十余一、十余二、十余三の意味するのは・・・(千葉県) | そういえば・・・

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橋本商工株式会社の社長のブログです

なにげにPCで千葉の地図を見ていたら、

 

気になる地名を発見した。

 

十余一。

 

とよいち、と読む。自分の名前に近いので親近感が

 

わくと同時に、ふとある地名を思い出した。

 

十余二。

 

とよふた、と発声する。親戚の会社がある、柏市にある地名だ。

 

 

ということは・・・ 十余三(とよさん)もあるのかなと

 

思ったら、果たしてあった。「とよみ」と読むらしいが。

 

とよよん(十余四)は残念ながら無かった。サウンド的に

 

あったらよかったのに。

 

 

 

ここで不思議に思うことは、

 

十余一(白井市)、十余二(柏市)、十余三(成田市)

 

これらはすべて(隣同士の)地続きではなく、

 

全く離れた場所であるのだった。あー不思議だ。

 

 

 

しかし、さらにインターネットで調べたら、驚きの事実が!

 

これら地名は明治以降に開拓された順番でつけられた、

 

新しい土地の名前であったというのだ。

 

 

農水省・関東農政局のURLから引用すると、

 

明治に入る前までの千葉県北総台地は、ほぼほぼ

 

手つかずの、荒れた「牧」(放牧地)であったそうだ。

 

水が得られないので、田畑に向かない。

 

 

そこに江戸期終焉の混乱で、食べられない武士や

 

路頭に迷った民衆の食い扶持にもつながるということで

 

現在の鎌ヶ谷市に初入植が行われ、開墾が開始された。

 

その地名が「初富」。願をかけるような、良い名前である。

 

 

つづいて2番目が「二和(ふたわ)」、3番目が「三咲(みさぎ)」、

 

以下「豊四季(とよしぎ)」「五香(ごこう)」「六実(むつみ)」

 

「七栄(ななえ)」「八街(やちまた)」「九美上(くみあげ)」

 

「十倉(とくら)」「十余一(とよいち)」「十余ニ(とよふた)」

 

と続き、最後の地名は「十余三(とよみ)」。

 

 

地名に入植の順番と、縁起を組み込んだものとなった。

 

 

関東農政局より

 

十余一、十余二、十余三は一、二、三ではなく、

 

11、12、13 だったのだ。十余は「豊」だろう。

 

十余二(とよふた)、不思議な読み方するなーと

 

思っていましたが、一気に親近感が湧きました。

 

 

それにしても千葉は身近な場所だが、北海道の

 

ような開拓の歴史があったのである。

 

 

 

この小ネタは、千葉に行ったら、社員にひけらかし,たい。

 

「八街(やちまた)の意味を知っているかい? ・・・(中略)

 

君は千葉に住んでいながら、何も知らないんだね?」

 

絶対言っちゃいそうである。