親、先輩、上司、兄弟。
年齢が上、経験がある、知らないことを知っている、そんな人たちは日々、子供、後輩、部下、兄弟に教えることを繰り返している。
障壁を取り除いてあげよう、より効率的なやり方で楽をさせてあげよう、はたまた自分のやり方や望む方向に向かせることで自分が安心しよう。
理由は様々だ。

でも気をつけなくちゃいけない。
善意は人を傷つける。
努力や方法を否定するかもしれない、憐れみを感じさせるかもしれない。
だから、善をなす時には、いつも詫びながらしなければならない。

方法に感嘆を、努力に敬意を、人に誇りを抱いて触れていく。

(太宰治 「美男子と煙草」を読んで)