
そもそもけいすけは人に対してキレることがほぼ無いらしいが。
俺はけいすけの話を聞くたびに嘆息した。
ドラマや映画でいくらでもラブロマンスは見たはずだけど、こうして現実の知り合いが血縁を超えて一生を誓った愛を育んだという事実が俺に何度でも新鮮な感覚を与えた。
一瞬俺もそんな風に愛してみたい愛されたいな……と深淵に落ちそうになって、慌てて ”あぶねぇ堕ちるところだったわ笑” とけいすけに感情を伝えた。
けいすけが、俺が劣等感を感じて少し気落ちしているのではないかと気を遣ってか、”いい人を見つけてください” と何度か言ってきたから、その度に ”俺はその次元にいないんだよなぁ” と無理である事を伝えた。
で具体的に次元が違うことを教えるために、現場でハロメンに一言貰っただけで熱狂的に恋して、2,3日後には我に返って気落ちして号泣し、その翌日にはスッキリしてまたハロメンを応援しだしたというエピソードを教えてやった。
あいつはそれを聞いて失笑してた。躁鬱かよというワードも出た。
俺も自分でそう思った笑
俺は全て自分の内側で完結してるのよと。
”でも勘違いしないで欲しいけど俺は全然気落ちしてないよ。だって童貞であることがカッコいいとか思ってたくらいイタくて厨二病的な人間だから。今の状況も楽しめてるよ。”と伝えといた。
でその後けいすけの幸せな結婚話をしていたのに何故か宗教の話になった。
30分以上すげえ色々宗教の悪口を言っていた気がする。
神父とか坊主ってくっそ胡散臭いよな~笑とか散々言ってた。
戦争ばっかしたり性的虐待とかしてたり無茶苦茶やろと。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と一続きで全部人が作ってるやんけと。
色々分派が出来るのも笑えるなと盛り上がった。
踊り念仏とかアホすぎるだろと笑
けいすけの大学の教授が ”宗教は問題も起こしてきたけどそれ以上に救われている人が多いから必要なものである” と言っていたらしいけど、二人ともそうかね?と疑問を呈した。
神とかあの世とか来世にすがって生きるのって本当に良いことなのかなと。
ただけいすけは時代背景とかを考えて、昔の科学的知識の乏しい時代は自然現象などを神と結びつけるのは理解できるし、苦しすぎる生活の中で宗教は意味を持っていたのかもしれないと理解を示していた。
ただ、現代でも宗教を信じるのはまじで理解できないと呆れていた。
ビッグバンや46億年の地球の歴史、猿からの進化など、宗教が間違いであると科学がどんどん証明している時代にあって宗教を信じるのは理解不能だと。
ハーバードとか出てる秀才が宗教を信じているのが何故なのか理解できないと。
けいすけは ”宗教はその人の軸となるもの” だと言ってた。
昔は神や未知なる自然が人間の軸だった。そして現代は科学が軸であると。
だからけいすけは意識的無宗教であるらしい。
初詣も行かないし葬式とかも嫌いだと言ってた。
流石に俺は宗教は好きではないけど普段から嫌っているわけでは無いから、そこは同調出来なかった。
まあ確かに今冷静になって考えてみると、宗教が道徳や美徳を人々に植え付けたおかげで、安定した社会が形成されたのかもしれないと思う。
でもね、、今の時代にそぐわない時代遅れなものになりつつあるからね。。
イスラム教とかの女性軽視とかさ、伝統だかなんだか知らないけどそんなもん守り続ける価値があるのかね。
これからの時代AIが宗教に対してどれくらい寛容に接していくのかすごく気になる。
ずっと二人で宗教の愚痴を言ってたら、けいすけの結婚話でほかほかだった俺の気持ちが暗く醒めてしまった。
だから話題を転換した。
最近マカを飲みだしてプラシーボかもしれないけど精神がタフになった気がするんだと話した。
あと毎日寝る前にハロメンのSNSとかブログを読んでコメントしたりしている事も話した。
そしたらお前まだガチ恋じゃねえかと詰められた笑
俺はそんなつもりは無かったから”箱推しなんだよ”とか色々否定していたけど、改めて自分の胸に手を当てて気持ちを見つめ直したら、よこしまな気持ちが隠れているように思えてきて自己嫌悪に陥った。
あと俺が ”他の人がしているコメント見ると、自分を認識してもらうためのお決まりっぽい挨拶や派手な絵文字をふんだんに使ったりしてるから見ていて恥ずかしい” という話をしたら、”お前は、俺はそういう人間とは違うんだ、と意識して逆に簡素なコメントをしているのが二重に恥ずかしい” と核心を突かれた。
ほんとにその通りで…
クソ童貞が ”邪な気持ちなど無いですよ” と我を出さない文章を書いて逆に好印象を得ようと考えている。。
構造をはっきりと理解したらきしょすぎてきしょすぎて…
でもそれがクソ童貞というものだから…素の俺だから…
宗教の話からブログの話で更にブルーになって、結婚の話で終わりたかったわ~~と嘆いた。
もうその頃には朝の4時になっていた。
何かもう後半は一言発するまでに5秒とか10秒空くこともあったけど、それでもゆるーく話し続けられた。
深夜テンションで感覚がバグってたのかな。
もう少し浅い時間帯だったら祝い酒でも飲みたかったな〜とか、二人が一生一緒にいて欲しいなとかいう言葉も自然と出た。
最後は良い感じでお開きになった。
酒入って無い状態で人とこんなに長く話した経験なんてけんやくらいしか無かったから、自分でも驚いてる。
しかも1年以上ブランクがある人と。
やってみないと分からんもんだな。