前回の旅行の後、新型コロナウイルスの拡散防止のために緊急事態宣言が発令され、自宅待機を余儀なくされ、結果的にゴールデンウイークはどこにも行けず。さらに緊急事態解除後も県境をまたいでの旅行は自粛するように要請されてたこともあって、旅行趣味の僕としてはストレスがたまる日々を過ごしていました。そんな移動自粛もようやく解除され、久しぶりに県境をまたいでの旅行ができるようになりました。なので、早速でかけます。ただ公共交通機関には人も大勢いるでしょうから、移動するならマイカーで。そんなわけでそれでは行ってまいります。

とりあえず行き先を決めるにあたり、どうせなら美味しいものを飲んで食べてしてこようと思い立ち…ってか、美味しいお魚と日本酒を飲み食いしてくることを目的にしました。で、肝心のお魚ですが、前の会社の先輩であり、釣りが趣味のお魚博士Oさんに出発前日聞いてみましたら、今が旬なのは、麦わらイサキ、カツオ、剣先イカということでした。カツオと言ったら高知だなあ。イサキは和歌山、剣先イカは日本海側。追加情報でイサキは太平洋側ならいるそうなので、行き先は高知に決定。イサキとカツオの両取りとまいりましょう(笑)。


そんなわけで土曜日の朝9時前に神戸の自宅を出発です。前日にオイル交換しておいたので、今日も愛車のデミオは快適に走ってくれます。今回はせっかくの長距離ドライブということもあって、できるだけ一般道を走っていこうと思います。なのでまずはナビにまかせて垂水ICを目指します。いつもうろちょろしている神戸の街を走って板宿あたりから県道22号線の細い道を進んで行きます。そしてトンネルを抜けると県道65号線となって、車線も増えて立派な通りになっていました。まあ、このあたりまで来ることなかったので、結構ビックリしています。そして実にあっけなく垂水ICに到着となります。


ここから高速に乗って明石海峡大橋を渡ります。いくら一般道で行く、と言ってもここだけはどうしようもないので、いいんです。長い橋を渡ると気分的には県外に来た!ってなるんですが、実はまだ兵庫県なんです。そんな橋の対岸である淡路SAにて休憩がてらに車を止めました。まずはさっき渡ってきた明石海峡大橋とさっきまでいた神戸の市街地を眺めていました。ちょっとモヤってますが、なんか遠くに来た感は出ますね。そんな淡路SAにて朝ご飯してます。SA内のパン屋さんで、淡路島らしく名産品の玉ねぎを使ったオニオンカマンベールと淡路たまねぎピザをいただきました。いよいよ旅っぽくなってきたねえ。


さてこのあとですすが、道の駅めぐりでもしながらのんびり進んで行こうと思います。まずは淡路ICで高速道路を降りてからすぐのところにある道の駅「あわじ」になります。実はこの自粛期間のうち、県内移動が解除になった際に、近所の道の駅を巡ってたのですが、その際にスタンプ帳を手に入れました。これまでボチボチスタンプをゲットしてきたのですが、淡路島のスタンプはまだ未取得なので、道の駅スタンプを取りつつ、というのが今回の狙いのひとつです。まずは道の駅の施設自体を見てきたわけですが、ここの道の駅はちょうど明石海峡大橋の真下にあるので、かなり間近に見ることができました。そしてこちらにて、道の駅スタンプをゲットいたしました。
 


それでは先に向かいます。このあとは国道28号線をひたすら走っていくことになります。道の駅「あわじ」を出てから岩屋港の横を通り過ぎていきますが、流れはそれなりに良く、ものの10分ほどで次の道の駅「東浦ターミナルパーク」に到着いたしました。まずは恒例の道の駅スタンプをゲットしてから少し道の駅の施設を見てきました。やはり道の駅の魅力といえば、現地のお野菜なわけです。淡路島の名産品と言ったら、やっぱり玉ねぎなわけで、こちらでも結構販売されていました。せっかくの淡路島なので、今回玉ねぎを買ってまいりました。車での移動のメリット、こういう買ったものをいろいろ積みこめるところですよね。家に帰ってから、いろいろ調理して食べよっと。


それでは次へ向かいます。この先も国道28号線を走っていきます。途中で飲み物とかを補給すべく地元のスーパーに寄り道してから進んでいくのですが、この先は道路は片側1車線で、しかもそれなりに交通量があったので、進みは結構遅めになります。まあのんびり行こうじゃないか。というわけで、車窓からは巨大な観音様の像を見たり、左手に海が見えたり、去年バスケを見にやってきた洲本の街を横目に進んでいくことになります。
 


そして1時間半くらいの時間をかけて、次の道の駅「福良」までやって来れました。結構かかったわ…到着してから、まずは恒例の道の駅スタンプをゲットいたしました。その後、休憩がてらに道の駅の施設を見て周りますが、この道の駅には足湯や観光船乗り場なんかもあります。ただ、観光船・うずしおクルーズはうずしおが見やすいようにか満潮に合わせて運行されてるため、今日の運行はすでに終了してました。どおりで道の駅の中がかなり閑散としていたわけです。決してコロナの影響で営業自粛、というわけではないと知って、ひと安心ではありますね。


次に向かったのは近くにある道の駅「うずしお」になります。ここは去年の洲本バスケ観戦の際にも立ち寄りました、淡路島の最南端にある道の駅となります。こちらの道の駅はかなりの人気でして、手前の駐車場からシャトルバスに乗って向かうことになります。そんなわけで無事到着してからは、道の駅スタンプをゲットいたしました。が、どうやらここに来て兵庫県道の駅スタンプラリーとかいうやつの台紙も登場してきました…ま、せっかくだからやりますけど。そしてこの道の駅の見どころと言えば、やはり大鳴門橋とうずしおです。残念ながらうずしおは確認できませんでしたが、橋の向こうはいよいよお隣の徳島県となります。さあこのあとは県境越え、行ってみましょうか。


それではシャトルバスで駐車場に戻ってきてから移動再開となります。このあとはすぐ近くにある淡路島南ICへ向かい、そこから神戸淡路鳴門道に入ります。そしてすぐのところが大鳴門橋、ここからいよいよ徳島県に入ります。いよいよ久しぶりの関西脱出となるわけです。ただ思ってたよりあっけなくクリアできちゃいましたね。ま、ゲートとか関所があるわけではないですから。そして橋を渡ったすぐ先の鳴門北ICで高速を降りたら、いよいよ四国・徳島県の陸地に降り立つことができるわけです。このあとはしばらく県道11号線を進み、小鳴門橋を渡ってから国道28号線へと入って、鳴門の市街地へと向かいます。


ようやく徳島県に入り、お昼ご飯がまだったので、ここでご飯にします。今回は徳島ラーメンの有名店、「いのたに鳴門店」になります。せっかく久しぶりの徳島県なので、名物の中華そばは外せないかな、という思いでこちらにきました。お昼どきのタイミングからちょっとずれたせいもあってか、店内はガラガラでした。ま、密でないってのはありがたいことです。こちらにて、今回は中華そば肉入りに生卵トッピングでいただきました。あといっしょにごはんをいただくのも徳島の中華そばスタイル。しばらくの後に登場してきましたが、やっぱりこのビジュアルがいいですね。味も文句なく美味しかったです。徳島来たら、やっぱこれやね。ごちそうさまでした。


さてこの後は四国をしっかりドライブしていきましょう。久しぶりの県外ですから、しっかり堪能したいと思います。ただせっかくの機会なので、こちら四国でも同様に道の駅でも巡りながら進んで行くことにしましょうか。とりあえずはガソリンを給油しつつ、走って行きますが、ふと確認するとどうもこの近所にある四国八十八箇所の一番札所・霊山寺の近くに道の駅があるとのことで、まずは霊山寺を目指していくことにしました。のどかな道をしばし走ってから20分ほどで霊山寺に到着となりました。比較的空いている霊山寺にて、せっかく来たのでこの先の道中の安全、そして一刻も早いコロナの終息をお祈りさせていただきました。


その霊山寺を出てからものの5分ほど、ひとつ右折した先に今回の旅で最初の四国の道の駅「第九の里」というのがありました。なんかかなり閑散とした道の駅で、車がほとんど止まってません…そんな中でまずは奥の立派な建物に行ってみました。こちらはドイツ館という建物だそうです。なんでもこの徳島県鳴門市はベートーベンの第九が日本で初めて演奏された場所ということで、何かしらドイツと縁があるってことらしいです。まあ僕のとってドイツと言えばビール。こちらにもいろいろ販売していましたが、車で来てるから今飲めないし、冷蔵庫ないし、泣く泣くあきらめることにしました。


続けて手前の建物ですが、こちらは恒例の現地物産品の売り場となってます。さらにこちらにて、四国「道の駅」スタンプラリーのポスターを発見。どうやらここ四国でも道の駅スタンプラリーは開催されているそうです。なのでせっかくですからスタンプ台帳を購入いたしました。どれだけ埋まるかわかりませんが、せっかくなので今回の旅の楽しみにしようかと思います。そんわけでまずはこちら「第九の里」にて最初のスタンプをゲットいたしました。


今日はこの後、とりあえず高知へ向かうことにしますが、室戸岬周りでは時間がかかるかなあ、と思い内陸部をショートカットしていこうかと思っております。そんなわけでまずは県道12号線を西へと進みます。その先で県道1号線、県道14号線、県道122号線を通り県道34号線へ。ここで吉野川を渡ります。その先しばらく行ったところで踏切があって、ちょうど引っ掛かりましたが、徳島線のローカル列車を見てほっこりしながら待ちます。そして国道318号線を一瞬経由してから県道20号線、県道21号線と進みます。このあたりまで来ると四国の山の中の絶景があちこちに広がりますな。


そしてその後、国道438号線に出て少し行ったところに神山町の道の駅「温泉の里神山」がありましたので、もちろん立ち寄りました。まずは恒例のスタンプをゲット。ちょっとゴチャゴチャした感じのところにスタンプが置いてありました。その後、館内を見て回りました。いろいろ目移りする中、せめて1件1品は買って帰ろうか、という思いも働き、今回はこちらで神山町の名産品であるすだちを使ったドリンクを2種類購入いたしました。サイダーはこの後いただきましたが、スッキリしてて実に美味しかったです。喉が渇いてたせいもあるのかな。一方ですだちドリンクの方は家に持って帰って焼酎にでも入れて楽しむことにしましょうか。


さてそれでは移動再開ですが、道の駅を出てすぐ、四国八十八箇所の12番札所・焼山寺への案内が出てきました。焼山寺と言えば遍路ころがしで有名な、えらい山の中にあるお寺なわけですが、ここからそう遠くないところ、というか、ここが十分山の中だ、ということになります。そんなことを思いつつ国道438号線を進んで行きます。高知へ向かうためにさらに山を越えないといけないため、次は国道193号線へと入っていったわけですが、これが相当ヤバい道でした。しばらくはそれなりだったのですが、徐々に山の中に入って行き、道は細いわ、くねくねしてるわ、勾配きついわ、雨が降り始めるわ…ひーこら言いながら走っていました。ただ時折見える景色は絶景なんだよなあ…


そして一つ峠を越えたところで、休憩です。五倍木大橋とかいう橋の先に、なぜか急に公衆トイレが出てきたので、そこに車を止めてひと息つきました。その先も絶景とともに進んで行き、国道195号線に無事合流しました。ここまで来たら、さっきみたいな激しい峠道はなく、結構ラクラク進んで行くことができました。日本の原風景的な景色も楽しみつつ、車を走らせていきます。季節柄、道端に咲いているアジサイの花もきれいでしたね。そんな中、ちょっと長いトンネルを抜けた先がようやく高知県香美市となりました。いやあ、遠かった…っていうか険しかったわ、この道は。


その先はちょっと霧が出たりした中、走って行きましたが、いかんせんこの区間、ろくすっぽ休憩する施設がないです。そんな中ですが、徐々に薄暗くなってきつつある中、以前JR四国バースデイきっぷの旅でなんどかお邪魔した、バスの駅・大栃駅がありました。こちら、一応休憩できるだけの施設はあるので、こちらで休憩させていただきました。なおこちら、以前はJRバスで来たのですが、今年の3月いっぱいでJRバスは美良布以遠が廃止となってしまいました。そんな今は香美市営バスが運行してるのだそうです。


さてこの休憩を利用して宿の予約をしました。無事に高知市内の宿を確保することができましたので、あとはその宿目指して進んで行くことにします。気づけば時刻ももうすぐ午後8時。あたりも暗くなっているわけです。引き続き国道195号線を進んで行きますが、10kmほど行ったところに道の駅「美良布」がありましたので、寄ってみました。が、さすがにもう閉館後でしたのでスタンプゲットはなりませんでした。ちなみに道の駅の裏手にはアンパンマンミュージアムがあります。JRバスも土佐山田駅からこの美良布まで残した、ってことはここまではまだ需要がある区間だ、ということなんでしょうかね。アンパンマンミュージアムを含めて。

そしてその後は国道195号線をひたすら走って行きました。さらに進んで香美市の中心部になる土佐山田駅を過ぎたあたりでナビに従い右折、左折すると、その先は道が片側2車線になって、一気に走りやすくなりました。さらに進み国道32号線を経て県道374号線・大津バイパスへ。徐々に市街地の明かりが増えてきたところで無事に高知駅近くの今日のお宿までたどり着くことができました。そんな今日の走行距離は309.2kmとなりました。結構走った気はしてましたが、北海道をドライブしてたときに比べたら、まだまだ行けるかなあ…といった印象でした。


それではこの後は晩ご飯です。高知の夜と言えば、ひろめ市場…と思って行ったところ、このコロナの影響で営業時間短縮とのことですでに閉館済みでした…続いて向かった居酒屋さん「満潮」。こちらも一回は断られてしまったものの、外で次の作戦を練ってたときに大将さんが出てきてくれて、招き入れてくれました。ありがたいことです。感謝。そんなわけで今日はこちらで晩ご飯にします。まずはまずは旅の疲れを癒すこの一杯、生ビールで乾杯です。ぷはー、うまいね。


その後はお食事なのですが、今回はお店の方のオススメもあって貝めし膳というのをいただきました。こちらはお造りに海賊焼き5種類というものでした。特にお造りは今回狙ってたカツオとイサキという組み合わせでしたので、僕的には超満足でした。いやあ、実際のところ、これを食べに今回高知まで来たんだよなあ。良かった、良かった。海賊焼きにはアサリ、ハマグリ、サザエ、カキとヒオウギ貝というのがあったのですが、ヒオウギ貝って…ホタテじゃね?と聞き返すも「ヒオウギ貝です」との回答。うーむ、僕が勉強不足でしたな。お酒も途中から高知の地酒にスイッチ。やっぱり魚貝類には日本酒ですな。そして一通りいただいてからの締めくくりの貝めしも美味しかったです。いやあ、満足の晩ご飯となりました。


高知での締めくくりと言えば、屋台でいただく餃子になります。今回もホテルへの帰り道にあった、「松ちゃん」という屋台に立ち寄りました。夜も遅いというのに、相変わらずの人気っぷり。高知の人たちは良く飲みますなあ。そんな中で瓶ビールと餃子をいただきました。この餃子、カリッとした食感がなかなかたまりません。ビールとも良く合いますが、〆の一品なんですよね、高知では。そんなわけでパクパクあっさりと食べきることができちゃいました。いやあ、それにしても、本当に今回高知に泊まりに来て良かったですわ。いろいろ美味しかったし大満足でした。ごちそうさまでした。