の視察に横浜市へお邪魔しました。

以前、会派で伺った子育て支援に関してさらに深く掘り下げたかったこともあり、委員会に提案させていただきました。なんだかさらに進化していた感じでした。

まずは保護者向けパンフレットをご覧ください。

船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)-hyousi


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ものすごくわかりやすい。なぜなら、保護者のニーズを的確に把握して、しっかりとした思想と信念をもって仕事をしている。その柱というか背骨がぶれない。しっかりとまっすぐ一本が通っている。そしてものすごく確固たるものになっている。子育て支援に関する行政サービスを行っているからです。

我が街とはちょっと違う。
民営化をしろと議会がうるさいから「仕方ないのでやる」。
民営化は公立園並みの人員配置をしろと保護者がうるさく言うから、「仕方がないのでやる」。
それらの理由付けや権威付けに大学教授を使ったら、ああせいこうせいって教授の箔をつけるために利用されていることなどつゆ知らず、神様のように崇めて教授の言うことを「仕方がないのでやる」。

というように、自分たちで保護者ニーズを把握する努力もせず、自分たちの考えが「保護者の考え」であると、ただ単に置き換えるだけの、デジタル作業のようなことをして満足しているようなわけのわからん役所仕事とは違います。市長が先頭に立って、不退転の決意でやるぞ!となって、部署、人員配置、予算をきっちりつけたのでしょう。もちろん限られた予算の範囲で、可能な限りやれることからやるべきことをやる。

パンフレットのcase3の下の色塗りの「預け先をまとめると」の部分をご覧ください。どこかの頭の固い市役所とは大違い。「長時間の預かりは認可保育園以外あり得ない」と態度で表わしているのとは違いますね。横浜市は、「子どもを預かるノウハウは最大限に利用する」のです。

まず一番多くの保護者が必要とする「保育時間帯」は、午前9時から午後5時までとする。そこの部分は、一般の幼稚園、横浜市独自の預かり保育に協力してくれる幼稚園、保育ママ、横浜市独自の認証ルールに基づく保育室(無認可保育所)、認可保育所が受け入れます。そして、年齢要件の組み合わせを丁寧に行えば受け入れができて、待機児童の数を減少させることができます。そして基本姿勢を筋の通ったものにしています。

0歳児の受け入れの基本は「家庭的」「認証」によって行い、あくまでも認可の各種要件を整えた保育所は1歳児からということになります。確認はしておりませんが、一部施設で実施していると注釈があります。これは「やむを得ず0歳児を預けざるを得ない保護者」の場合ではないかと思います。想像で申し上げるのはよろしくありませんが、私がもし市長だったらをかかせていただきます。

医師、看護師、消防士、警察官、自衛官などの国民の生命財産を守るべき職業等の方々で、育児休業制度では対応しきれないような方々のお子様等を預かるケースです。その場合は、行政の方で逆に、お預かりをさせていただく。ということです。

ここにいわゆる生活困窮者などがあり得るかというと、生活保護の制度などで私は対応でき、0歳児を無理矢理預けて働きに出るケースはあるべき姿ではないのではないかと思うのです。

そして1歳児になってからは、まさにここに記載されていて横浜市が実施しているように、認可保育所でも対応してよいのではないかと思います。それだけで、予算面でより多くのお子様をお預かりすることができると思います。

そして、「延長サービス」とあるところをご覧ください。ここは、社会の対応次第ですが、延長サービスとして、コアな時間帯に預かってもらっている保護者の方々との不公平のないような工夫だと思います。国からの支援ともリンクしてくるものです。

というように、市民の皆様からお預かりした税金だからこそ、1円たりともムダな使い方、不公平な使い方はせずに、最大限のでき得る限りの保育サービスを提供するんだという意識がはっきりと読み取れるものとなっています。

なんだかんだ言っても、今回の視察は子育て支援部の職員も一緒に行きまして、熱心に質問をしていましたし、船橋に戻ってからたぶんすぐにでも上司に報告したでしょうし、今後の船橋市の0~2歳児の待機児童対策は期待できるものになっていくでしょう。たぶん彼らは目から鱗だったでしょう。