家のPCメールにこんな情報が入っていた。
■インフォメーション
◇ブルース・スプリングスティーンの未発表音源を
収録した、映画『カセットテープ・ダイアリーズ』の
オリジナルサウンドトラック 4/8発売決定!
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BruceSpringsteen/info/516545?id=aep200313
っていうか、映画『カセットテープ・ダイアリーズ』って
なんだ?と開いたら、〝ボス″(ブルース・
スプリングスティーン)の音楽をフィーチャーした
映画が4/17(金)に公開されるらしい。
むこうでの映画タイトルはBlinded By The Light (光で目もくらみ)
スプリングスティーンの1stアルバムの中の1曲の名前から
話しはこう
高校生である主人公(パキスタンからの移民)が
ボスの音楽と出会い、彼女ができ、自分の
やりたいことを見出す、愛、勇気、希望、そして
夢を与えてくれる青春映画(映画トレーラーより)
だそうです。
うーん、なにか安直なこの設定。移民のロック映画
といえば一昨年流行った、ボヘミアン・ラプソディ
(クイーン)があるし、邦題もなにか「モーターサイクル・
ダイアリーズ」(こっちはチェ・ゲバラ)の二番煎じのよう。
玄人感ゼロ、柳の下にドジョウが・・・的なこの感じ
は全くいただけないが、ボスの音楽がたくさん
使われているのなら見に行こうかな、と思う。
ところで、日本では(クイーンに比べて)圧倒的に
メジャー感では負けているスプリングスティーン。
知る人ぞ知る、的な感じ。サッカーワールドカップで
観客が♪ We Are The Champions や ♪ We Will
Rock You を合唱し、ノエビア化粧品のコマーシャル
では♪ I Was Born To Love You が小粋に
流れていた(30年くらい前ですが)。
どうみてもクイーンの方が認知度と人気では
圧倒的に上である。
日本でスプリングスティーンの最も有名な曲と
いえば♪ Born In The U.S.A.。それはそれで
大いにヒットした曲(アルバム)であったが、
あくまでも彼の通過点の一曲に過ぎない。
ではスプリングスティーンの代表曲は何かというと、
やはり♪ Born To Run だ。フィル・スペクター張りの
Wall of Sound を駆使した録音、また曲と歌詞の
ダイナミズムはロック史上の名曲として知られている。
ジャケットの格好の良さも特筆である。
昭和のレコードではオリジナルが日本語へ意訳される
『明日なき暴走』 (Born To Run) となる
ところで1975年に耳にピアスなんて・・・アメリカは進んでいた
残念なことは、この名曲が日本人に普通に知られ
ていないこと。日本と欧米のズレを一番感じさせ
られるところです。
尾崎豊の♪十七歳の地図 をはじめ、1970~
80年代の日本のポピュラー音楽に多大な影響を
与えたブルース・スプリングスティーン。
欧米で彼が高い人気を誇っているのかを知る
のに、その入門編としてちょうど良い映画
なんじゃないかな、と推察するとともに、
最近のコロナ禍で陰気に塞ぎこんだ世の中を
ロックミュージックで元気にしてくれるのでは、
と、そんな期待が持てる映画のような気がします。
ちなみに上級編では世界中のファンがスプリングス
ティーンに感謝の気持ちを伝える映画・
SPRINGSTEEN & I (スプリングスティーンと私)
というマニアックなのもある。
製作総指揮は『ブレードランナー』『エイリアン』
『グラディエーター』のリドリー・スコット。