バブル世代の「ある種の」人たちの仕草 | 長谷川のブログ

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バブル世代の「ある種の」人たちの仕草。本題に入る前にまずは鉢植えの花を。



お久しぶりです。単に趣味で書いてるブログですので、月1の更新で失礼します。
バブル世代の「ある種の人たち」の仕草についてです。
私がこれに気づいたのは1年半位前です。令和の時代の今、笑いが止まらなくなりました。今この仕草を日本でやったら、場所にもよりますが、少し違和感があると思います。海外先進国の1部の国なら、今でも普通のものなのかもしれません。

1年半位前でしょうか。YouTubeを見ていたら、バブル世代にあたる、ある実業家の方が、「そうだ、あの人物を誘おうかな!」と言い、親指と人差し指を弾(はじ)き、パチリと指をならす仕草を見た時、私は「あ」と思い、色々な記憶が蘇り、繋がりました。 

これから書く登場人物は、全員バブル時代のバブル世代の方。①実体験と②ドラマ「都合のいい女」(浅野ゆう子さん、宅麻伸さん主人公)のワンシーン

①私は高校時代(バブル真っ只中)、英語圏の公立高校に留学していたのですが、その時、日本からJALでその英語圏のある都市へ(国際線)、そしてその都市からその英語圏内の航空会社を利用し乗り継いで行きました。令和の時代の今からしたら次の話は「おかしな話」なのですが、私は親と一緒に確か有楽町にあったJALのチケット売り場に行き、往復航空券を購入しました。高飛車だった当時の航空会社の受付の女性が「お席はエグゼクティブクラスでよろしいですね?」と言ったので、そのまま往復航空チケットをエグゼクティブクラスの席で取ってしまいました。金額はあまりにも高すぎて恥ずかしくて書けません(親に申し訳ない)。
しかし、帰国した際の席は「アップグレード」されていて(10年位前にある本を読んで色々合点がいった)、ファーストクラスになっていた様です。私の横の席には40代位の男性。挨拶をし、私たちは当たり障りのない会話を交わしました。
「私はあの時、ファーストクラスにアップグレードされていたんだ」、とわかったのは今から10年位前です。その頃「ある本」を読まなければまだ気づいていなかったかもしれません。そういえばスチュワード(若い世代の方に説明すると、スチュワードとはスチュワーデスを女性とするなら、その男性版)のあの時の行動、そして私の横に座っていた男性が会話中に笑いながら、
「貴女はこの席に座れる事の有り難さをわかっていない。ハハ」と言われた事からも、そうだと思います。

そして本題です。その時、私はお水が飲みたくなりました。高校生の私が、すぐそばにいるスチュワーデスさん(←今はCAという様ですね)に、「すいません、お水をお願いします」と言っても無視されました。私が高校生であった事と、「アップグレードの客だから後回しでいいや」という、両方の意味があったのでしょう。そうしたら、隣の席に座っていた男性が手慣れた手つきで、親指と人差し指をはじき、パチンと鳴らし、
「彼女にお水を」
とスチュワーデスさんに言いました。そうしたら、すぐにスチュワーデスさんがお水を持ってきてくれました。この仕草は、機内などでは、今の時代でもこうするのは有効だと思います。
まず、この①を思い出し、次に②のドラマでのシーン。

これは、浅野ゆう子さんと宅麻伸さん主演のドラマ、「都合のいい女」(1992年)のワンシーンです。浅野ゆう子さんが扮する女性と宅麻伸さんが扮する男性は、周囲には内緒で付き合っていました(仕事関係仲間だったと記憶しています)。しかし、複数人でレストランに行き、宅麻伸さんが食事をし終え、食後の飲み物を注文するシーンで、浅野ゆう子さんが親指と人差し指をパチンと鳴らし、ウェイターに即座に、
「エスプレッソ」
と言ってしまいました。 
要は2人は日常的に2人で食事をする仲だと周囲の人にばれてしまった瞬間でした。画面には宅麻伸さんの凍りついた顔、浅野ゆう子さんの「しまった」という顔が映り出され、ドラマを見ていた私も凍りつきました。
何回も2人で日常的に食事をした仲でなければ、普通、「食後の飲み物は何にする?」とか、何回か食事しただけの仲なら、「エスプレッソが好きでしたよね?」とか訊くと思いますが、浅野ゆう子さんが扮するその女性は、当たり前の様に即座に、
「エスプレッソ」
と親指と人差し指をはじき、ウェイターにオーダーしてしまったのです。

それで、私がYouTubeで見たバブル世代にあたる実業家のその親指と人差し指をパチンと鳴らすその仕草、高校生時代の機内での男性の仕草、大学生の時に見ていたドラマでの浅野ゆう子さんの仕草、それがYouTubeを見ていた時、瞬時に蘇り、
「これがバブル世代のある種の人間の、当たり前の仕草なんだ」とわかり、大笑い。
後日、平成生まれのただの知人にこの話をしたら、
「自分もサイゼリヤに行ったら指を鳴らしてオーダーしようかなあ。あ、でもベルがありますよね」と冗談を言われ、更に大笑い(笑)

親指と人差し指をはじく仕草など見たのは約30年ぶりでしたので、YouTubeを見ながら笑ってしまいました。
世代って恐ろしいですね。これは海外の一部の国や、日本でもカジュアルレストラン等ならする仕草かもしれませんが、約30年ぶりに見た仕草、今でも思いだしたら笑いが止まりません。

時代は凄い勢いで流れています。浅野ゆう子さんが役の中でその仕草をしたのは、多分バブル時代ではそれを女性がするのも当たり前だったのかもしれません。私も92年当時、そのテレビを見ていて何の違和感も感じませんでした。

皆さん、この仕草を最近日本で見ますか?(笑)

以上になりますが、次回のブログも1ヶ月後、4月中旬頃の予定です。 

では、また。