さて、今回の大阪市視察ですが、市会決算特別委員会開会中でもありました。両市の議会事務局のご配慮により、決算特別委員会の傍聴と、議場等施設の見学もさせていただきました。

決算特別委員会は、傍聴者数が限られていますので、傍聴用の部屋を確保いただき、そこで中継を見るという形でしたが、開会後傍聴者数が少なかったため委員会室の傍聴席での傍聴を数人の委員で傍聴させていただきました。
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu260/live/special_committee.html

録画をご覧いただければわかるのですが、船橋市議会とは違って、委員の質問通告制によって事前通告をし、特定の職員は「出席要請」をするようです。船橋市は費目別というか所管ごとに答弁者席が入れ替わるわけですが、幹部職員は全委員会日程に出席しています。大阪市は呼ばれたときだけ、市長や区長が出席するようです。

船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)-K1

船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)-K2

中継映像には映らないのですが、委員会室に答弁用に控えている職員数はおおよそ100名。
あるいはそれ以上かもしれません。

私は、船橋市議会が取り組む議会改革の一環で「市長の拘束時間の削減」を常に考えています。まだまだ「市長答弁」を貴重品と考える会派が多いのが困りものですが、「実」をとるのは担当責任者の丁寧な答弁というか、専門的な答弁をもらうのが議員としての本当の姿ではないかと思うのです。市長の大局的な答弁はそれに相応しい質問に対してのみでいいわけで、質問の主意通告に(市長答弁)とか書いちゃうのって、あまりにも僭越ではないかと思うのです。

話が外れました。
で、大阪市は大変秩序があって、「それじゃ○○区長ありがとうございました。」とか言って終了、区長退室って感じです。

また、答弁者の答弁時の「挙手、発言」が良かったのです。これは単に、私の単純な感想ですが、「○○局、○○部、○○課、担当の○○課長○○でございます。」その言い方には「この際答弁をさせていただいてよろしいでしょうか? 委員長!」という感じです。委員長の権限や自分のおかれた立場をわかっているということです。

船橋市の場合は、多くの答弁者が「あ~、答えてやるよ!」っていう部長か、「えー、もう答弁書読む順番ですかあ~。いやだなあ」って感じですが、大阪市は違います。「はい、私が市長補助執行職員として市長に代わってその責任の範囲における事情を説明をさせていただきますので、どうか委員各位におかれましては、私が市長に代わって決裁をいたしました決算をご認定いただきたく存じます。何度でも説明はさせていただきますから。どうかよろしくお願いします」と聞こえてきそうでした。

ホント政令指定都市は議員の扱いが丁寧ですよね。また、議会と執行機関の関係をよくわかっています。まあ、船橋市議会はそういう扱いを受けられないほど低レベルの議員だらけですけどね(笑)。

それからいただいた市会案内パンフレットもわかりやすく良くできています。こういうものの整備は必要だなと思いますね。まあ、センスの問題というか、なんというか。広報委員会で、小中学生議会見学会を開催したときに担当職員がかなり頑張ってくれましたが、「見せる議会」をこれからは意識していかなければいけないなと感じました。


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