長万部通過 目ぼしい観光地、何もナシ | そういえば・・・

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橋本商工株式会社の社長のブログです

八雲から噴火湾沿いに国道5号線

を北上。車の流れに乗って海岸

沿いを運転していると、右前方に

一両で北上する函館本線の汽車

(気動車)を発見!

 

 

雁行して走り、僅かに速力に勝る

われら(時速70~75kmくらい)が

追い付いた、と思った瞬間、

向こうは急速にスピードを落とし

ていった。駅である。

 

 

折角なので、次の駅へ先回りして

写真でも撮ろう、1分くらい「貯金」

があるはず、ということになり、

ナビで駅を確認して到着。

 

 

するとほどなく遮断機の下りる

警報音がして、彼我の差は

案外なかったことを知る。

 

 

 

 

 

若干停車したのち、汽車はディーゼル

のくぐもった、低いエンジン音と

ともに、乗客を誰も置いていかず

定刻出発していった。

 

行き先には虹がアーチ状にかかっていた。

 

 

 

こじんまりとした駅舎の中で

ダイヤを見ると、今の汽車は

11:05の下り。

この駅(黒岩駅)には一日6本

しか汽車は止まらない。

函館へは片道2100円。案外と高い。

北海道の鉄道経営の難しさを知る。

 

 

 

 

今日の最初の目的地は長万部

(おしゃまんべ)。長万部と言えば

巨大水柱である。

 

8月頃からTVで盛んに報道され、

地域住民にとっては騒音と塩害で

大迷惑な存在のようであった水柱。

 

一方、観光客にとっては、観光地

不毛地帯のこの地域に突然現れた、

急ごしらえの観光スポットと

なっていた。

 

 

 

すでに噴き出しは収まっている

ということだが...

 

着いてみたら

 

シーン

 

 

「祭」はすでに終わっておりました。

噴水ナシ、あるのは静寂のみ。残念!

 

 

もう一つ、長万部と言えば駅弁の

「かにめし」である。

デパートで行われる駅弁フェアでは

常連かつ人気の駅弁で、せっかく

なので本場で食べて行こう。

 

 

店で弁当を買い、併設している

イートインスペースでいただく

ことにした。

 

 

昔の特急を模した室内で、

長万部の鉄路の映像が流れ、

鉄道での旅情を誘われる。

 

 

 

ものすごく美味しいか、と聞かれれば

それほどではない。ベージュ色した

カニの部分はわたしの知っている

カニの風味に非ず。

 

駅弁用に身をほぐして、何らかの

煮汁で煮た後、水分を飛ばした

のだと思う。フワフワしている。

田麩(でんぶ)の作り方と同じか。

保存も効かせなければならない。

が、カニってこんな味だっけ?

 

 

ここまでモヤモヤを抱えながら

寂しい長万部駅前を通過し、

国道5号線にて室蘭へ向かった。