この番組は、私が生まれた1年後に始まった番組で、小学校を卒業するまで続きました。

 

 

 

内容的には、お笑いのイメージが強い感じがありますが、音楽を中心にしたもので、歌って、踊れる、ミニミュージカルな要素を、わずかばかり残る記録で見ることができる音楽バラエティーです。

出演している方々も、当時実力派歌手と呼ばれている方々、本来裏方の構成作家で、後に政治家になった青島幸男さん、名コメディアンなど幅広く、様々な要素を凝縮した番組というものでした。

 

番組は、日曜の18時30分~19時の30分番組で、シャボン玉だけに牛乳石鹸の一社提供の放送でした。

制作は、NTVとナベプロで、当時売り出し中の双子の歌手のザ・ピーナツとクレージーキャッツの二枚看板で行われました。

 

冒頭部分は、「牛乳石鹸提供、シャボン玉ホリデー」のコールの後、コントが始まり、乳牛の「モー」の鳴き声でオチになります。

その後、ザ・ピーナツが、シャボン玉の舞うなかで歌い、毎回あるテーマに、コント・歌・トークがテンポよく展開され、あっという間に終わる感じでした。

この番組では、色々なギャグができ、次の日には学校でマネするのが定番でした。

代表的なコントは、

 

植木等さんが、場違いな場面に現れ、みんなが、茫然としていると、「お呼びでない?こりゃまた失礼いたしました」と言って全員がこける今のコントの原形です。

これは、偶然生まれたギャグで、植木さんは、けっこうそそっかしく本当に場面を間違えて出ていき、とっさにあのフレーズが出たと、後のトーク番組で語っていました。

・次の名物は、クレージーキャッツのリーダーのハナ肇さんが病気で寝たきりの父親、ピーナツが娘に扮し、「おとっつあん、おかゆができたわよ」と言い、ハナさんの「いつもすまないね」で始まり、様々な展開に発展するもの。

・さらに、なべおさみさんの当たり役、「キントト映画社」が舞台のコントで、なべさんが映画監督、安田伸さんが助監督になり、映画の撮影を見せ、なべさんが「ヤスダー」と言ってメガホンでどつくのがお約束のもの。

・谷啓さんが、ギャングのボスになり、手下とのやり取りで、言葉につまると、「ガチョーン」をやったり、自分を誇示して「タニだー」というギャグも生まれ、後にコントに登場する構成作家の青島幸男さんの「アオシマだー」に引き継がれました。

この辺りから、裏方の構成作家が、コントに登場するケースも増え、青島さん他、前田武彦さん、塚田茂さん、はかま満緒さんも登場することもありました。

散々楽しんだあとのエンディングも、

街灯とベンチが置かれている暗いスタジオで、ピーナッツがエンディングテーマ「スターダスト」」を歌っていると、ハナさんが現れ、この回のまとめを述べ、その後ピーナッツに暴言を吐き、ピーナッツから肘鉄を食らって去り、ピーナッツもフレームアウトして終わる。

とにかく楽しい30分でした。