すべからくが、一円でも多くの利益を得るためだけに生きる

という価値観、

 

「何億円の豪邸」「セレブ」「ブランド物」「ファーストクラス」などを崇拝するような態度は、

 

 

この社会に地獄を実現するということを書いてきました。

 

 

 

 

そしてその価値観に増して、何か一つの美徳を持っているならば、

それは回避できる。

 

ということを昨日は書いたのですが、

 

 

 

 

これほど、

「何億円の大豪邸」「セレブ」「ブランド物」「ファーストクラス」が喧伝されている

世の中で、何か一つでも、これらよりも優先する美徳を持つことが

非常に困難。

 

いや、ほとんどの人は不可能であるということは、

昨日の記事では伝わらなかったことと思います。

 

 

 

「何億円の大豪邸」「セレブ」「ブランド物」「ファーストクラス」を崇拝する現代人の姿勢はすごいです。

 

もう、これらのものを見れば、最大限の尊敬と、羨望が無条件に引き出されます。

 

その反応は、(私のような変人を除けば)ほぼ確実に全員であることは、誰でも知っておりますから、

 

 

これらの「何億円の大豪邸」「セレブ」「ブランド物」「ファーストクラス」を得られるというのなら、

なんとしてでも得たい。

 

これを得ることが完全なる幸福を約束すると完全に信じてしまうわけです。

 

 

 

 

 

例えば、年間に3億円のフローが常にあるとしましたら、

「何億円の大豪邸」「セレブ」「ブランド物」「ファーストクラス」は、

問題なく、自分の周りに置いておくことができるでしょう。

 

 

昨日の例で言いますと、

自分に常に年間3億のフローを約束するビジネスをするために、

 

インドの病気で死にかけの牛を列車にぎゅうぎゅう詰めにして

ハエがたかっている中で輸送し、

バンクラディッシュの10歳から16歳の少年を1日10セントで12時間働かせ、

指が吹っ飛んでも、化学薬品ですぐに人間として使い物にならなくなっても、使い捨てで、

工場の周辺の町を回復不能なまでに汚染するとわかっている時に、

 

 

自分の美徳に反するからという理由で、年間3億円のフローをあきらめられますか?

 

 

 

「私の仁義に反するからそんなビジネスはしない。」

「武士はそのようなことで利益を得るようなことはしない。」

「他人を奴隷にしてまで、食う必要条件の数万倍の利益を得るなど馬鹿げている。」

 

 

 

などと言い切れる人がいますか?

 

っていう話なんです。

 

 

 

 

いないでしょう。

 

 

 

 

いないんですよ。

それが問題なんです。

 

 

 

 

なんで、そんなことが起こるのか。

 

 

 

 

 

これが、テレビ、映画による洗脳だと私は言っているのです。

 

 

 

 

 

 

「何億円の大豪邸」「セレブ」「ブランド物」「ファーストクラス」が

いかに素晴らしいものなのか、

ということを

 

テレビ、映画、コマーシャル、宣伝、あらゆるところでひっきりなしに見せ続けているのです。

 

 

 

 

それに対して、仁義の美しさ、

武士道を追求する精神の美しさ、

それ以外のあらゆる、人間の持ちうる微細な感覚や、それに支えられた成熟、美徳などは、

 

ごく少数の、文学や、芸術など、

享受するためにかなり努力が必要なものからしか得ることができないではないですか。

 

 

 

 

 

わかりますでしょうか。

「何億円の大豪邸」「セレブ」「ブランド物」「ファーストクラス」

が絶対的な価値だからあがらえないのではないのです。

 

 

 

これは、

テレビ、映画、宣伝によって洗脳を受けた結果として、

 

この破壊的な信念を植え付けられているのだということなのです。

 

 

 

 

 

 

これを皆が信じる世の中で、政治的権力を持つ人間をコントロールすることなど、

いとも簡単なんです。

 

 

「10億円やるから、言われたようにしろ。」

 

 

と言うのは、金を好き勝手に作り出せる銀行家や、

その政治家に渡す10億円から200億円の利益を引き出す国際企業にとってはものすごく簡単なことだということは、想像すればすぐにわかります。

 

 

 

そして、今、あげてきた理由によって明らかなように、

「10億円やるから言われたようにしろ」に対して、

 

自分の美徳に反するという理由で誰が、

あがらえるのか??

 

 

ということなんです。

 

 

 

 

いや、あがらえるような立派な人はきっといます。

 

しかしこの場合、100人のうち二人、そんな立派な人がいても全く意味がない。

 

 

残りの98人なら、簡単にいうことを聞いてくれるということなわけですから。

 

 

 

 

 

それが、最近よく言う「売国」をやっている政治家

 

(例の竹中へーぞーちゃんとかね。笑)

 

のことで、

 

 

 

 

 

一体、あなた自身は、これらの売国をするような人々(政治家)と

どれだけ違う価値観を自分に形成できているんですか?

 

 

 

 

と言うのが、各人が問わなくてはならない問題なんです。

 

 

 

 

 

 

 

目にする情報は、非常な警戒を持って選ばなければなりません。

 

無意識に何かを入れれば、必ず、洗脳されるのだ、と言うことは

はっきりと銘記しなくてはならないことなのです。