さてさて、今回の名古屋市会の視察においてのメインは「議会改革」です。河村市長の当選とその後の言動等によって議会が大きく変化をせざるを得ない状況が生まれました。それによってどうなったかを知りたかったのです。

河村市長の行状についてはメディアなどで報道されていることに加え、今回の視察報告の前半に書かせていただきました。それらを踏まえて制定された議会基本条例について考えてみたいと思います。

私は、今回の視察に伺うまでは、議会とはその議会の歴史に基づいて、綿々と引き継がれてきた歴史と伝統によって「阿吽の呼吸」であったり「口伝」で先輩から後輩へ適切、的確に引き継がれていくものだと思っていました。従いまして、わざわざ明文化をし、杓子定規に取り扱わなくてもよいのではないか、あるいは全体で会議などを重ねて決議をしたりしなくてもよいのではないかと思っておりました。

が、しかし、今回の視察で完全にその考えは否定され打ち砕かれて帰船いたしました。最初のほうのブログでも写真を載せましたが、歴史と伝統のある名古屋市会(旧五大都市ではあえて「市会」という言葉を使っていますし、市役所も「市庁」となっています。)が、あんなにも簡単にすべてを壊されてしまうという現実。そら恐ろしいものを感じました。

ちょうど我が船橋市議会も議会運営委員会のWTで理念などをまとめていただいたところです。これを基礎に条例化の道筋も考えていく方向にすべきであると感じたところです。もちろん議会運営委員会で話し合うべきところですが、あの名古屋市の実態を見て、ほとんどの委員が「まずいよ、これは」と思ったのではないでしょうか。

http://www.reiki.city.nagoya.jp/reiki_int/reiki_honbun/i5021202001.html
これが条例です。

ここに至るまで1年と3ヶ月くらいかかっておりますが、船橋市議会も議会改革に関して取り組み始め、様々な議論を加えてきてから約1年。今後はきちんと条例制定を視野に入れざるを得ないでしょうから、しかるべくカタチを整えたいと私個人は思いますね。