本楽器の説明
NORBERT GEDLERにより1723年にドイツは、ヴュルツブルクで製作されました。
弦の構成は、ガット弦6本と共鳴弦18本からなります。
天板はスプルースまたはモミで、側板はメイプルです。
ウォールナットのネックの上部の大きなペグボックスには、指板の6弦用と共鳴弦18本用の間に仕切りがあり、ローズウッドペグ24本が収まります。
指板とテールピースは、エボニーのベニアです。
女性の頭を持つアンクレット、 ボディに黄色のニスの跡があります。ペグとヘッドはダークブラウンに塗られています(頭の塗料は剥げず良好な状態で残っているように見えます。)
Inscriptions
Norbertus Bedler
Hochfürstl. Hof = Lauten und
Geigen Macher in Würz
burg im Jahr (23 ms)
HWという文字の上に公爵の王冠がある鋼の紋章が上下に 1 つずつあります。
寸法
全長1450mm
胴体縦 694mm
上幅:328mm
腰部幅:242 mm
底幅397mm
エンドピン(伸縮)126-90mm。
出典からの内容は以上ですが、今回はドイツ語からうまく意訳できなかった部分があります。
一つは、"Fond en 2 parties d'érable" これは弦の記述の直後に来ます。直訳では「メープルの 2 つの部分に戻ります。」になります。もう一つは少し長くて”Chevalet de cordes sympathiques en bois teinté en noir.” これを直訳すると「ブラックステインウッドの同情的なストリングブリッジ。」となりますが、ブリッジは普通の駒で特に黒くはありません。これは推定ですが、共鳴用の弦のブリッジの役割を果たす木材が黒色なので、これを指すのではないかと推測しています。
そして、”Manche en noyer. ” そのまま訳すと「ウォールナットのハンドル。」となるのですが、バイオリンの表現でManche en noyerをクルミ材のネックと訳していたものがあったので、今回は、それを採用させていただきました。実際、当時(今でも)クルミ材は高級な木材であり、肌触りも香りもよいので、このような部位に使用されていたというのも妥当だろうと思いました。(この高さの楽器だと、演奏時ちょうどネックの上の方に顔がくる)
ウクライナ対ロシアの戦争が終わるまで、掲載を続けていきたいと思います。
平和への祈り「鳥の歌」
「私の生まれ故郷カタルーニャの鳥は peace、peace と鳴くのです」(カザルス)
ウクライナ民謡
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