1か月健診でも何も問題はなく、「順調に成長している」と当たり前のように思っていました。
4月17日頃から、ほっくんが泣くときに、右目は閉じているのに左目だけが開いたままになっていることに気付きました。
左目が開いたまま。
ほうれい線もなく、舌が下がっています。
18日の夜になっても、やっぱり気になり、
「赤ちゃん 顔面麻痺」
と検索しました。
すると、
「赤ちゃんの顔面神経麻痺は、生まれつきの先天性と、生まれてから起こる後天性に分かれ、主な原因は分娩時の圧迫、ウイルス感染、中耳炎などです。泣くときに口元が曲がる、目が閉じにくいなどの症状が見られます。」
と書かれていました。
その日は土曜日だったので、「月曜日に小児科を受診しよう」と思い、予約を取りました。
実家から自宅へ戻ったあと、母から連絡がありました。
「やっぱり早期治療が大事みたいだから、明日行かない?日曜日でも診てくれる小児科が市外にあるみたい。」
そう言われ、「早い方が安心だよね」と思い、翌日、日曜日も診療している市外の小児科を受診しました。
受付で「顔面麻痺です」と伝えると、診察時間前にもかかわらず先生が待合室まで来てくださいました。
前日の夜に撮った動画を見せると、
「ここでは診られないので、大きな病院を受診してください。」
と言われました。
この時の私は、
「ちゃんと大きな病院で診てもらえるんだ。安心だな。」
そのくらいにしか思っていませんでした。
紹介状を書いていただいた病院へ向かい、そのまま検査入院となりました。
翌日、まずは「中耳炎が原因で顔面麻痺になっている可能性がある」とのことで耳鼻科を受診しました。
しかし、原因は分からず、次にMRI検査を受けることになりました。
MRIが終わったあと、脳外科の先生が4人ほど病室に来て、ほっくんの頭を触ったり、いろいろと話を聞かれたりしました。
夕方、先生から
「MRIの画像を見ながら説明ができそうなので、お父さんを呼べますか?」
と言われました。
その瞬間、
「あ、頭に何かあったんだ。」
と、一気に不安が押し寄せました。
夜8時。
脳外科の先生から告げられたのは、
「左脳の後ろ側に、小さなできものがあります。」
という言葉でした。
夫が小さな声で、
「こんなに小さいのに……癌なのか。」
とつぶやきました。
その言葉を聞いた瞬間、
「あぁ、癌なんだ。」
そう思った途端、涙があふれて止まりませんでした。
