湯本館は狩野川沿いにある老舗の温泉旅館だ。
何度もCMに使われたので有名な渓流露天風呂がある。
石組みで自然と同化する露天風呂
掛け流しの露天風呂の湯は狩野川にこぼれていく。清流のせせらぎを
聞きながら浸かる温泉はまた格別である。対岸の山の斜面を眺めながら
湯をすくって温泉の匂いを嗅ぐと懐かしい温泉の匂い(説明になっていませんね)。
一方、実はこの露天風呂のような奇を衒った感はないが、内湯が素晴らしい。
カメラが冷たく、湯気もうもうの温泉をとると・・・このように曇ります
これまた温泉が掛け流しの為、湯船からお湯があふれ出ていて、
結果、浴室内は常にもうもうとした湯気であふれている。
寝湯があり、折り畳んだ手拭いを枕に寝そべると、それはまさに極楽。
他に人がいなければ窓を開け放つとよい。春の冷気がダウンバーストのように
入り込み、湯気が窓外へ押し出される。冷気を顔に感じながら寝そべるのは
至福の時間だ。わが家にも欲しい・・・
料理は料理長さんが変わっていたので、ガラリと変わっていた。
しかし変わっていなかったのが、朝食時の鮎の干物。香ばしく焼かれた
鮎を頭からかぶりつくと、懐かしい湯ヶ島の味であった。