★   丸い立体的なものを平面でとらえてしまうと、

 色々な問題が生じる。

   地政学ではこの球体としての位置から、色々な

 軍事作戦等を立てるのだ。

  それと同じことがダンスでも言えると思う。

  リバイズド・テクニックの教科書は紙の本である

 から、立体的な動きを表現しきることは難しい。  そこに書かれた行間を推測しながら読まない

 と、ロボットのようなダンスが出来上がってしま

 う。

   例えば、ワルツのナチュラルターンの3歩目がL

 OD背面となっているが、一気にそこまで行くの

 ではなく、逆壁斜めに面してから、最後に3で最

 終的なLODに背面 する、という様に!

   だから教師試験しか受けない人は、ロボット的

 なダンスの方が多いし、競技選手は先にどんどん

 ルーテインを実際にこなして踊っているので、今

 更と馬鹿にして、試験を受けるのが遅くなってし

 まう傾向にある。

    私はどちらも大切だと思う。

  理論と実技が一緒になった時、ステップやつな

 ぎの 意味が理解できてから踊るのと、何も判らず

 猿真似して踊るのとでは、月とすっぽん位の違い

 があると、私は考えている。

  そういう意味では、今は麻樹先生に教えて頂き

 ながら教科書とダンス辞典・ユーチューブを駆使

 して、なおかつ己の下手な姿を録画して、少しず

 つ理想の形に近づけていく作業がとても楽しい!

  回数踊れば上達するというものでもない、と私

 は考えている。

  この方法で2か月少しで、苦手だったスローの

 男性をマスターしようと考えて、試行錯誤中であ

 る。長谷川さんの介護の合間なので、せいぜい通

 えても週に1から2回、後何回レッスン出来るか

 と、時と競争しながら頑張っています。

  満足できる結果が出せなくて当たり前、命まで

 取られるわけでも無い、と解ってはいるけれ 

 ど・・・・

 

★ 今日は長谷川さんの退院日。検査入院で転倒し

 た原因が何処まで見つけられたか? 

  担当医からの説明を受けて、薬の処方も再検討

 し、今後の方針をたてなければならない。

  認知機能の劣化がどんどん加速度的に進行中、

 介護保険はパンク状態、介護業界も理想を掲げて

 就職した人程挫折していく!

  家族制度は崩壊しているのに、国家は家庭で看

 ろ、と!

  これからの介護業界は障碍者施設に切替わって

 行きつつあるとか?

  認知症の介護の大変さ・過酷さは体験した者に

 しか判らないと思う。

  もはや人間と言えるか否か?

  最終的には人格が壊れていく病気だから・・・

  共倒れを防ぐためには、心を鬼にして、自宅介

 護の限界を見極めることが必要だと思う。

  仮に施設に入れたとしても、其れで終わりでは

 ない!

  少しずつ壊れていく身体・人格!

  果たして長生きが目出度い事か???