の視察をさせていただきました。
無意味な大量廃棄事件から充足率100%に持ってくのは大変のようです。

さて、今回の視察で率直に感じたのは、もっともっと学校図書室の活用、充実に力を入れるべきだろうということです。

子どもの本離れが言われて久しいのですが、図書室次第である程度のところまではいけるだろうと思います。さらには、校長が指導力を発揮して、先生方と意思を一にして図書室運営、利用を促進すべきではないでしょうか。

バラエティに富んだ選書が行われているようで少々驚きましたが、もっと驚きというか新鮮だったのが、学校間ネットワーク化が行われていることでした。学校間を電子的にネットワーク化しており、他校にある蔵書も借りることができます。週一回のようですが、学校間の図書の移動がなされるそうです。だとしたら、毎月毎月の図書室図書の購入を、全市的にコントロールするとか、あるいは子ども向け雑誌でも用意してあげるべきではないのでしょうか。

中学生になると途端に貸出し数が減少するようです。部活などに忙しいから(?)かもしれませんが、部活で活用できる蔵書を増やしたり、月刊誌を用意してあげたりすれば、部活単位で図書室で楽しく見ることができると思います。雑誌に選手の著作の広告が載っていて、その選手の著作を購入リクエストするなんていうことがあってもよいのではないでしょうか。図書室利用の弾力的運用が望まれるような気がします。

また、図書室図書を通じた家庭との連携って絶対ありだと思うのです。現在のネットワークのシステムでは家庭での図書検索ができないようですが、ID、パスワードを使うクローズドのネットワークでも結構ですから、親子で自宅で「図書検索」できるようにすべきでしょう。そこで会話が生まれることだって期待できます。

「本を通じての会話」がキーワードになると思うのです。それはここで言っている家庭のみならず、図書室の図書事務の先生、司書の先生との会話です。先生のキャラクターの問題もあるでしょう。しかし、絶対に良い空間だと思うのです、図書室って。あのカウンター越しの微妙な距離感が良いのでは、と思うのは私だけでしょうか?

10年間で100%に充足率を達成するような考え方も存在するようですが、変な外国人を配置して英語力や国際理解を推進するといいながら税金を投入するより、しっかりした国語力をつけるために読書量を増やす努力をすべきでしょう。

さらに言えば、大した金額にならないのですから、まずは一気に100%整備事業を行ってから、ちまちました追加的蔵書増を図るべきですね。