にゃん太郎です(^^)


シーズンオフこそメンテナンスシーズン。


今日は先日購入した20ツインパワーC5000XGのカスタムとしてローターナットにベアリングを追加、ついでに購入時からシュルシュル、シュコシュコする異音の解消をする事にしました。


まず現在の状況ですが20ツインパワーを新品で購入しましたが持っているリールの中で一番爆音がするリールです。

製造年が2022年12月なので購入するまで13ヶ月ほど放置してあった個体でした。今後シマノのリールを購入する際は鮮度の良い個体の中から選んだ方が何かと面倒くさく無いと思います。


【ローターナットベアリング追加】

20ツインパワーは18ステラとピニオンギアが共通でステラはインフィニティドライブ搭載をうたっていますがツインパワーは無し。その違いはローターナットベアリングとローターナットカラーのある無し、摺動支ピンの非搭載ぐらいしか見当たらず、とりあえず低摩擦ブッシュ(カラー)をつければ良さそう。

ローターナットにベアリングを入れたところでマイナスは無いのでさっそくパーツを取り寄せました。


取り寄せたパーツは20ステラswから拝借。

25番107F2回転枠ベアリングシール

27番10RLCローター受けカラー

28番101M1座金

ついでに22ステラのローター受けカラーも頼みました。



ベアリングは1060ZZサイズのタミヤ製ラバーシールドベアリングにシリコングリスを圧入し、少しでも静音効果を高めるようにします。



ローターナットを外すと


真鍮座金が付いてます。

反対側からマイナスドライバーで押し出します。


こんな感じで取れます。


22ステラと20ステラswのローターカラーをベアリングに付けてみます。



黒色のが22ステラのカラー

両方付けてみると

22ステラの方が少し厚みがありあると言うか奥まで入りきらないと言うかゼロクリアランスでベアリングにハメたら外れなくなりました。




ローターナットには座金を先に入れてカラー付きベアリングを入れます。


22ステラのカラーを入れたベアリングだとピッタリしています。


20ステラswの場合はカラーの部分はピッタリしていてベアリングは多少隙間はあるもののカラーと密着しているのでガタが出るとは思えないレベルです。


22ステラのカラーを付けたベアリングを入れると問題発生!!


カラーの内径よりメインシャフトがコンマ何mmレベルで太いのかカラーの精度が悪いのか、力を入れて押し込まないとこれ以上進みません。23ストラディックは全く問題なかったのですが20ツインパワーにはハマりませんでした。


20ステラsw用のカラーだとピッタリハマりました。



最後にベアリングシールを付けて完成です。


ちなみにこのベアリングシールは20ツインパワーに付いていた物より硬くリテーナーにしっかりフィットします。

画像撮り忘れましたが裏面の形がオリジナルより凸型になっておりローターの浮き上がりやカラーをしっかりリテーナーで固定できるようになっています。


これでローターナットベアリング追加は完了です。

費用は1500円ぐらいで18ステラのインフィニティドライブと同じ構造になりました。

巻き感は正直わかりませんが樹脂カラーと真鍮カラーとでは多少の静音化はあるのかも。


おまけ

【新品からのシャラシャラ、シュコシュコ異音の対策】


ローターナットを外したついでにシャラシャラ、シュコシュコ音を軽減させます。


20ツインパワーは18ステラと同じくピニオンギア内部にメインシャフトを支えるように途中から狭くなっています。

これは19ストラディックでは完全に中空構造になってピニオンギアとメインシャフトは干渉しにくいようになっています。

今のインフィニティドライブは19ストラディックと同じ中空構造になり静音性に優れ、より摩擦が少ないようになっています。


20ツインパワーの異音の原因はピニオンギア内部とメインシャフトの接触部分からの異音とワンウェイクラッチとの接触面の油切れです。


ローターを外さずにメインシャフトにオイルを差してもベアリングシールが優秀で中までオイルが届きません。



そこで上の画像のようにオイルを一滴だけ垂らします。

その際に摺動支は最上位にしておきます。


あとはオイルを馴染ませるようにゆっくりとから回しします。

くれぐれもオイルスプレーでプシュとやらないようにして下さい。オイルが摺動支ピンまで達してしまうとグリスが流れて別の異音の原因になります。


あとはローターを外してピニオンギア外側にも0.5滴程度オイルを馴染ませるぐらい給油するとワンウェイクラッチの接触音が改善される場合があります。ただしこれこそ微量にしないとワンウェイクラッチの機能を損ねる可能性があります。





完成!


新品時のシャラシャラ、シュコシュコ音が見事に消えました。


初期不良?ハズレ個体?と疑っていましたが単なるオイル切れでした。


シマノ機はダイワ機と異なりベアリングシールの防水機能が高く釣行後にオイルをメインシャフトに垂らしてもなかなか内部まで届きにくいのです。


20ツインパワー買ったのにストラディックの方が静かじゃん!って思ってる方、ぜひお試しください。